東亜酒造のウイスキーが復活!伝説の羽生蒸留所【ゴールデンホース】

東亜酒造といえば、かつて東の東亜と呼ばれウイスキーのゴールデンホースが長く愛されていた酒造メーカーです。しかし、ウイスキーが長い冬の時代に入り2000年代初頭にはウイスキーの生産を停止、惜しまれつつウイスキー造りの幕を閉じました。

ここ数年、ジャパニーズウイスキーブームが再び訪れ、なんと東亜酒造の羽生蒸溜所が再稼働。東亜酒造(羽生蒸溜所)のこれまでの軌跡と、主力商品のウイスキーをご紹介します。

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かつて東の雄と呼ばれた東亜酒造とは

羽生蒸溜所

東の雄として、根強い人気を誇った東亜酒造とはどのような会社なのか解説します。

約400年の歴史を誇る酒造

1625年、埼玉県秩父市で創業した東亜酒造は、1941年に株式会社東亜酒造を設立し、1946年にウイスキー製造免許を取得。その後1980年に羽生蒸留所を設立。しかし2000年に操業を停止し、2021年に再開するまでの間、ウイスキーの製造を休止していました。現在、羽生蒸溜所は復活しており、元々操業していた社員が在籍しているほか、初代の蒸溜釜を製作している同じ会社からの手助けもあり、再びウイスキーの製造を開始できました。

伝説的なウイスキーをつくった羽生蒸留所

「ゴールデンホース秩父8年」をはじめ、ゴールデンホースは長いあいだ大人気のウイスキーでした。しかし、ウイスキー冬の時代にはいり、2000年に羽生蒸溜所が操業停止し、2004年にはウイスキー製造を休止。東亜酒造は「いつかは再びウイスキー造りを」との想いを秘めながら過ごしていました。

 

2021年2月、待ちに待った20年の歳月を経て、長い長いウイスキー造りがはじまりました。樽貯蔵も同じ敷地内で行うなど、20年前のゴールデンホースの味の再現を目指して歩んでいます。

ウイスキー冬の時代で幕を下ろす

東亜酒造のゴールデンホースの人気は続きましたが、ウイスキー市場の低迷にともない羽生蒸溜所は2000年に操業を停止し、2004年にはウイスキー製造を休止。

 

「いつかは再びウイスキー造りを」との想いを秘めながら、その時を待っていました。その後、経営基盤を安定させるとともに、改めてウイスキー造りに挑戦することとなりました。

冬の時代を経てウイスキー造りに再挑戦

ウイスキー造りを20年振りに再開した東亜酒造。どのようにウイスキー造りを再開したのかご紹介します。

日の出ホールディングス傘下に入り立て直しに尽力

日本全体で地ウイスキーの人気が低迷したためウイスキー製造を休止した東亜酒造。日の出ホールディングス(キング醸造株式会社)傘下に入り、再開の時を待ちました。主力商品が、ここ数年国内外で高い評価を得て、評価と成果が出始めたことで機運が高まり、蒸溜所再開。

かつての蒸留所を再現し復活

蒸溜所の再開時、以前の羽生蒸溜所を復活させたいという強い思いで取り組んでいた東亜酒造。釜の形状、パイプの角度によって味が左右され、ウイスキーの味わいの決め手になるポットスチルは以前のものを再現することに。

 

約20年前に製造されていたウイスキーを再現することは、途方もないようなことに思えましたが、以前のウイスキーを再現できる様々な条件が揃いました。

 

以前の羽生蒸留所が稼働していた時に従事していた社員が在籍していること、初代の蒸溜釜(ポットスチル)の手書きの図面が残っていること、幸運にも以前と同じ製作会社に製造をお願いできたこと、様々な条件が揃ったことで、この羽生蒸溜所は再スタートを開始しました。

ゴールデンホースの味わいを再現

羽生蒸留所で東の雄として名をはせたウイスキーを再現するために奮闘する東亜酒造。

2021年4月にはクラウドファンディングで、樽に入れる前のニューポットを先行発売。大好評に終わり、Makuakeアワード2022にノミネートされました。

 

