日本のウイスキーが世界中で数々の賞を受賞する昨今、その草分け的存在のサントリーから驚きのニュースが入ってきました!
響17年の休売です。
日本人による日本のウイスキー作りをテーマに掲げるサントリーさんのテーマの結晶とも言える響。
果たして何故休売になってしまったのか?
そして供給不足で、酒屋などでも高値で取引されるようになってしまった響を安く手に入れたり、口にする機会はあるのか?
気になりますよね。
今回はその辺を徹底的に調べてみましたー!
それではまずは響の概要から触れていきたいと思います!
サントリー響の味や価格!
響は1989年に日本の匠の技の結集し、日本の四季折々を表現する日本らしいウイスキーを!と言うテーマの下、作られたウイスキーです。
そして、ジャパニーズウイスキーで高級志向のブレンデッドウイスキーと言うのは、他にないテーマでもあります。
スコッチのブレンデッドですと、例えばバランタインなんかは魔法の7本柱と呼ばれるキーモルトのみ公表されておりまして、それは7つの蒸溜所のモルトウイスキー原酒をベースに、商品ごとのテーマなどでさらにいくつかの原酒をブレンドするような形で作られています。
それを、響はモルトなら山崎、白州、グレーンなら知多のみを使い、蒸溜所内で作る原酒の精麦や熟成の樽の違いなどで作り分け、味に深みを出しているわけです。
これは結構すごいことですよ!笑
世界中探してもそんな蒸溜所はなかなかありません。
そうして作られた響。
はたして味はどのようなものなのか。
徹底的に触れていきますね^ ^
味は?
響の味…と言いましても、ビンテージごとの違いがあるのでそれぞれの説明は後にするとして、一言で全てをまとめるならば…
絶対美味しいやつです!笑
とにかくシリーズどの商品も華やかで柔らかく優雅です。
幸せな気持ちになれます笑
そんな贅沢なお酒だから絶対高いんでしょ?!
バーで飲んだら怖いお兄さんが出てきてとんでもない値段を提示してくるんでしょ?!
って思っちゃいますよね。
では、気になるお値段を。
まずは定価でお調べしましたー。
価格は?
サントリー公式サイトによると、今は残念ながら12年、17年は休売してしまいましたが、いちおう定価としては、
- ノンエイジで¥5,000
- 21年で¥25,000
- 30年で¥125,000
となっております。
12年は¥6,000、17年は¥12,000くらいだったように記憶しておりますが、少々古い情報ですので確かではありません。
しかしこれ、意外とお手頃ですね!
定価なら買いですよ!買い!笑
そんな響ですが、果たしてどうやって飲むのが正解なんでしょうか。
個人の主観ですが、オススメの飲み方は紹介していきますねー!
おすすめの飲み方
響ウイスキーの一番の特徴は、香り高さや、華やかさにあると感じます。
その香りを楽しむためには、まずストレート。
もしくは氷なしでお水と1:1で割るトワイスアップを試して欲しいです!
ストレートで飲む際は、お水を少しずつ足していくと一滴ごとに甘みが出たり、華やかになったり、そう言った変化も楽しめますよ^ ^
また、オンザロックでゆっくりと飲むのもいいですねぇ。
これまた氷が溶け、時が経つと味わいに変化があります。
なるほど…この複雑な味わいの変化…融合…
幾十にも重なるオーケストラのような響…(言いたかった)
そして、冬はお湯割りなんかも良いですね!
その際は、沸騰ちょっと前くらいのお湯に、後から響を入れてください!
その方がより香りが立って、楽しめると思います^ ^
では、続いて響の種類について触れていきますねー!
響の種類
響にはそれぞれビンテージ違いの商品があります。
スタンダードと言うか、最初に出たのは17年でした!
そこから21年、30年と出まして、お求めやすい12年、ノンエイジと言ったラインナップが世に出てきています^ ^
はたまたテーマをしっかり持たせたブレンダーズチョイス、ディープハーモニーと言うものもあります。
ここではその味わいの違いや、プレミアム価格がついている昨今ですから、その商品の現在の価格などをご紹介いたしますね^ ^
響(ノンエイジ)
響のノンエイジは12年の生産終了と時を同じくして発売されました。
お求めやすい響のエントリーモデルとしての代用品と言った扱いで、間違いないと思います。
気になる味わいは…
正直個人的には響きません…
理由を示しますね!
