コニャックとは?味や価格と飲み方!初心者向けおすすめ銘柄と高級銘柄も紹介

突然ですが、みなさんは「コニャック」を飲んだことはありますか。

ブランデーの中でもブドウを原料として作られる「コニャック」は日本でも愛されているお酒のひとつです。香り高く、味わい深く琥珀色のコニャックは見ているだけでも美しいです。

今回は、コニャックの産地や歴史、種類や飲み方などについて徹底解説していきます!

この記事では

  • コニャックとは何か?
  • コニャックの等級
  • コニャックのおすすめの飲み方
  • コニャックの人気銘柄から超高級銘柄のご紹介

についてお伝えします。

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ヘネシーxoの味とおすすめの飲み方!シリーズ8種類を比較!コニャックの王様

コニャックとは?

ブランデーとは果実を発酵させたあとに、蒸留し、樽などで熟成させた蒸留酒のことです。

「コニャック」はブランデーの一種でフランスのボルドー地方北部にあるコニャック地方で造られたブランデーであることなど、フランスの法律で定められた基準を満たしたものだけが「コニャック」と名乗れます。

この基準はAOC(アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ)というフランスの農業製品に与えられる認証で、特定の条件をすべて満たしたものにしか与えられない品質保証です。

産地、原料、生産方法、度数などにまで厳しい決まりがあるのです。

この厳しい基準の中には原料にも決まりがあるわけですが、コニャックの原料について見ていきましょう。

原料

コニャックの原料には白ブドウが使用されています。

厳密には使用するブドウの品種にまで規定があり、ユニ・ブラン、フォル・ブランシュ、コロンバールが主な原料として認められています。

度数にも決まりがありますが、コニャックのアルコール度数は何度なのでしょうか。

度数

アルコール度数は40度以上とされています。

蒸留の段階ではもっと度数が高いのですが、熟成期間中にだんだんと下がってくるのです。

長い熟成期間を経てアルコール度数が下がり、芳醇でまろやかなブランデーになるのですね。

コニャックと並んでアルマニャックもフランスで有名な高級ブランデーですが、コニャックとアルマニャックの違いはというと・・・。

コニャックとアルマニャックの違い

一番の違いは生産地域が違うことです。

アルマニャックはフランス南西部のアルマニャック地方で造られているブランデーであることがAOCによって定められています。

使用するブドウの品種は同じですが、蒸留方法にも違いがあります。

コニャックが単式蒸留機での2回蒸留であるのに対して、アルマニャックは連続蒸留機による1回蒸留なのです。

これも基準で定められた生産方法なのです。それではその厳しい基準に基づいたコニャックの種類についての説明を致しましょうか。

コニャックの等級とは?

「コニャック」の等級は熟成期間の単位コントによって決まります。

コニャックは「BNIC:全国コニャック事務局」というフランスの事務局が厳格な基準をもって決めています。

コニャックは熟成年数によって等級(ランク)があるのですが、熟成年数はコントと呼ばれる単位で表されます。

熟成1年目をコント0として、熟成してから丸1年経つとコント1、丸2年経つとコント2というように数えていきます。

コニャックはコント2(熟成期間2年以上)からしか出荷することが許されていませんので、等級(ランク)はコント2からということになります。

コニャックはさまざまな原酒をブレンドしているため、ブレンドされた原酒の中で一番若いコントを基準に等級(ランク)が決まります。

コニャックの等級は次のように決められています。

  • スリースター(日本では3つ星とも言います)コント2以上のブランデー
  • V.S(Very Sperio)コント2以上のブランデー
  • V.S.O.P(Very Superior Old Pale)コント4以上のブランデー、「リザーブ」という場合もあります
  • ナポレオン コント6以上のブランデー
  • X.O(Extra Old)コント10以上のブランデー
  • オル・ダージュ コント10以上の中でも特に品質が良いとされるブランデー

