グレンモーレンジはスコットランド、ハイランド地方の蒸溜所で造られるシングルモルトウイスキーです。
スコットランドでは、最も愛されているシングルモルトと言われており、日本でもたくさんのファンがいます。
そんな大人気のグレンモーレンジ、価格は2000円台から手に入るのでとってもリーズナブルなんです。
また、様々なシリーズが発売されており、それぞれの違った香りや味わいを楽しんでみるのも良いかもしれませんね!
今回はその中でも代表的な9種類の味や価格、特徴をご紹介していきます!
グレンモーレンジを初めて味わってみようと思う方はもちろん、飲んだことがある方も是非参考にしてみてください。
グレンモーレンジの味と価格
グレンモーレンジは「完璧すぎるウイスキー」と言われるほど、こだわり抜いた方法で作られています。
仕込み水は蒸留所近くにある、「ターロギーの泉」から湧き出ている硬水を用いており、麦芽はスコットランド産の大麦のみ使用。
ウイスキーに硬水を使用するのは珍しいですが、ミネラル豊富なぶん麦芽の糖化には最適なのだとか。
華やかでフルーティな独特の甘みはこうして生み出されているというわけですね。
蒸留には、スコットランドでもっとも背が高いポットスチルを使用することで、ピュアな蒸気だけを抽出でき、雑味がなくなった軽快なスピリッツが得られます。
そして抽出された原酒は、最高級のオーク樽で2度熟成されます。
その製法はカスクフィニッシュのパイオニアとして高い評価を受けています。
職人がここまでこだわって作った、グレンモーレンジとはいったいどんな味なのでしょうか。
味は?
グレンモーレンジの特徴は何といってもその華やかで甘い香り。
柑橘系を思わせるフルーツの芳醇さと、バニラや蜂蜜の濃厚なフレーバーが感じられ、味わいはとても滑らかでクリーミー。
フルーティなウイスキーの中の代表格と言えます。
価格は?
種類によって幅広い価格差があり、リーズナブルなものだと2,000円台で販売されていますが、中には1万円を超える高級品まであります。
グレンモーレンジの種類
グレンモーレンジは、様々なシリーズが発売されており、特長がそれぞれ違います。
たとえば、グレンモーレンジオリジナルとグレンモーレンジ10年は、ほとんど同じと思われるかもしれませんが、微かな違いがありますし、
グレンモーレンジネクタードール12年やグレンモーレンジ18年は、長く寝かすことでオリジナルとは違った味わいが感じられます。
また、樽のパイオニアと言われるグレンモーレンジ蒸留所がこだわって製樽したデザイナーカスクを使用して作られたグレンモーレンジアスターは、どんな味や香りなのか気になりますよね!
今回は代表的な9種類を、それぞれ詳しくご紹介していきます!
グレンモーレンジオリジナル
柑橘の爽やかな香りが特徴のグレンモーレンジオリジナル。
蜂蜜やバニラやシロップといった甘い香りもあります。
定番だったグレンモーレンジ10年を、2007年に大幅なリニューアルを行ないオリジナルに名称を変更しました。
味は、甘さがメインであるものの、スパイシーさもあり口当たりはとても軽いです。
グレンモーレンジの代表的な味といえるでしょう。
価格は2,000円台。
正直かなりコスパが良いので常にストックしておきたいところですね!
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グレンモーレンジ10年
柑橘系の香りもほのかにするものの、麦の香りとスパイシーな刺激が残ります。
グレンモーレンジオリジナルとほぼ同じとされている10年ではありますが、オリジナルと比べると少し味わいに深みが感じられます。
価格は、3,000円台から購入できます。
現在、正規品の販売はしていないため並行輸入品として購入する必要があります。
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グレンモーレンジラサンタ12年
グレンモーレンジオリジナルをベースに、上質なシェリー樽と、ペドロヒメネスという干しぶどうでできた香り高いワインの樽で2年後熟して作られます。
ラサンタとは、情熱や温かさを意味しており、後熟によってナッツやコーヒーなどの温かみのある香りが際立っているのが特徴です。
芳醇で濃厚なシングルモルト、価格は4,000円台といったところでしょうか。
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グレンモーレンジキンタルバン12年
グレンモーレンジオリジナルをベースに、ポルトガルの良質のルビーポート(数種類の黒ぶどうで作られるワイン)の樽で2年後熟して作られています。
オリジナルとは全くの別物といえるほど、チョコレートやミントのような香りがして滑らかな口当たりに仕上がっています。
キンタとはポルトガル語で「ワイナリー」、ルバンはゲール語で「ルビー」の意味です。
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グレンモーレンジネクタードール12年
グレンモーレンジオリジナルをベースに、希少なソーテルヌワインの樽で2年後熟して作られています。
ソーテルヌワインがフランスの高級な甘口ワインということもあり、レモンタルトのようなさわやかな柑橘とスイーツのような甘い香りが特徴です。
シングルモルト初心者にオススメな飲みやすい味です。
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グレンモーレンジ18年
グレンモーレンジオリジナルを15年間熟成したのち、一部を仕上げとしてシェリー樽に移し3年間熟成させたのがこの18年モノとなります。
パパイヤや花のエキゾティックで芳醇な香りと、濃厚で深い味わいが特徴です。
18年熟成されたことにより、香りもより複雑になっています。
価格もグレードが上がって少々お高めです。
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グレンモーレンジシグネット
グレンモーレンジの最高傑作と言われるシグネット。
業界初の「チョコレートモルト」と呼ばれるこの銘柄は、コーヒー豆のように焙煎された深煎り麦芽を使用し、なめらかで繊細な味わいになっています。
ダークチョコレートの香ばしさと砂糖漬けのオレンジピールを思わせる甘く芳醇な香りが絶妙なバランスで感じられ、非常にコクがある上品な味わいです。
余韻もいつまでも長く楽しめて、普段モルトを飲み慣れている方にはたまらない逸品といえるでしょう!
