海外で数々の賞を受賞し、日本国内はもちろん世界中で注目を浴びるウイスキー山崎!
オークションアイテムとなってしまったことや、供給不足などもあり、なかなか定価で買えることも少なくなってきました・・・。
それでは、
- 何故そのような事態になってしまったのか
- また定価で買うためにはどうしたら良いのか
- どうやって買うのが一番安く買えるのか
気になりますよね。
その辺を徹底的に調べましたので、ご覧になっていただけると幸いです!
それでは、まずは価格調査から!ごゆっくりご覧ください〜!
山崎ウイスキーの価格
価格の高騰が止まないジャパニーズウイスキーの中でも、特に高い山崎。
最早、定価はあってないみたいなものですね・・・。
それでは、今現在の値段を調べてみましょう!
現在の価格は?
かつてのスタンダードであった山崎12年のネットでの相場は15,000円台〜となっておりました!
私がお酒業界に関わり始めた時には3分の1から4分の1くらいだったような・・・
サントリーさんの希望小売価格ではいかがなものなのでしょうか?
定価は?
山崎12年のメーカー希望小売価格は¥8,500となっております!笑
品薄とは言え買えるなら、メーカーや蒸溜所で買う方が安いってことですねぇ。
あんまりこういうケースは見たことないんですけどね…笑
では、何故このような現象が起きてしまっているのでしょうか?
山崎ウイスキーが品薄の理由
山崎、白州共に言えることですが、品薄になった理由の1つはハイボールブームです!
今ではどこでも当たり前に飲める【角ハイ】ですが、10年前まではウイスキーソーダ割は好きな人はいるものの、そこまでメジャーな存在ではありませんでした。
酒税法の関係により、第2第3のビールまで値上げされるとなった頃、サントリーさんが売り出したのが角のハイボールで、これがお値段の安さ、手軽さ、ヘルシーさとあい重なり大ブームを起こしました!
本当に一時は角を買えないレベルまで行きました!
角の原酒には若い山崎と白州が使われていますから、若い原酒をそちらに回し続けると…
はい。そうです。程よい年代の原酒がない世代が現れてしまいました。
そこでサントリーさんは山崎の12年などの生産を一時取りやめ、ノンエイジの山崎を出す。
また、トリスウイスキーを売りに出すなどの手を打ちました。
しかしこれが困ったことに、トリスは角とは明らかにウイスキーの風味といった点で物足りなさがありましたし、山崎のノンエイジは山崎らしさが全くない商品でした。
そんな最中、山崎のシェリーカスクと言ういわば、シェリー樽で熟成された山崎が海外で最高のウイスキーと言う賞を受賞します。
ちなみにその頃の山崎シェリーカスクは私の記憶では1本15,000円ほどでした。
これがまたオークションなどを中心に爆発的なヒットとなりますが、いかんせん限定品のため、30万とか50万とかとんでもない値段になります。
その後、無事、山崎の12年も再開されるのですがその頃には元の定価の倍近い値段に…
そして当然のごとく品薄…
翌年だか翌々年だか、シェリーカスクが発売されるぞー!予約しない??って言われて喜んで2万円を握りしめて酒屋に走った私は定価も5万円くらいになったシェリーカスクを涙目で眺めておりました…orz
つまりですね!
お値段の高騰は、金賞受賞やブームに踊らされ、高くなっても買い続けてる我々ユーザー側にあります!笑
不買運動を煽っているわけではありませんm(_ _)m
ですがー…
もう少し常識的なお値段にー…とは思います…
スコッチの12年物で調べると大体3〜5000円くらいが相場で、同じく樽不足でお値段が昔より高くなったマッカランとかでも8000円くらいですからねぇ…
山崎を定価で買う方法
さて、そんな山崎を定価で買う方法ですが…!
…
…
教えてください!!!笑
酒屋などにコネクションのある人は頼み込めば特別にやってくれる可能性はあります。
個人的な経験で言えば、大きな酒屋さんよりも小さな酒屋さんの方がチャンスはあると思います。
私が定価で購入させていただいた経験で言えば、情報も含めそのお話をくれるようになるまでは普段から定期的に、缶ビールや酎ハイ、ハイボール用の安いウイスキーでも何でも全て!