この表記はコニャックに限ったものですので、ブランデー一般に用いるものではありません。

アルマニャックもアルマニャックの等級というものが別にありますので、混同しないように気をつけてくださいね。

それではコニャックのおすすめの飲み方をご紹介します。

コニャックのおすすめの飲み方

コニャックは高級ブランデーですので、その味や芳醇な香りを楽しむにはストレートがいちばん向いています。

室温のままストレートで飲むのがいいでしょう。

もちろん、嗜好品ですので冷やした方が飲みやすいならロックにするも良し、薄めた方が飲みやすいなら水割りにしてもいいのですよ。

ハイボールもアリです!「フレンチ・ハイボール」といって外国でも好んで飲まれています。

ブランデーに慣れてきたら高級なものほどストレートで飲んでみてくださいね。

おつまみは何が合うと思いますか?

コニャックとチョコ

コニャックにチョコレートはド定番です。

ブランデー一般に言えることですが、甘いおつまみが合いますよ。

できればカカオの効いたビターなチョコレートがおすすめです。

香りのいいもの同士で相性抜群です!

他にはこんなものも!

コニャックとキャンディ

「意外!」とびっくりされた方もいるかもですが、コニャックとキャンディの組み合わせは一時、話題になりました。

男性ならよくご存知の方も多いと思いますが、「刃牙道」という漫画で範馬勇次郎(はんまゆうじろう)という人物がハーディ・ドス・ノールというコニャックを飲むシーンがあったのです。

ハーディといえば高級コニャックであり、特にこの漫画での彼が安物のコニャックを飲むことはまずない、という設定だったのでものすごい高級コニャックだったはずです。

その時、彼が「安物のキャンディーがよく合う」と言ってキャンディーを噛み砕きながら高級コニャックを飲むんですよ。

私はこのシーンで大混乱しましたねー。

キャンディーを噛み砕きながらコニャックを飲むことと、ハーディ・ドス・ノールという謎のコニャック・・・

たぶん、ハーディにはノースドールという最高級コニャックがあるので、そのコニャックではないかと思うのですが。

コニャックに・・・飴・・・ちゃん?さすがに大阪のおばちゃんの私でもやったことなくて。

飴ちゃんは持ち歩いてますけど、ええ、大阪のおばちゃんのたしなみですから。

しかし!おばちゃんは歯が弱いからコニャック&飴ちゃん(キャンディーな!さっきから素に戻って飴ちゃん連発してたけど!)をやってなかっただけで、角砂糖はやってた。

ブラウンシュガーの角砂糖を口の中に放り込んでコニャックを飲むのです。

これなら勝手に溶けるので噛み砕く必要がないんですね。

安物のキャンディーが合う、ということは本当に砂糖を固めただけのようなシンプルな飴ちゃ・・・いや、キャンディーのことではないでしょうか。

謎は解けた!コニャックと安物のキャンディーはきっと合う!!

ちなみに私の携帯の待ち受けは範馬勇次郎です!(何を暴露してるんや)この漫画、大好きやねん・・・

さあ、気を取り直して次行くよ~!グラスのお話です。

コニャックに適したグラス

ストレートで飲む時は底が膨らんでいて口の狭いグラスがいいですね。

香りを楽しむことができます。

グラスの口当たりもお酒の味を左右しますので、唇が当たる部分は薄めの方がいいですよ。

グラス選びも美味しくいただくひとつの要素なのです。

さて、それではコニャックのご紹介に入りましょう!初めは人気銘柄からです!

コニャックの人気銘柄ベスト5

コニャックは比較的ブランデーに親しんでない人でも名前は聞いたことがある、という銘柄が多いのです。

例えば、レミーマルタンやヘネシーなんて有名ですよね。

実はコニャックには5大コニャックと言われる歴史ある有名メーカーがありまして、ヘネシー、レミーマルタン、マーテル、クルボアジェ、カミュがこれに当たります。

今回はコニャック初回ということでこの5大コニャックから飲み比べにおすすめの人気の3銘柄と、通好みのこだわりのコニャック、贈り物にも最適のコニャックをご紹介しますよ!

