今回はアイリッシュ ウイスキーの歴史についてご案内させて頂きます。

歴史

アイリッシュのウィスキーに近いとされる蒸留酒についての最初の言及は 6 世紀に遡り、当時、現地の修道士が蒸留アルコールを薬として使用していたとされています。12 世紀、修道士たちは『生命の水』として蒸留酒を完成させました。島内の他の蒸留所の成長とウイスキーの発展につながり、ウイスキーは徐々にイギリスやその他の国への重要な輸出品目になりました。19 世紀には米国への輸出が大幅に増加し、アイリッシュ ウイスキーが最も人気のある種類のアルコールになりました。この頃、アイルランドでは数十種類から数百種類のウイスキーが生産されていました。

しかしながら、20 世紀初頭に崩壊が起こりました。これは、第一次世界大戦、アイルランド内戦、米国の禁酒法、競争の激化の影響が組み合わさったものでこれにより、個々の蒸留所は廃業となり、蒸留所の数は徐々に減少し、最後のアイルランドの蒸留所であるブッシュミルズとオールドミドルトンまで無くなってしまいました。

21世紀のアイリッシュウイスキー

21 世紀初頭、アイリッシュ ウイスキーは世界のウイスキー市場のわずか約 4% を占めていましたが、特にここ 10 年で傾向が徐々に変わりました。成長、持続可能性、そして過去の失敗からの立て直しの一歩として、 2014 年のアイリッシュウイスキー協会(IWA) が設立されました。IWA は世界中のアイリッシュ ウイスキーの保護、宣伝を目的としており、現在蒸留所、ボトラーから 47 社の会員が加盟しています。

蒸留所について言えば、2013 年にはまだ稼働していた蒸留所は 4 つだけでしたが、2014 年末までに 8 つとなり。2023 年 1 月 9 日の時点で、IWA はなんと 44 の蒸留所 (活動中は 40 か所) と記録されており、それ以降更新されていくとみられます。

IWAは設立以来、国際自由市場協定、特に長年にわたりアイリッシュウイスキーの最大の市場であった米国、次いで英国、ドイツとの輸出拡大を強く主張してきました。売上高に関しては、米国が英国を上回り、3位のアイルランドを上回っている。総売上高は 2010 年以来 3 倍以上に増加しており、アイリッシュ ウイスキーは現在最も急速に成長しているウイスキー分野となっています。

2022 年には主要メディアでも報じられた事もありアイリッシュ ウイスキーの輸出が初めて 10 億ユーロを超えました。もう 1 つの重要な要因は、新型コロナウイルス感染症パンデミックの影響を依然として大きく受けており 2021 年と比較して、蒸留所訪問者数が 425% 増加し、67 万 7,000 人が蒸留所を訪れました。新型コロナウイルス感染拡大前の102万人の来場者までには至っていませんが回復の兆しが現れています。

 

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