そのお店で買い続け、足繁く通い、入る時教えてくださいよー!アピールを続けることなのですが、当然小さな酒屋さんでは入荷の本数も少ないのでこれもまた運ですね…。
コンビニで買える山崎ミニボトル180ml
近年では、山崎のミニボトルを置いているコンビニも見かけるようになりました。
サイズこそ小さいものの、ノンエイジの物が定価で購入できます^ ^
またこのシリーズで、白州や知多、ニッカの余市や宮城峡なども置かれてることが多いです。
フルボトルだとお値段がちょっと…
と言う方はもちろん、少し試してみたいって方にもオススメです^ ^
ちなみに私は夜釣りのお供に持って行ったりします^ ^
もちろん運転はしませんよ!笑
ドンキホーテなどの量販店での取り扱い
量販店では、ノンエイジの商品は見ますが、他は見かける機会が少ないように思えます。
ビックカメラさんが独自の枠を持っているようで、入荷日に行けば定価で買えることもありますが、こればかりは足繁く通って見つけるor店員さんと仲良くなって情報を入手する以外に方法がないような…
また、ドン・キホーテでは、ノンエイジの山崎、白州、響、あたりはたまーに入荷しています。
しかも、定価より若干お安く買えるのでおすすめです!
(間違っても転売はしないように!笑)
私の場合は、ダメ元で聞いてみたら、何度か取り寄せてもらうこともできました。
なので、お近くのドンキホーテで聞いてみてください。
もしかしたら、定価(もしくはそれよりも安い価格で)購入できるかもしれないですよ。
ちなみに値段高騰前の山崎シェリーカスクはビックカメラさんで予約販売していたのでよく利用していたのですが、最近は調べてないのでわかりません。
どなたか情報持ってたら逆に教えていただけると嬉しいですー!
では、山崎の種類について触れていきますね!
山崎ウイスキーの種類
シンプルに山崎と言ってもいくつか種類があります。
山崎はシングルモルトですので、シングルモルトの定義からして山崎蒸溜所で作られたモルトウイスキーをブレンドしたもの、ということです。
年数表記のあるものは、使用した樽の中で最も若いものを意味します。
毎年たくさんの原酒が作られますが、熟成期間や樽の状態、保存環境によって味は変わってきますので、ブレンダーさんはその嗅覚や経験をもって、毎回同じ味になるようにブレンドされています。
とんでもない仕事やなぁ。とは常々感じます…笑
では、その種類に触れていきますね!
山崎NA(ノンエイジ)
NAとはノンエイジの略で、熟成年数の表記のない商品です。
海外のウイスキーやバーボンでよく見かけますが、年数表記がないってだけで熟成してないわけではありません。
もしかしたら20年を使ってるボトルもあるかもしれません。
ただ、若い原酒が10年未満の物のケースが多く、わざわざ山崎5年!って書いても、オォー!飲みたいー!ってならないから表記してないってパターンが大体ですね(笑)
個人の主観で味を表現するならば、恐らくバーボン樽の若い原酒の比率が高く、他の山崎に感じる生チョコやベリーのような果実味は少なく、オレンジのような柑橘の風味や、バニラのようなニュアンスを感じます。
山崎らしいか、と言われると山崎らしくはないです笑
スコッチのハイランドの若いモルトのような味わいですかね。
ここから熟成や樽の風味が加わり、山崎が出来ていくと言う想像力を養う面では楽しめるとは思いますが、個人的に絶対飲まないとダメだよ!って感じではないです。
ただ、居酒屋さんなどと提携して売っているパターンが多く、居酒屋さんでやたら安く売ってたりプッシュしてたりします。
角とそんなに値段変わらないお店も見かけますから、その時はお得で良いのではないでしょうか(笑)
飲み方としては甘味が強いですし、甘めのハイボールが好きな方がハイボールで飲むのに良いのではないでしょうか。
山崎10年
かつてはお手頃なビンテージジャパニーズモルトとして人気を博した山崎10年ですが、数年前に終売となってしまいました。
今オークションで探す分には12年より高くなりそうな気がします。
その名の通り、熟成年数が10年以上の樽のみを使用した山崎で、定価はおよそ¥4000くらいだったような…
もう見かけることが少なくなった最近では、オークションや通販サイトでたまに見かけますが大体15千円から3万円くらいのお値段が付いています。
味わいは山崎らしさがしっかりとあり、味わい深く濃厚なのですが、元々が山崎をリーズナブルに、と言う位置付けであったことを思えば、定価で手に入らないと手は出せないなーと言った印象です。
山崎12年
年数表記のある山崎のスタンダード品にあたる山崎12年。
一度、生産停止になった時期がありましたが、生産を再開し、少しずつですが流通も増えてきました。
ですが、まだまだ定価で買える機会は少なく、大体定価の倍くらいの値段で取引されています。
うー…この辺りもどかしいですねぇ。
味わいですがスタンダード品と言うことで、これが山崎の味の基準として私は考えています。
シェリー樽由来の果実味がしっかりとあり、生チョコのような風味はミズナラ樽由来ですかね。
シンプルに美味しいウイスキーです。
甘味が消えてしまうので、ハイボール以外での飲み方がオススメです^ ^
ストレートや、ロック、水割りなんかが良いのではないでしょうか^ ^
山崎18年
山崎18年。この辺でもまだまだプレミアム価格です!笑
元々良いお値段なんですけどねぇ…
10年前くらいのお値段だと18,000円くらいだったように記憶しておりますが、今の定価は25,000円くらいです。
ネット通販だと大体3倍くらいのお値段ですかね…
お値段だいぶあがってますし、最近のはしばらく飲めてないのですが、味わいは12年と比べさらに果実味を増し、杏のような酸味、そして余韻の長さに驚きつつ、後に鼻から抜ける風味は上等なチョコレートのような…
とてつもなく美味いやつです!!!笑
国際的なコンペティションで数々の受賞歴があるのも納得な味わいです!
