今回は、数あるウイスキーの飲み方を、初心者の方にもわかりやすく解説していきます!
おうちで簡単に作れるものから、中・上級者向けのこだわりの作り方まで、幅広くご紹介していきますので、ぜひお気に入りの飲み方を見つけてみてくださいね!
ウイスキーの飲み方を初心者にもわかりやすく解説!
ウイスキーはビールやワインと違い、温度、割り方など飲み方のバリエーションが豊富なので、どれが自分に合う飲み方なのか正直分からなくなってしまいますよね。
そこで、ウイスキーをより美味しく、楽しむための飲み方をお伝えします!
ストレート
ストレートはその名の通り、何も手を加えずそのままグラスに30mlのウイスキーを注いで飲む方法です。
30mlという量に関してですが、一般的な日本のバーでストレートを注文すると出てくる量なので、この量じゃないとダメ!という決まりがあるわけではありません。
なので、家でストレートを作る際は、お好みの量で楽しんでくださいね。
ちなみにストレートの良さは、ウイスキー本来の味と香りがよくわかる点にあるので、ウイスキーを買ってきたらまずはストレートで飲んでみることをオススメします。
また、ストレートを味わう時に欠かせないのが「チェイサー」です。
チェイサーとは、よく冷えたミネラルウォーターのことで、ウイスキーを飲んだ後の口直しとして使用します。
その都度口の中をリセットできるので、毎回新鮮な香りや味を楽しむことができますよ〜。
「ストレートで飲むんならチェイサーは必須だろ!」と言っても良いくらい、ストレートにとっては相棒のような、大切な存在なのです。
ダブル
ウイスキーを注文する際、「シングル」や「ダブル」という言葉を使うことがありますよね。
シングルとダブルの違いはウイスキーの量が違いです。
シングルは通常30ml、ダブルは倍の60mlが一般的です。
ちなみに、ウイスキーの単位は通常オンスを使って表記され、30mlは1オンスに値します。
ロックグラスに1オンス分のウイスキーを注ぐと大体、手の指1本ぶんくらいの太さの量になるんですが、これをシングル(ワンフィンガー)と呼び、指2本分では倍の60mlになるので、ダブル(トゥーフィンガー)と呼ばれるようになりました。
なお、日本やアメリカではシングルは「ウイスキー=30ml」が普通ですが、国によってはウイスキーの量が違います。
例えば、イギリスではシングルは45mlですし、シングルモルトの本場スコットランドではな、なんと、シングル=60mlの場合も!
トワイスアップ
ウイスキー通に定評のある飲み方が「トワイスアップ」です。
ウイスキー初心者にはあまり馴染みの無い飲み方ですが、実はトワイスアップの作り方は簡単で、ウイスキーと同じ量の常温の水で割るだけです。
「えっ、常温の水で割るの?冷たい水のほうが美味しいんじゃないの?」
って思われるかもしれませんね。
たしかに、ウイスキーはロックや水割りにすることで飲みやすくはなるんですが、実は冷やすことによってウイスキー本来の香りがおさえられてしまうんです。
トワイスアップにすると、アルコール度数が低くなり飲みやすくなるうえに、常温の水で割っているのでウイスキーが冷やされず香りがおさえられることが無いんです。
飲み口をやわらかくし(度数を下げる)、さらに香りを楽しみたいならトワイスアップは良い選択と言えますね!
ちなみに、ウイスキーの種類によってはトワイスアップにすることでさらに香りが開くものもあるのでぜひチェックしてみてくださいね。
トワイスアップの作り方
- グラスにウイスキーを注ぐ
- ウイスキーと同量の水(※常温)を注ぐ
- マドラーで軽く混ぜる
ウイスキーロック
ロック氷にウイスキーを注ぐ、定番の飲み方。
英語で「オン・ザ・ロック」とも呼びます。
氷で冷やされることによって味がまろやかになります。
氷の溶け具合によって味が変化するので、それを楽しみながら飲むのもおすすめです。
グラスを傾けるたびに鳴る「カランッ」という心地よい音色も、ウイスキーロックの醍醐味と言えるでしょう。
ウイスキーロックの作り方
- 大きめの氷1個をグラスに入れる
- ウイスキーを30ml注ぐ
- マドラーで軽くまぜる
水割り
水割りは、ウイスキーを氷と水で割る飲み方です。
食事によく合うウイスキーの飲み方で、クセのあるウイスキーでもやわらかく飲みやすくしてくれます。
水は天然水、特にミネラルウォーターがオススメです!