この商品だけですが、加水しての味わいの変化や複雑味、味の奥行きと言うものに欠ける気がします。
となれば何がハーモニーなのかわかりません…。
ほのかに感じる酸味は12年の時に強調されていた梅酒樽由来かと思われます。
基本的には甘酸っぱい果実味の柔らかいブレンデッドウイスキーと言ったところですが、これを響として出すのは…と言った印象です。
お値段も高騰しちゃってますから、個人的にはあまりオススメできる商品ではないです…
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響12年
続きまして、響の12年を!
こちらはジャパニーズハーモニーが出る前にエントリーモデルとして発売されていたもので、今は残念ながら生産終了してしまいました。
こちらのウイスキーは非常に面白くて、個人的に好きだったので残念です…
もうこの12年を語るポイントは1つ!
梅酒の樽で後熟してるのです!
山崎蒸溜所の梅酒と言う商品がありますから、そこからの樽のローテーションですね!笑
これが非常に面白くて、グラスを近付けた時にフワッと高い梅酒の香りがして、飲んだら上等なウイスキーと言う感じの味わいでした。
酸味のある果実、ほのかなスモーク感、そして柔らかい甘味と言った順にアタックしてきて、そして柑橘のような優しい甘味で抜けていく。
水割りやロックなどで加水しても負けないだけの華やかな香りがありました。
本当に美味しかったんですけどねぇ…
再販してくれないかな…
今でもネットショップに少しだけ在庫はありますが、高い!笑
大体3万円台くらいになっているので発売時の5倍以上の価格設定ですね!
これを出してまで、オススメ出来るかと言うと…
どこかのバーで見かけたら、是非飲んでみて欲しい商品ではありますが。
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響17年
言わずと知れた響のスタンダードモデル!!!なのですが…
残念ながら2018年秋に休売してしまいました。
その為、現在は高価なオークションアイテムになってしまってます。
チラッと見てみましたが、およそ定価の3倍くらいで取引されてますね…
味わいは、やはり若い物に比べて香りも熟したフルーツと言うか深みが全然変わってきます。
そして口にふくむと、熟成由来の樽感、酸味、果実感が心地よく、余韻もとても長いです。
加水すると、甘味がより強調される印象。
アルコール感はほぼなく、上品な果実シロップのような味わいで、入り口と鼻を抜ける余韻がとにかく華やかです!
本当に美味しいウイスキーです!響きます!
また定価で買える日を心待ちにしております…
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響21年
響の21年は、30年が年間生産数1000本ほどであることを考えればスタンダードモデルとしては最高峰にあたる商品と言えるでしょう。
…全然見かけませんけどねorz
山崎のシェリー樽やミズナラ樽辺りがキーモルト(メインとなるお酒)となっているようです。
味わいは、何というか干し柿のような甘味、酸味、そしてシェリー樽由来の枯れた果実感、プラム、最後に生チョコや仏間のような香りが抜けていき…
それはまぁ複雑です。
文字で見ると美味しくなさそうですが、めちゃくちゃ美味しいし、圧倒されるような味わいなんですよ!笑
仏間のような香りはミズナラ樽由来のもので、白檀や伽羅香なんて専門書には書いてたりします。
どなたにもオススメしたいのですが、どなたにもオススメできる価格ではないのが…
これもやはり倍くらいの値段で流通してますからねぇ…orz
こんな時こそ、山崎蒸溜所などにある有料試飲です!笑
原価の量り売りですから、¥600くらいでお試しできたような記憶が…
予約が取れれば、ぜひお試しください〜
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響30年
響の最高峰、30年物です。
酒齢30年以上のモルト、グレーンを厳選してブレンドした珠玉の1本!