飲み方については、ロックだとすっきりして個性を失ってしまうような…
ストレートがオススメですが、少しだけ加水してみると酸味より甘味が強調されより飲みやすくなるような印象です。
定価で仕入れてる良心的なバーで飲めたらワンショット大体¥2,500前後だと思いますので、見かけたら是非試してほしい味わいですねー!
山崎25年
山崎25年はサントリー創業100周年記念に発売され、年間生産量1200本と言うめちゃくちゃ貴重なウイスキーです!
即売切の商品ですので、申し訳ありませんが、飲んだことがありませんm(_ _)m
ですので、味わいのレビューはメーカーから引っ張ってくるとして…
本数の少なさもあり、プレミアム感も半端無いです!
定価は調べてみると120,000円だそうですが、通販サイトを見ると中古の軽自動車が買えそうなお値段になってきます笑
こうなってくると転売したい気持ちもわからんでもないですね…
メーカー公式の味わいレビューによりますと、果実味とほろ苦さ、酸味、レーズンやイチゴジャム、ビターチョコレートのような味わいだと書いてあります。
山崎の熟成感を凝縮したような一杯なのでしょう…
一度でいいから、一滴でいいから、飲んでみたいものです…
山崎35年
山崎35年は2006年に200本限定で発売された商品です。
専用の小型のシェリー樽で熟成したものと、ミズナラ樽の原酒をヴァッティングしたものだと当時の資料で見かけましたが、これもやはり飲んだことがありません…。
飲んだ方のお話を聞くに、ミズナラ由来の伽羅香とでも言いますか、仏壇のような香りだそうです(笑)
こう書くとあまり美味しそうに感じませんが笑
あの香りとシェリーの果実味を凝縮したようなとんでもない味わいで、ずーーーぅっと余韻が残ったそうです!羨ましい…
当時定価で50万円の値がついたこちらの商品ですが、今見てみると…
田舎なら一軒家買えるんじゃねーかってお値段でした笑
ただもう現存する数も少ないでしょうからねぇ…
もし、少しでも飲める機会あって、ご予算に都合がつくならば…!
一期一会ですし、飲んでみるのも一生の思い出となるお酒でしょう…!
山崎50年
山崎50年は過去に3度、2005年と2007年に50本、2011年に150本の限定発売をした商品です。
定価は100万円でしたが、海外のオークションで3250万円で落札されたことでも話題となりました。
これに関しては飲んだことは勿論、見たこともないです…笑
凄い世界やなぁ…と眺めていた記憶しかございません笑
そもそも50年の熟成と言いますと、樽から揮発してしまう部分も多いですし、酸化、エステル化もどんどん進みますから、これだけの熟成に耐えるお酒ってのが少ないのです。
そして、スコットランドのような冷涼な土地であるならばともかく、山崎は日本の四季の変化も大切にすると言う考えですので、室温管理されていない熟成庫での熟成となります。
真夏に行っても、涼しいような外部の影響を受けにくい作りをした熟成庫ではありますが、その環境下で50年も熟成に耐えうるお酒を作るというのは…
並々ならぬ努力と研究の賜物ですねぇ…
そんなウイスキーなら3000万円出しても安い!
…ってなるかー!
庶民には手が出ませんね笑
そもそもの本数も少ないですから、売切情報しか出てきませんが、過去の値付けではおおよそオークションの価格まではいきませんが、それに近い値付けがされています。
いやぁ…凄い世界だ…
と、まぁ山崎の種類に触れていきましたが、これからは工場見学なんかの情報もお伝えしますねー!
蒸溜所入り口には、サントリーさんの取り扱いウイスキーを定価で量り売りしてくれるコーナーもございます!
