イタリア発! 魅惑の蒸留酒『グラッパ』って何??

ウイスキーラヴァー皆さま、こんにちは!
突然ですが「グラッパ」を飲んだ事はありますか??

この記事を読めば、グラッパの製法、味わい、飲み方、初心者におすすめの銘柄が分かります!ぜひグラッパの魅惑の世界に足を踏み入れて下さい!

『グラッパ』って何?

グラッパとはイタリアの特産品。

伝統的な蒸留酒であり、ワインを造った後に残る、ブドウの絞りカス(皮や種、茎、少しの果汁)を原料に造られます。

起源として最も有力な説は10世紀以降のイタリア、まだワインが上流階級向けの高級品だった時代。ワインの原料であるブドウを栽培する農民が、畑の堆肥として使っていたブドウの搾りかすを蒸留したのが始まりだと言われています。

ブランデーとは違うの?

ブドウを原料に造られる蒸留酒として真っ先に浮かぶのが「ブランデー」ですよね。実はグラッパもブランデーの一種に分類されます。

ブランデーとグラッパの最大の違いは原料となるブドウの状態です。
ブランデーが主に白ブドウの果汁のみを原料に造られるのに対し、グラッパでは白ブドウと黒ブドウの両方が使われ、果汁とともにブドウの搾りカスである皮、種、茎も一緒に使用されます。

グラッパの原料となるブドウの搾りカス

原産国イタリアが定める基準によれば、「グラッパ」と表記できるのは「ブドウの搾りカスだけを蒸溜して造ったお酒」であり、水や糖を添加する事も禁止されています。

実はイタリアのグラッパ以外にも、ブドウの絞りカスを原料に造られる蒸留酒はあります。
最も有名なのはフランスの「マール」。

その他にもドイツには「トレスターブランド」、スペインには「オルホ」があります。

どんな味なの?

グラッパの魅力を一言で表現するならば、『野性的で果実味溢れる香りと、強いアタックと濃密な味わい』でしょうか。

グラッパは大きく2種類に分類できます

1つ目は無色透明な「ビアンカ」
「ビアンカ」は、ガラスやステンレスタンクで最低6か月間熟成させた若いグラッパ。
流通量が最も多いタイプで、ブドウ由来のすっきりとしたフレッシュな香りと味わいが特徴。
ややアルコール感を強く感じるものの、
グラッパの魅力をダイレクトに感じられる人気のタイプです。

もう一つは琥珀色の「リゼルヴァ」「ストラヴェッキア」
「リゼルヴァ」と「ストラヴェッキア」は、木樽で長期熟成され、中には10~20年以上の熟成を経た銘柄もあります。
まろやかで特徴的な甘い香り。バニラやチョコレートを思わせる味わいと、ワイルドな余韻が広がります。樽熟成により、アルコールのアタック感は和らぎ、滑らかでより複雑味を感じるタイプです。


蒸留方法などの製法が厳しいルールで規定されているブランデーと違い、グラッパは造り手によって製法が異なります。
そのため、味わいは造り手の個性が大きく表れ、アルコール度数が30度〜60度と大きな差が生じる場合があるほどです。

銘柄ごとに、同じ種類のお酒とは思えないほど異なる表情をみせてくれるのも、グラッパの大きな魅力と言えるでしょう。

本場イタリア流『グラッパ』の楽しみ方!

