みなさま、コニャックはいかがですか?
秋の夜長、ブランデーグラスを傾けながら想いにふけるのもいいものですよ。
今回はコニャックの中でも「コニャックの王様」とも言われているヘネシーについてご紹介します。
この記事では
- ヘネシーとはどんなお酒か
- ヘネシーの歴史
- ヘネシーxoの味や度数や価格
- コニャックの格付けについて
- ヘネシーのおすすめの飲み方
- ヘネシーの種類
をお伝えします。
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コニャックの王様「ヘネシー」とは?
ヘネシーは日本では最も知られているブランデーのブランドです。日本では高級クラブ等の夜の世界ではレミーマルタンのルイ13世と並んで高い人気があり、定番のお酒としても親しまれていますが、知名度の高さから上級者から初心者までおすすめできるブランデーです。
ヘネシーはブランデーの中でも特に高級とされる「コニャック」と呼ばれるブランデーであり、その中でも「コニャックの王様」と呼ばれています。
「コニャック」とはフランスのコニャック地方で作られていることが必須条件であり、その他にも原料に使われるぶどうの品種や、製造方法にまで規定があり、その条件をすべて満たしていなければなりません。
ヘネシーは原料となるぶどうを4つの区画の畑から厳選し、それぞれのぶどうの特徴を活かしたブレンド技術で素晴らしいブランデーを造っています。
使用する樽にもこだわりがあり、樹齢100年以上のフランスオーク樽を使用しています。
そうして造られた原酒の中には200年以上も前から保存されているものもあるのです。
ヘネシーの歴史
ヘネシーは、1765年、アイルランド出身のリチャード・ヘネシー氏によって創業されました。
彼は、アイルランドにある村の貴族出身でしたが、アイルランドへのイングランド政府からの弾圧から逃れるため、1750年からルイ15世の護衛としてフランスに駐留していました。この駐留がきっかけとなり、フランスでコニャックの素晴らしさを知った、リチャード・ヘネシー氏は、ブランデー製造を始めたと言われています。
1971年にはモエ・エ・シャンドンと合併し、モエ・ヘネシーが誕生。
1987年にはルイ・ヴィトンと合併し、モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)となり、現在に至ります。
コニャックの格付けについて
現在、幅広く一般的に用いられている「品質格付けシステム」ですが、これはヘネシーによって考案されたものです。「コニャック」の東急は熟成期間の単位コントによって決まります。
コニャックは「BNIC:全国コニャック事務局」というフランスの事務局が厳格な基準をもって決めています。
4/1から翌年の3/31までを「コント0」、その次の4/1から翌々年の3/31までを「コント1」とカウントしていくのです。
簡単にランクの推移を見てみましょう。
下に行くほど高ランクになっていきます。
スリースター V.S. [Very Special]
V.S.O.P. [Very Superior Old Pale]
ナポレオン
X.O. [Extra Old]
Hors d'âge(オール・ダージュ)、Extra(エクストラ)、Heritage(ヘリテージ)など
そんな深い歴史とこだわりを持ったヘネシーが造るブランデーの中でも、人気のあるヘネシーxoについてお伝えしていきましょう。
ヘネシーxoの味と飲み方
ヘネシーxoは現在のヘネシーのシリーズの中では、ちょうど真ん中あたりに位置するランクにあります。
真ん中といってもクオリティは非常に高く、これ以上のランクになると庶民にはちょっと手が届かない価格になってしまうので、現状、手に取れるギリギリの位置にあると言えるでしょう。
ヘネシーxoの味わいは?
コニャックの王様の名に恥じないインパクトの強い香りと深い味わいが特徴です。
芳醇でまろやかなのに力強さもあります。
ブランデーは香りを愉しむお酒ですが、香りはいつまでも消えることなく、グラスを近付けた時から飲み干した後の余韻まで長く長く続きます。
ブランデーはアルコール度数が強いと思われている方も多いようですが、実際はどうなのでしょうか。
ヘネシーxoの度数は?