こちらに行くだけでも楽しいですよ!笑
山崎ウイスキー工場見学
山崎のウイスキー工場見学は3つのコースがあります!
有料のものから無料のものまでありますが、全て予約制ですので、事前に公式ホームページなどを確認して行ってくださいね!
せっかく行ったのにぃ…とならないように
15年くらい前は予約なく当日行っても、平日なら割とガラガラだったんですけどね…笑
引用:サントリー公式チャンネルより
山崎蒸留所の場所は?
山崎蒸留所の場所ですが、大阪と京都の県境、いや府境?(笑)にございます!
私の記憶が確かなら、蒸留所は大阪だけど最寄駅は京都だったような…
最寄駅はJRですと山崎駅、阪急電車ですと大山崎駅になります!大体徒歩10-15分くらいで、そんなに大差はないのでアクセスしやすい方を選べば良いかと思いますが、運賃は圧倒的に阪急電車さんの方が安いです!笑
あとJRですと、新快速とかその辺の便利な電車は停まりませんのでご注意を!
京都からの方が、気持ち近いかなぁって感じですが、阪急電車の場合、京都駅からですと地下鉄烏丸線ってのに乗って、四条烏丸駅で乗り換えるような形になりますー。
お車の方は一般の方向けの駐車場はありませんので、ご注意を!
ハンドルキーパーも必ず同伴させてくださいね!
3つの見学コース
見学コースは3つです!
有料の山崎蒸留所ツアー、山崎誕生の物語ツアー、そして無料の工場見学です!
有料のツアーには、山崎の構成原酒のテイスティングなんかもついてますから、せっかく行くならこちらの方がオススメです!
無料に付いてる試飲は、一般販売されている山崎の水割りとかハイボールを少しだけ飲ませてもらえるような感じだったように記憶しております。
予約の仕方
ご予約は公式サイトで予約専用の電話番号を記載してありますので、そちらに連絡する形となります!
3ヶ月先まで出来たと思います。
週末や連休期間なんかは混み合いますから、なるべく早めのご予約をすることをオススメいたします!
それでは最後にまとめに入りたいと思いますー!
まとめ
山崎のお値段高騰の理由
- 国内外での需要が増えたことによる原酒不足
- オークションアイテム化したことによる買占等
定価で買う方法
- 仲の良い酒屋さんに頼む
- 大手小売店などを小まめにチェック
- ドン・キホーテではノンエイジなら取り寄せできる場合も
山崎ノンエイジについて
- 熟成年数表記のない山崎
- 山崎らしい味わいではない
- 甘いハイボールが好きな方にハイボールでオススメ
山崎10年について
- 終売してしまった商品
- 元々は手頃な熟成した山崎を飲むための商品
- 今は終売もあり、お値段高騰中
山崎12年(以前の山崎のスタンダード商品)
- 甘い果実味やチョコのようなニュアンスが特徴
- 供給が間に合わず、定価で手に入れるのは難しい
- ストレートやロックがオススメ
山崎18年
- こちらも供給が間に合わずお値段高騰中
- 山崎12年をさらに凝縮したような味わい
- 是非ストレートで
山崎25年
- サントリー創業100周年記念の商品
- 年間1200本限定
- 定価で飲めるなら飲むべき商品
- オークション価格は安い車が買えちゃうくらい
山崎35年
- 2006年に200本限定で販売
- 見かけたらラッキーレベル
- 田舎に家とか買えちゃうお値段
山崎50年
- 過去3度、限定発売
- 海外のオークションで3250万円の値がついた
- 50年熟成させれるサントリーの技術の賜物
山崎の工場見学について
- 大阪と京都の間くらいにある
- どのコースも要予約
- せっかく行くなら有料コースがオススメ
こんな感じです!
今回の記事は難しかった!というのも…
最近のウイスキーのお値段高騰の象徴のような商品でして…
手頃に飲めなくなって私は怒っているからなのです!(笑)
また、材料不足や原酒不足での値上げや終売がいくつかありますが、当たり前のように作れるようになってお値段戻してくれるのも見たことないからなぁ…
また山崎が普通に飲める日が来ることを夢見ております…
あ、蒸溜所見学はアクセスも良く、めちゃくちゃ楽しいので本当にオススメですよ!
お得に飲めますしね!笑
あ、最後にどうでもいい情報ですが
ラベルの山崎の文字!
『崎』の字です!
達筆でわかりにくいのですが、山寿みたいな感じで書いてあるのですー!
これはサントリーが寿屋だった時代の名残です^ ^
よく見ると崎ではないので、是非注目して見てみてくださいー!笑
この記事が山崎を飲みたい方々の参考になったならば幸いです^ ^
それでは、またー!