本場イタリアでは食後酒の定番として楽しまれています。
美味しい食事でお腹いっぱいになった後、少量のグラッパを時間をかけてゆっくりと堪能することで満腹感を和らげるそうです。

また、グラッパは様々な飲み方が楽しめるお酒でもあります。

ストレート

グラッパの魅力であるブドウ由来のフルーティーな香りを存分に楽しめます。
ビアンカは10℃前後、リゼルヴァとストラヴェッキアは16-18℃位がおすすめ。

チューリップ型のグラッパ専用グラスに1/4程度注ぎ、空気と馴染ませることで、その魅力は最大限に。
また、冷蔵庫で冷やす事でスッキリとした味わいが楽しめるのも、他の蒸留酒にはないグラッパの特徴です。

グラッパ + エスプレッソ

イタリアのレストランでは「カフェ・コレット」と呼ばれ、食後の1杯として親しまれています。
エスプレッソに少量のグラッパを混ぜる事で、濃厚なコーヒーの味わいの中にブドウの華やかな香りがふわっと広がり、極上のリラックスタイムを演出してくれます。

「レゼンティン」という飲み方もあります。砂糖を多めに入れたエスプレッソを飲み干し、底に砂糖が溶け残ったカップにグラッパを注ぎます。かすかに残ったエスプレッソの深い香りと、甘美なグラッパの味わいが魅力的です。

「グラッパ・コン・モスカ」は変わった飲み方。
グラッパに浮かべたコーヒー豆に火をつけて、芳ばしい香りとともに味わいます。

グラッパ + 紅茶

グラッパをアイスティーで割った「グラッパティー」はのんびりと過ごしたい休日の午後にぴったりの一杯です。
フルーティーなグラッパ「ビアンカ」と薫り高いアールグレイティーとの相性は抜群!
シロップや炭酸水を加えてオリジナルの味わいを発見する事もできます。

グラッパはこんな人におすすめしたいお酒!

・ウイスキー以外の未知の蒸留酒を飲みたい!
・イタリアの料理や文化が好き!
・フルーティなお酒が好き!
・アルコール感のガツンとくるお酒が好き!
・食後の時間を大切にしたい!

初心者におすすめのグラッパ 3選!

ノニーノ グラッパ・モノヴィティーニョ シャルドネ・バリック

1897年創業のノニーノ社は「グラッパの革命児」とも呼ばれ、ブドウの風味を引き出した高品質なグラッパを世界へ届け続けています。

その昔、グラッパといえば、ワインやブランデーには及ばない大量生産の安酒と考えられていました。

ところが、ノニーノ社は選び抜かれた単一品種のヴィナッチャ(ブドウの絞りカス)にこだわり、洗練された味わいのグラッパを美しいボトルに詰めて発売したのです。
この革新的なアイデアによってグラッパにはエレガントなイメージが定着しました。

『ノニーノ グラッパ・モノヴィティーニョ シャルドネ・バリック』は
高品質なシャルドネ品種の搾りカスを蒸留し、小樽で12ヶ月熟成させたこだわりの一本。
透明感があり、淡い琥珀色に輝くグラッパです。

味わい
焼きたてのパンやバニラアイスを思わせるような優しくエレガントな香り。
口に含むとチョコレートやアーモンドのような熟成された味わいが広がります。
グラッパに初挑戦の方にもおすすめできるフルーティな香りと、熟成された甘美な味わい。
ぜひ、まずはストレートで楽しんでみて下さい。

*生産者/産地:ノニーノ/フリウリ=ヴェネツィア・ジューリア
*ブドウ品種:シャルドネ
*アルコール度数:41%
*価格帯:6000円程度

グラッパ ディ プロセッコ NV ビアンカヴィーニャ

ビアンカヴィーニャはヴェネト州で2004年に設立された新しい造り手です。
プロセッコ(イタリア産発泡ワイン)の名手として知られ、その品質の高さからミラノ万博ではイタリアが愛する100ブランドにプロセッコのメーカーとして唯一選ばれました。

「グラッパ ディ プロセッコ NV ビアンカヴィーニャ」は
プロセッコを造る工程で出た白ブドウ・グレーラ種の絞りカスを100%使用。
発酵させた後、イタリアを代表する蒸留所ピルツァーにて蒸留して完成させます。

味わい
グレーラ品種由来の新鮮でアロマティックな香りが魅力。熟れたフルーツ、満開の花を想わせる豊潤な味わい。
繊細かつエレガント、余韻が長く続きます。
本場イタリアのレストランでは冷やして提供されることが多いようです。