まずは飲み比べていただきたいレミーマルタンからです!

レミーマルタンV.S.O.P

こちらはV.S.O.Pランクのレミーマルタンです。

文句なしの人気銘柄ですね。

お値段がコニャックなのにお手頃なのと、このランクとは思えないほどの熟成感を感じられるというのが、このボトルの人気の理由でしょう。

アルコール度数40度、700mlで3,000円台で手に入ると思います。

お値段や味から考えても、初心者の方におすすめできるボトルです。

先ほどもお伝えしましたが、熟成感のあるボトルで香りに深みがあり、フルーティーで甘みと程よい苦みが調和したよくできたボトルになっています。

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次にご紹介するカミュと同格ですので、飲み比べてみてください。

それではカミュV.S.O.Pをご紹介します。

カミュV.S.O.Pエレガンス

こちらもV.S.O.Pランクですので、前のレミーマルタンとの飲み比べにちょうどいいと思います。

お値段もレミーマルタンとさほど変わりません。

アルコール度数40度、700mlで3,000円台で手に入ると思います。

こちらもよくできたボトルで、フルーティで香りもいいです。

熟成感という点ではレミーマルタンに軍配があがりますが、スイートなフルーティ感ではこちらの方が勝っているように感じます。

初心者の方におすすめしたいボトルです。

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次も日本人に好まれているコニャックで、飲み比べにもちょうどいいボトルですよ!

クルボアジェV.S.O.Pルージュ

クルボアジェも5大コニャックに数えられるメーカーのひとつです。

クルボアジェは外国でも人気で、特にV.Sクラスがよく飲まれているようですが、
日本でいちばん人気があるのはV.S.O.Pルージュだと思います。

写真はフレンチ・ハイボールにしたクルボアジェで、このランクならこういう飲み方もいいと思います。

こちらもアルコール度数40度、700mlで3,000円台で手に入ります。

クルボアジェはあの皇帝ナポレオンにも愛飲されていたそうですよ。

高品質のブドウが使われていることはもちろん、熟成に使われる樽は初めの1年は新樽を使い、その後は古樽を使うといったこだわりを持って造られています。

そうして造られた原酒をブレンドして瓶詰めされたコニャックはフルーティーでしっかりとした味わいとコク、深い香りが楽しめるボトルに仕上がっています。

この3本の飲み比べは楽しくて、自分の好みを知るのにちょうどいいと思います。

5大コニャックの中でマーテルはこのランクより上のコルドンブルーが人気なのと、ヘネシーはX.Oが味も香りも最強なのを理由に今回はあえて外しました。

この2銘柄は前回の記事にご紹介済みですので、よろしかったらそちらもご覧ください。

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次はポールジロー、こちらもこだわりのコニャックですよ!

ポールジロートラディション

ポールジローはコニャックの中でも別格として愛好家にも特に人気の高い銘柄です。

ブドウはひとつひとつ手作業で摘み取られ、大手のメーカーのようにイーストを使って醸造するのではなく、時間をかけて自然発酵させています。

蒸留、熟成、瓶詰めの段階まで目を離さず、タイミングを見計らって作業するので、大量生産をすることができず、希少価値の高いボトルになっています。

そうして造られたコニャックはブドウ本来の味を活かし、香りも特別なフルーティーさを感じることができるのです。

ポールジローでは他のコニャックのようにランク表示をせず、貯蔵年数が表記されているものが多いのも特徴です。

トラディションはいちばんリーズナブルなボトルですが、ブドウの味ははっきりと感じられますし、まろやかで飲みやすいのが特徴です。

アルコール度数40度、700mlで6,000円台で手に入ると思います。

このボトルが気に入ったらポールジローの上級ラインのボトルが飲みたくなると思いますが、お値段が気になりますねー。

上級になるほど円熟味が増してコクのある味わい深いポールジローになることは間違いないです!超おすすめ!!