価格は1万円超えと高額です。
1万円を超えると、正直ちょっと手が出しにくいですよね。
でも飲む価値は十分にあると思いますよ!
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グレンモーレンジアスター
グレンモーレンジ蒸留所こだわりのデザイナーカスクを使用し作られたのがこのグレンモーレンジアスター。
良質なオークの樹を約2年間自然乾燥させ製樽したものに、約4年間バーボンを寝かせた後の空の樽に熟成する、という製法で作られました。
香りは、バニラやブリュレのような甘さが強いものの、さわやかなメントールやホットシナモン、深みのあるアニシードなどの香りが混じります。
更にミルクチョコレートや炒ったアーモンドの香りが加わり、深みのあるなめらかなクリーミーさと芳醇な風味は、まるでスイーツのような味です。
元々限定販売だったため、現在は品薄で、価格も1万円超えと高騰気味となっています。
グレンモーレンジスピオス
このグレンモーレンジスピオスは、ライ麦ウイスキーの熟成に使用した樽を再利用して作られているのが特徴。
スピオスとは、ゲール語でスパイスという意味で、その名前の通り土っぽいアーシーさと胡椒やシナモン、唐辛子入りのチョコレートのようなスパイシーな味わいとなっています。
こちらも価格は1万円超えと、高級な部類です。
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グレンモーレンジまとめ
それでは、最後に、ここまでご紹介したグレンモーレンジの各種類について、もう一度まとめていきます。
グレンモーレンジシリーズ全体の特徴としては、
・ハイランド系スコッチの代表的なシングルモルト
・蒸留ではポットスチルを使用し最高級のオーク樽で熟成
・柑橘系のフルーティとバニラや蜂蜜の甘みが合わさった、フルーティーで甘い香りが特徴
各銘柄ごとの特徴としては、
・グレンモーレンジ10年
グレンモーレンジのスタンダードタイプといえる銘柄。
2007年に大幅リニューアルを行った後はグレンモーレンジオリジナルと名乗っています。
柑橘の爽やかな香りが特徴で、オリジナルと10年熟成モノを比べると10年モノのほうが少し深みのある味わいです。
・グレンモーレンジラサンタ12年
グレンモーレンジオリジナルを、上質なシェリー樽とペドロヒメネスの樽で更に2年熟成させたものがコチラ。
後熟されていることによって、スタンダードなオリジナルに比べナッツやコーヒーなどの温かみのある香りがあるのが特徴。
・グレンモーレンジキンタルバン12年
グレンモーレンジオリジナルを、ポルトガルの良質のルビーポート(数種類の黒ぶどうで作られるワイン)の樽で更に2年多く熟成されています。
オリジナルとは全く別物で、チョコレートやミントのような香りが特徴になっています。
・グレンモーレンジネクタードール12年
グレンモーレンジオリジナルを、希少なソーテルヌワイン(フランスの高級な甘口ワイン)の樽で更に2年熟成して作られています。
スタンダードのオリジナルと似ていて柑橘の香りがするものの、後熟によってスイーツのような甘い香りがあるのが特徴で、シングルモルト初心者にオススメな飲みやすい味となっています。
・グレンモーレンジ18年
グレンモーレンジオリジナルを15年間熟成し、一部をシェリー樽に移し3年間仕上げ熟成。
後熟されていることによって、オリジナルとくらべて、パパイヤや花のエキゾティックな香りと濃厚で深い味わいがあります。
・グレンモーレンジシグネット
業界初のチョコレートモルト(コーヒー豆のように焙煎した深煎りの麦芽)を使用して作られています。
オリジナルとは全く別物で、香ばしさと甘く芳醇な香りが絶妙なバランスで感じられる上品な味わいです。
普段モルトを飲み慣れている方にもおすすめの1本と言えるでしょう。
・グレンモーレンジアスター
独特なデザイナーカスクを使用して作られており、スタンダードなオリジナルと比べると、まるでスイーツのような味わいが特徴です。
限定販売だったため、品薄気味となっています。
・グレンモーレンジスピオス
業界初のライ麦ウイスキーの熟成を使用した樽を、グレンモーレンジの熟成に再利用。
オリジナルの特徴は全くなく、土っぽいアーシーさと胡椒やシナモン、唐辛子入りのチョコレートのようなスパイシーな味わいになっています。
いかがだったでしょうか。
グレンモーレンジは、芳醇かつ甘い香りに加え、なめらかで飲みやすい味わいとなっており、ウイスキー初心者や飲みなれていない女性にもおすすめできるスコッチといえるでしょう。
価格がスタンダードな銘柄は2,000円とリーズナブルなのも魅力的ですよね。
種類も様々あるので、飲み慣れた方も違った味わいをぜひ楽しんでみて下さい。