樽貯蔵も同じ敷地内で行うなど、かつてのゴールデンホースを再現した新しいウイスキーはどのような味わいになるか、ウイスキーファンは目が離せません。

東亜酒造のウイスキー

https://www.toanokura.com/shopdetail/000000000019/ct37/page1/order/

東亜酒造の羽生蒸留所が再始動した記念にニューポットがクラウドファンディング限定で購入できます。また、輸入したウイスキーをブレンドして販売しています。どのようなウイスキーが購入できるかご紹介します。

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ゴールデンホース武蔵

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ゴールデンホース武蔵は、貯蔵年数の異なる複数のスコットランド産モルトをブレンドしたピュアモルトウイスキーです。華やかで奥深い香りとそれぞれのモルトの特徴が顔を覗かせる複雑な味わいを楽しめます。

 

口コミには「そのままストレートで飲むのも嫌いではないのですが、私は加水して飲むと香りが立つので好き。特に常温の水で1:1に割ったトワイスアップが、香りも良く出る気がします」や「ウイスキー好きな彼氏の誕生日に贈りました。私ははじめてと言っていいほど、ウイスキーはほとんど飲んだことがなかったのですが、今では私のほうがハマりそう」という言葉が並んでいます。

 

自分用に毎日飲むには少し高く感じるお値段ですが、贈り物にちょうど良く、ウイスキー好きに送ると喜ばれるウイスキーです。

ゴールデンホース武州

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3年以上熟成されたスコットランド産ブレンドウイスキーをベースに、スコットランド産モルトを併せ、オーク樽で熟成させた商品です。

ふんわりと甘みある香りとバランスのとれたまろやかな味わいを楽しめます。

 

口コミには「ウイスキーを思わせる琥珀色とはいいがたい、少し薄い色味が気になっていました。しかし飲んでみると、まろやかな印象で、するすると進んでしまう」や、「毎日揚げ物と飲みたいくらい、ハイボールに良い。変に香りも強くもないし、サラッと飲み続けられる」というような意見が並んでいます。

ウイスキーらしい味わいでありながら、やさしい甘みのあるウイスキーは、特別な日だけでなく毎晩の疲れを癒す相棒にも。

 

ウイスキー歌舞伎

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貯蔵年数の異なるスコットランド産モルトをブレンド。豊かな香りと味わいの奥深さを楽しめます。※オンラインショップ、空港免税店、一部百貨店のみの販売商品

 

爽やかな飲み口とフルーティで華やかな味わい。ストレートはもちろん、加水すればより一層香りを深く感じられます。

 

口コミには「免税店で購入しました。海外に住む友人にプレゼントとして渡したら、ラベルのカッコ良さを大絶賛しておりました。後日、味も飲みやすく美味しかったと連絡がありました。またプレゼントで使わせていただきたい」や「クセが強いウイスキーは得意ではないけど、味はしっかりして飲みごたえのあるウイスキーを探しているときに、東亜酒造さんの歌舞伎に出会いました。色は明るい琥珀色で加水するとフルーティーな香りがして好みの味」とありました。

 

爽やかな香りを堪能できるウイスキー歌舞伎は、常温のウイスキー歌舞伎と水を1対1の割合で混ぜ合わせて飲む方法がおすすめ。グラスを静かに揺らして香りを立たせると、柑橘系の爽やかな香り、口に含めばしっかりとしたアルコール感と甘みがやわらかく広がり、初心者にも飲みやすいウイスキーになっています。

再始動した羽生蒸留所からウイスキーが世に出るのはもうすぐ

20年の時を経て再始動した東亜酒造、羽生蒸留所のウイスキー作り。道具や蒸留する場所、働く人までもかつてと同じものを再現し、継承していくことでしょう。一世風靡したゴールデンホースの味わいを楽しめるのはもうすぐ。

 

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