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次はちょっとお高くなりますがX.Oランクのおすすめボトルです。

ミュコーX.O

なかなか見栄えのいいボトルでしょう!贈り物にもおすすめです!

このパンサーのシンボルは1993年から採用され現在に至りますが、このシンボルにはミュコーが大切にしている「力」「優雅さ」「柔軟さ」の3つの想いが込められています。

アルコール度数40度、700mlで12,000円ほどで手に入ると思います。

フルーティーさと華やかさを兼ね備えた芳醇な香りと深い味わいが魅力のボトルです。

ミュコーはナポレオン以上のランクがおすすめですね。

ランクが違っても同じデザインのボトルなんですが、ランクによってパンサーの色が変わります。

コレクター心をくすぐるヤツですね!

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庶民に手の届くコニャックのご紹介はここまでにして、次は最高級銘柄のご紹介に移りましょう!

コニャックの高級銘柄

ここからは庶民の飲み物ではなくなりますが、写真や説明をよく見ていつかこんなのが飲めたらいいな~と夢を見てみましょう。

コニャックってこんな高級品もあるんだーと他人事のように見るのがコツです。

それではいきますよ~!

レミーマルタンルイ13世

これで20万円以上しますね~。

レミーマルタンの最上級ラインです。

中にはクリアケースなんかに入っていて「飲む気ないだろ!」ってツッコみたくなるようなのも売っています。

味?美味しいんじゃない?(すみません、めっちゃ無責任で)でも飲んだ人が「ヘネシーX.O」の方が美味しかったって言ってました。

このイボイボなデザインですが、バカラ製のデキャンタなんですよ。

すごいですね~!でも同じ「ルイ13世」を名乗っててもモノによっては700万円以上するものもあるのですよ~!何が違うって?そんなん知らん~。

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次はヘネシーの最高級ランクです!

ヘネシーエリプス

これは250万円くらいのようですね。

アートなデザインのボトルはバカラのクリスタルデキャンタだそうです。

ヘネシーだから味のほうも間違いなく美味しいと思います。

ヘネシーは昔は今よりもっと甘くてまったりした味わいでした。

ボトルもスリースターランクでももっと重厚感を感じるデザインでしたね。

今のヘネシーはボトルも洗練されたデザインのものが多く、味わいも熟成感や甘みはもちろんあるけど尾を引かないキレのようなものを感じます。

香りの余韻は長いので満足感はかなり高いですね。

美味しいんだろうなぁ、これも・・・

次は先ほどチラっと話が出た「ハーディー」の最高級品です!

ハーディーペルフェクション

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これで500万円以上します。

限定品なのでもっと高く売っているところもありますね。

「ペルフェクション」とは「パーフェクト(完璧)」という意味でこれ以上のモノはないぜ!というハーディーの自信作なのです。

だいたいホストクラブとかでしかお目にかかれないようですが、伝説のホスト、ローランドさんのお店ではこのボトルが4,000万円で出ているとか。

「ローランド展」で木箱に入ったペルフェクションが飾られていました。

遠い目で「へ~、すご~い」とか言うしかないですよね。

ハーディー曰く「ボトルも中身も完璧!」らしいから美味しいんじゃないかなぁ・・・

さいごに

コニャックについていろいろお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

ブランデーやコニャックは一般的にストレートで飲むと言われていますが、アルコール度数も高いため、お酒が弱い人には少しハードルが高いかもしれません。

ブランデーはフルーティーで香りの良いお酒です。その中でもコニャックは高級とされていますが、意外とお手頃な価格で手に入る美味しいコニャックもあります。

こちらの記事を参考に、是非自分好みの飲み方を見つけてもらえると嬉しいです。

それではみなさま、ごきげんよう!!

 

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