30年物となるとグレーンウイスキーでも角が取れて、トロピカルな味わいになってきますからねぇ。
知多の30年…それはそれで飲んでみたい笑
また上でも触れましたが、年間生産数1000本。
定価でも¥125,000とすごいお値段なのですが、さらにプレミアム価格がついておりますので手に入れるのはもちろん、拝見することすら珍しく、私はまだ飲んだことどころか、見たことすらございません笑
空き瓶ですら、オークションアイテムだそうです。空き瓶で何するんやろ…
飲んだ人の感想を探してきましたので、こちらで触れておきます^ ^
- 香りはドライフルーツ、バニラ、ウッディーさを醸し出しつつ、ベリーやオレンジのような果実感が混じり合う
- 味わいはトロリとした柔らかさからバニラの甘味、そして果実感を伴い口腔内にずっと余韻がある
- 少し加水すると華やかさが一気に爆発
いやーなかなか凄そうですね!
ちなみにこちら、山崎蒸溜所有料試飲コーナーにあるようで、15mlで¥2900だそうです!
その価格でお試しできることはないと思うので、蒸溜所に行かれた方は是非に!
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響ブレンダーズチョイス
響のブレンダーズチョイスは2018年9月に業務店向けに販売を開始した新商品です!
年数表記はないものの、15年物の原酒を主として使用しているもの、だそうで17年が休売の間の代替品のような扱いなのでしょう。
また後熟にワイン樽を使用しているというのが、今までの響にない取り組みですね!
早速、味の方を!
香りは華やかさの中に、ベリー系の果実味と酸味を強く感じます。
色味も赤っぽいので、ワイン樽の影響を強く受けていると言えそう。
口に含むと響らしい複雑な味の変化が訪れます。
レーズンやリンゴ、ピート感やウッディーさもありますね。
そして、響には珍しく少しアルコールの刺激を感じるかもしれない。
全体的にはスパイシーで刺激的、甘酸っぱい。
こんな印象ですね!
業務店向きとは言え、ネットショップにはたくさん流通しておりました笑
ご興味の方は、探してみてください!
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響ディープハーモニー
響のディープハーモニーは響17年と白州のワイン樽、知多のシェリー樽の物を主としてブレンドした商品です。
2013年ごろ限定販売された商品ですので、今ではなかなかお目にかかれないかも。
シェリーやワインの風味が色濃く出た商品で、タンニン、ブドウやリンゴ、レーズンなど果実味が強く、全体的に酸味があり辛口な味わいだった記憶があります。
まだ置いてあるとこは相当レアですので、見つけたら是非飲んでみてください!
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まとめ
それではまとめです!
- 響は1989年、日本の四季や匠の技を表現しようと作られたサントリーのプレミアムウイスキー
- 17年の休売や流通量の低下、需要の拡大によりオークションアイテムに!
響ノンエイジ
- 響のエントリーモデル
- エントリーしにくいお値段笑
- 響らしさが少ない
響12年
- ノンエイジ の前のエントリーモデル
- 現在は生産終了
- 梅酒樽を使い、梅酒のような風味から味わいが変化していく面白い味わい
響17年
- 響のスタンダードモデル
- 2018年秋、休売に
- 複雑味のある高級ブレンデッドウイスキー
- 定価ならめっちゃ飲みたい
響21年
- 山崎のシェリー樽やミズナラ樽主体
- 干し柿やチョコのようなとにかく奥深い味わい
- お試ししたい方は蒸溜所の有料試飲がオススメ!
響30年
- 響の最高級モデル
- 年間生産数1000本
- こちらも蒸溜所の有料試飲がオススメ
響ブレンダーズチョイス
- 業務店向けモデル
- ワイン樽で後熟
- 甘酸っぱい果実味、スパイシーな味わい
- 一般の方もネットショップで買える笑
響ディープハーモニー
- 2013年に限定発売
- 白州のワイン樽と知多のシェリー樽が主体
- 今ではなかなかお目にかかれない
こんな感じですかね!
いかがだったでしょうかー?
日本の高級ブレンデッドウイスキーだと他にあがるのは竹鶴なんでしょうが、お互いそれぞれに違ったテーマを持ち、作っているのが面白いですねー!
味わいの表現の部分で、幹となる大体同じ部分のところと、ボトルごとの特性とも言える表現が出てきます。
それだけ数多くの原酒を作り分け、厳選してブレンドしていく技術こそがジャパニーズウイスキーの一番の特徴とも言えるので、今後他のメーカーにも期待したいですね^ ^
それではご拝読ありがとうございましたー!