*生産者/産地:ビアンカヴィーニャ /ヴェネト州
*ブドウ品種:グレーラ
*価格帯:8500円程度

パオロ ベルタ セレツィオーネ デル フォンダトーレ2002

「ベルタ」はイタリアの主要な行事でも用いられることの多い、グラッパ界の名門としての地位を確立しているブランドです。
世界のVIPに愛され、バチカン市国の御用達としても知られる「ベルタ」は、他とは一線を画す最高峰のグラッパを造り続けています。

戦後間もない1947年に、ニッツァモンフェッラートで創業。
ピエモンテ州を中心にイタリア全土の有能なワイナリーから買い付けた
ぶどうの搾りカス(ヴィナッチャ)を、ベルタ社のオリジナル容器に詰めて搬入。
銅製の単式蒸留器によって丁寧に蒸留することで高品質のグラッパが誕生します。

一度飲めばその芳醇な味わいに驚くこと間違いなし、これぞ最高峰のグラッパです。

『パオロ ベルタ セレツィオーネ デル フォンダトーレ2002』は

ベルタの創設者であるパオロ・ベルタ氏にささげるために造られた極上の20年熟成グラッパ!
高級ワイン・バローロ用のネッビオーロ種の搾りかすを採用。
蒸留後、ミディアムトーストした225Lのバリック樽で長期熟成したプレミアム・グラッパです。

味わい
20年という非常に長い熟成期間を経た、贅沢な香りと味わいが見事に表現されています。

艶やかに輝く、美しい琥珀色。
熟した果実、チェリー、カカオやバニラなどの、複雑かつ重層的な香り。
飲み応えのあるリッチテイストと長く続く余韻。

べルタにしか表現できない極上の味わいを、ぜひ堪能してください。

*生産者/産地:ベルタ / ピエモンテ
*ブドウ品種:バルベーラ、ネッビオーロ
*アルコール度数:43%
*価格帯:34000円程度

まとめ

グラッパって何?
『グラッパ』とは、イタリアの伝統的な蒸留酒。
ワインを造った後に残る、ブドウの絞りカス(皮や種、茎、少しの果汁)を
原料に造られるブランデーの一種です。

ブランデーがブドウの果汁のみを原料に造られるのに対し、グラッパは、果汁とともにブドウの搾りカスである皮、種、茎も一緒に使用されます。


どんな味わいなの?
『野性的で果実味溢れる香り、強いアタックと濃密な味わい』それがグラッパの魅力です。

グラッパは大きく2種類に分類できます
1つ目は無色透明な「ビアンカ」
熟成の若いグラッパで、ブドウのすっきりとしたフレッシュな香りと味わいが特徴。
グラッパの魅力をダイレクトに感じられるタイプです。

もう一つは琥珀色の「リゼルヴァ」「ストラヴェッキア」
木樽で長期熟成されるタイプで、バニラやチョコレートを思わせる香り。
樽熟成によりアルコールのアタック感が和らぎ、複雑な味わいが魅力です。

グラッパは造り手の個性が大きく表れ、銘柄ごとに大きく異なる表情をみせてくれるお酒でもあります。

本場イタリアでの楽しみ方
グラッパは主に食後酒として飲まれています。
・ストレート
・グラッパ+エスプレッソ
・グラッパ+紅茶
など、様々な飲み方で楽しまれています。

初心者おすすめのグラッパ3選!
1・ノニーノ グラッパ・モノヴィティーニョ シャルドネ・バリック

2・グラッパ ディ プロセッコ NV ビアンカヴィーニャ

3・パオロ ベルタ セレツィオーネ デル フォンダトーレ2002


いかがだったでしょうか?
まだ日本にはグラッパファンが少ないので、美味しいグラッパに出会えるチャンスがたくさんあります!

ぜひ、華やかで奥深いグラッパの世界を楽しんでくださいね。

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