ウイスキーは水によって味の良し悪しも大きく影響されるので、なるべく水道水は避けましょうね。
ウイスキーと水の割合は基本1:2ですが、ウイスキーの度数、クセの強さ、好みによって変わってくるので最初はウイスキー1:天然水2で作って飲んでみて、濃いなと思ったら後から加水すると良いでしょう。
水割りの作り方
- グラスに氷を入れる(適量)
- ウイスキーを注ぐ
- ウイスキーの倍程度の量の天然水を注ぐ
- マドラーで軽くまぜる
※ウイスキー1に対し天然水2〜2.5が適量
ハイボール
ハイボールは、水割りと同様に食事によく合うウイスキーの飲み方です。
テレビCMの影響も大きく、ウイスキーの飲み方でも一番有名で親しみやすい飲み方になりました。
実際、ウイスキーを普段飲まない人やウイスキー初心者の人でもハイボールなら知っているという人が多いですね。
飲食店での取り扱いも多いので、ウイスキーの中でも一番メジャーな飲み方と言えます。
ハイボールとは単純に、ウイスキーを炭酸水で割った飲み方で、日本では焼酎やウオッカなどを炭酸水で割ったものを焼酎ハイボール(チューハイ)と呼んでいます。
ハイボールの特徴はなんと言っても炭酸の爽快感!炭酸の泡により香りが引き立ち、さらに飲み口も爽快です。
ウイスキー初心者でも最も飲みやすいオススメの飲み方と言えます。
ハイボールの作り方
- グラスに氷をたっぷり入れる
- ウイスキーを適量注ぎ、マドラーでよくかきまぜる
- 氷が減るので、さらに氷を足す
- 強炭酸水を入れ、マドラーでタテに1回まぜる
※ウイスキー1に対し強炭酸水3〜4が適量
ミスト
ミストはウイスキーの飲み方の中でもちょっとだけ作り方が難しいです。
作り方は、ロックグラスにクラッシュアイス(細かく砕かれた氷)をグラスいっぱいに入れ、よく冷えてからウイスキー(30ml)を注ぎ、レモンピール(レモンの皮)を絞り入れます。
ポイントはクラッシュアイスで、氷を細かく砕くことでウイスキーをよく冷やし、味をなじませることができます。
さわやかなレモンの酸味と、クラッシュアイスによってウイスキーの味の薄まりが早いので、穏やかで飲みやすいウイスキーよりも、風味の強い、しっかりとした味わいのウイスキーのほうが合いますよ。
ミストの作り方
- グラスにクラッシュアイスをたっぷり入れる
- ウイスキーを適量入れる
- レモンピールを絞り入れる ※適量
ホットウイスキー
ホットウイスキーとは、ウイスキーに80℃前後のお湯を注ぐ飲み方です。
寒い夜にピッタリな飲み方で、砂糖やはちみつ、ジャムなどを加えて甘みを出したり、レモンやシナモンで風味を出すと、自分だけのオリジナルホットウイスキーが楽しめますよ。
ちなみにホットウイスキーにスパイスや甘みを加えたものは「ホット・ウイスキー・トディ」と呼ばれています。
ホットウイスキーの作り方
- 耐熱グラスにお湯を入れ、あたためておく。
- ウイスキーをグラスの1/3〜1/4そそぐ。
- ウイスキーの倍または3倍くらいのお湯をそそぐ。
- マドラーなどで軽くまぜる。
カクテル
ウイスキーは、カクテルにもよく合います。
ここでは、人気の一般的なものを5つ抜粋してご紹介していきます。
ウイスキー・コーク
- タンブラーにたっぷり氷を入れる。
- ウィスキー(30ml)を入れる。
- グラスをコカ・コーラで満たして、軽くまぜる。
アイリッシュ・コーヒー
- グラスにホットコーヒーを注ぎ、ブラウンシュガー(無ければ砂糖)を入れる。
- ウイスキーを注ぎ、軽くまぜる。
- 生クリームを乗せる
クロンダイク・クーラー
- ・大きめのタンブラーに、レモンピール(レモンの皮)を大根のかつらむきのようにむいて、ホーセズ・ネック・スタイル(ぐるぐる巻く)で入れます。
- タンブラーに氷3~4個を入れる。
- バーボンを注ぎ、レモンジュース、ガムシロップを1さじずつ入れる。
- ジンジャーエールを注ぎ、軽くまぜる。
ゴッドファーザー
- 氷を入れたカクテルグラスにウイスキー45ml、アマレット15mlを入れて軽くまぜる。
サイレント・サード
- ・スコッチ・ウイスキー30ml、ホワイト・キュラソー15ml、レモン・ジュース15mlを氷とともにシェイカーに注ぐ
- よくシェイクして、カクテルグラスに注ぐ
ウイスキーの飲み方まとめ
いかがでしたでしょうか?
定番系から中・上級者向けのこだわりの飲み方まで、いろいろとご紹介してきましたが、最後にもう一度まとめてみたいと思います。
<定番系>
・ストレート
ウイスキー本来の味を楽しむならこれが一番!
・ダブル
ウイスキー1ショット(1オンス)の2倍の量で注文する際の呼び方
・トワイスアップ
ウイスキーと同量の常温の水で割る飲み方。
加水よって香りがより開きやすくなります。
・ロック
溶けにくいロック氷で冷やしながら飲む定番のスタイル。
冷やすことで味がまろやかになり、飲みやすくなります。
・水割り
ウイスキーを氷と水で割る飲み方。
アルコールが苦手な方や、食事中にも最適です。
・ハイボール
ソーダで割る人気の飲み方。
ウイスキーが苦手な人でも飲める、定番カクテルの一つでもあります。
<こだわり系>
・ミスト
クラッシュアイスでいっぱいにしたグラスにウイスキーを注ぐ飲み方。
ロックよりも味の薄まりが早いので、味の変化を楽しむ飲み方です。
・ホットウイスキー
ウイスキーのお湯割り。
甘みを加えても美味しいです。
・カクテル
ウイスキーを使ったカクテルはたくさんありますが、お家で簡単に作れるものから、Barで嗜むこだわりのものまでいろいろです。
ぜひいろいろ試してみてください。
いかがでしたでしょうか?
ウイスキーの楽しみ方は無限ですね!
ぜひ参考にして、お気に入りの楽しみ方を発見してみてくださいね。