40度です。
ウイスキーと変わりませんね。
コニャックはアルコール度数は40度以上という決まりがありますが、ウイスキーのように50度にもなるようなものはなく、だいたい40度から42度くらいで落ち着いています。
ヘネシーxoの価格帯は?
ネット購入の場合、だいたい15,000円前後になります。
xoランクともなると1万円以上はだいたいしますが、ヘネシーxoはその中でも少し高めになっています。
バーなどでショットで飲む場合はお店にもよりますが、地方では1,300円ほどで飲めるところもあるようですが、一般的には1,500円以上はするのではないでしょうか。ホテルのバーでは3,000円~4,500円ほどします。
ヘネシーxoのおすすめの飲み方
基本はストレートがおすすめです。
xoランクともなるとストレート一択になります。
ですが、アルコールに弱い方などストレートでは飲みにくい場合もありますね。
そういう方は割り物にするのもいいと思います。
たとえば、いちばん簡単なのはソーダで割るのが定番ですね。
ヘネシーソーダ
本来はvsランクくらいのブランデーによく用いられる飲み方なのですが、アルコールの濃度を薄めることができますので、飲みやすくなります。
レシピは最も簡単なものをご紹介しますと、ヘネシー、レモネード、ライムジュースを同じ分量で氷を入れたグラスに入れて、スライスきゅうりを2枚ほど入れるだけ。
これはヘネシーのオフィシャルサイトにも紹介されているレシピなんですよ。
かなり飲みやすいと思いますし、おいしいと思いますが、飲みすぎに注意してくださいね。
次はジンジャーで飲みやすさをプラスする飲み方です。
ヘネシージンジャー
こちらもオフィシャルで紹介されているいちばん簡単なレシピですが、ヘネシー1に対してジンジャーエール3の割合で氷を入れたグラスに注ぎ、カットライムを添えるだけ。
オフィシャルサイトには、シェーカーを使うレシピや素人でも作れるけれどちょっと手の込んだレシピも紹介されています。
シェーカーを使うレシピのものはバーでオーダーすると作ってもらえますよ。
素人がシェーカーを使うのは難しいですし、プロの方に任せるのがいちばんです。
それでは、xo以外のヘネシーのシリーズをご紹介していきましょう。
ヘネシーの種類について
ヘネシーは世界的に人気のある銘柄ですので種類も豊富にありましたが、今では終売しているランクのものもあります。
終売しているボトルもオールドボトルとしてまだお求めになれるので、なくならないうちに味見するのもいいのではと思います。
それではランク順に下からいきましょう!ヘネシーvsからのご紹介です。
ヘネシー vs
これくらいのランクですと、お求め安い価格にはなりますが、ストレートでは飲みにくいと思います。(フランスでは普通にストレートで飲まれていますが)
先ほどご紹介したヘネシーソーダやヘネシージンジャーにすると飲みやすいと思います。
普通にハイボールのようにソーダだけで割ると果実のエグみがよりキツく感じられる場合がありますので、甘みのあるジュース類で割る方が飲みやすいと思います。
アルコール度数40度、700mlで3,000円~くらいのお手頃な価格で手に入るのが魅力です。
カクテルからブランデーに慣れていくのも悪くないと思いますよ。
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次はvsopランク、このランクですとだいぶ飲みやすくなります。
ヘネシー vsop フィーヌ・シャンパーニュ
ヘネシーが持つ60種類もの原酒がブレンドされたブランデーになります。
アルコール度数40度、700mlで9,000円台で手に入ると思います。
vsopランクのこのボトルくらいからが、ストレートで飲める味わいになってきますが、ヘネシーはランクによってはっきりと味わいが変わるのが特徴で、すっきりした味わいがこのランクの特徴的な味わいになります。
とはいえ、ヘネシーは他のメーカーのコニャックと比べると味は甘い方なのですよ。
他の大手メーカーのvsopランクはもうちょっと辛口になります。
色味も濃くて、他の大手メーカーの同じランクのものと並べるとはっきりヘネシーとわかる程度に濃いです。
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次もvsopランクのボトルのご紹介です。
ヘネシー vsop プリヴィレッジ
こちらは正規では日本には入ってこないvsopです。
並行輸入品で手に入るので、ネットで買うことができます。
アルコール度数40度、700mlで7,000円台で買えると思います。
同じvsopですが、こちらの方がフィーヌ・シャンパーニュより甘ったるい味がします。
色味もこちらの方が一段と濃いですね。
好みが分かれるところですね。
私は味より香り重視なのですが、香りは陶酔感を誘うような香りにはちょっと遠いですね。
味だけは濃い、というイメージです。
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次は現在は終売しているナポレオンのご紹介です。
ヘネシー ナポレオン
ヘネシーのナポレオンは終売してからも人気の銘柄で、現在もネットで売買されています。
アルコール度数40度、700mlで12,000円~くらいで手に入ります。
人気の秘密は終売でもう生産されない希少価値というだけでなく、深い味わいとキレのある後味が今でもヘネシーファンに愛されているから、ということもあります。
使用されている原酒の中には200年ものの原酒もあるので、深い味わいになるのは理解できるところです。
手の届く価格であるうちに味見をする価値はあると思います。
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次は庶民にはちょっと高嶺の花になりますが、とてもおいしい銘柄のご紹介を。
ヘネシー パラディ
xoよりもランクが高い最高級品になります。
熟成年数が100年を超える原酒も使用されており、使われている原酒は100種類を超えると言われています。
アルコール度数40度、700mlで10万円を超えるので、簡単に手の出せるボトルではなくなりますが、芳醇で豊かな香りがいつまでも続き、味わいもなめらかで旨みが強く、ヘネシーならではの味わいが楽しめる傑作になっています。
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次はもう高級クラブくらいでないと飲んでる人がいなさそうなボトルです。
ヘネシー リシャール
創業者のリシャール・ヘネシーの名を冠したボトルになります。
アルコール度数40度、700mlで20万円以上します。
もう庶民の飲み物ではなくなりますが、憧れのボトルではあります。
ヘネシー家の家名を賭けて創り上げる崇高なこのボトルは、ヘネシー家の象徴として妥協することなく、官能的な香り漂う贅を凝らした造りになっています。
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ヘネシー エリプス
アルコール度数40度、700mlで250万円くらいします。ヘネシー社が生み出すブランデーラインナップの中でも特別な高級ラインのため、お酒にあまり詳しくない方でも知っている銘柄と言われるほど有名な一品です。
ヘネシー社の創立240周年を記念して作られた最上級のコニャックで、全世界にて限定2000本のみが販売されました。
世界で最も高貴なクリスタルラグジュアリーブランドとして名高い「バカラ」社製の美しいデキャンタボトルに、熟成年数100年以上のコニャック原酒をブレンドしてボトリングしたこの上ない最上の逸品です。
ぜひとも1度でいいから飲んでみたいですね。
まとめ
いろいろなヘネシーをご紹介してまいりましたがいかがでしたでしょうか?
私にとってもいちばん好きな銘柄ですので、書いていてとても楽しかったです。
これを機にヘネシーを飲んだことがない方にも飲んでみていただきたいなーと思います。
それではまとめまーす。
- ヘネシーはコニャックの王様と呼ばれている
- ヘネシーはこだわりのぶどうや樽を使ってコニャックを造っている
- ヘネシーの味はインパクトのある力強い味わいである
- ヘネシーのナポレオンは終売しているが未だ人気は衰えていない
- ヘネシーの最高級銘柄は250万円以上する
これくらいでしょうか。
日本ではいちばん有名と言っても過言ではないヘネシー。
ブランデー初心者の方にも是非一度は飲んでみていただきたいコニャックです。
自信を持っておすすめ致します!
それでは今回はこの辺で。