カリラは、スコットランドの西海岸にあるアイラ島にあるカリラ蒸留所で造られています。
白い壁がとても美しいカリラ蒸留所は1846年に創設され、ウイスキー冷却システムには海水を使うという独自の製法が今も受け継がれており、数々の個性豊かなウイスキーが造られている注目の蒸留所です。
「カリラ」という名前は、スコットランドで使われるゲール語でアイラ海峡という意味。
アイラ島とジュラ島を隔てる海峡のことで、とても美しい風景と、自然豊かな環境が広がっています。
スコッチの聖地とも言われるこのカリラでは、どのような風味のウイスキーが造りだされているのでしょうか?
カリラ蒸留所で造られる「カリラ12年」の味と価格、飲み方、そしてカリラウイスキーの種類を比較してご紹介しましょう。
カリラ12年の味や価格
カリラ12年は、アイラモルトらしい独特な癖のある香りや味を感じられます。
それは、ピート香と呼ばれる正露丸やヨードのような薬品香や、燻製を思わせるスモーキーな香りが独特の風味を生み出しているからです。
ピートとは石炭になりきっていない泥炭のことで、このピートを焚いた煙で麦芽を乾燥させることにより、アイラモルトの特有の香りを生み出します。
このように紹介すると、とてもクセがあって飲みにくい銘柄かと思われるかもしれませんが、実はこのカリラ、意外と飲みやすいウイスキーなんです!
ではそのカリラ12年の味と価格を、詳しくご紹介していきましょう。
味は?
ピートの香りとは、いぶしたような焦げ臭さでもあります。
そんなスモーキーな香りに、フルーティーな甘みとスッキリした飲み心地が絡み合い、複雑に感じますが、バランスが丁度よくとれているといった印象。
そしてアルコールの強い刺激とは違う、スパイシーさの中にフルーツの甘みが感じられ、上品で、柔らかい口あたりに。
カリラウイスキー特有のスモーキーさと、甘みとスパイシーな味のバランスの良さは、感動的とも言えます。
その余韻がしばらく口に残り、癖になるような深い味わいが楽しめます。
カリラ12年の味をまとめてみると、
- スモーキーな香り
- フルーティーな甘み
- スパイシーな味
- 口あたりがいい
- 飲みやすい
- 口にふんわりと残る感じ
といった感じですかね!
価格は?
カリラ12年は手に取りやすい価格とは言えませんが、特別な日には丁度いい価格ですね。
ゆっくりと、味わいながら飲むには最高のウイスキー。
重厚感があるので、プレゼントにも、また自分へのご褒美としても丁度良い価格です。
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次はそんなカリラ12年を美味しく飲める方法をお教えします!
おすすめの飲み方
カリラ12年ウイスキーの個性的な味をしっかりと味わいたい場合はストレートもおすすめなのですが、少量の水を入れると深い甘みが増していきます。
また、ロックで飲むと香りや味のバランスはそのままに、爽やかな飲み心地で美味しく頂くことが出来ますよ。
カリラの種類
カリラ蒸留所で造られているウイスキーには種類があり、アイラモルトならではの特徴を活かしながら、様々な風味のウイスキーを造りだしています。
そんなカリラの種類と特徴を、ご紹介していきましょう。
カリラ25年
25年以上熟成されてきた、希少なカリラ25年ウイスキー。
飲んでみると、上品で滑らかな口あたりな印象です。
軽いスモーキーさと甘みのバランスが程よく感じられ、12年モノより味に深みが増しています。
ストレートで飲んだ後に加水するのが、じっくりと味わえる美味しい飲み方といえるでしょう。
価格はちょっと高いかな…とも思いますが、アイラモルト好きの方には、ぜひ一度は飲んでみてもらいたいですね!
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カリラモッホ
カリラモッホの「モッホ」は、ゲール語で「夜明け」を意味します。
フルーティーで滑らかな飲み心地は、コクがあるけれどスッキリしており、ライトな口当たりとなっています。
カリラ12年と比べると、ピートの香りと味わい深さは変わらず、軽い味わいが特長。
そのため重くて後味がしつこいお酒が苦手な方にはおすすめです。
加水して飲むと、豊かな香りと味を十分に楽しめるサッパリとした飲み心地ですね。
価格も比較的お手頃なので、友人とのパーティーなどにもおすすめ。
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カリラディスティラーズエディション
「ディスティラーズエディション」とは、特別な製法で造られるウイスキーのこと。
カリラディスティラーズエディションは、モステカル・カスクによる二段熟成で造られました。
スモーキーな香りに、クリーミィで甘みのある味が口いっぱいに広がります。
酸味もあり、その上フルーティーでスパイシー。
全体の味のバランスが良く、上品な味わいが楽しめるウイスキーです。
じっくり味わいたいなら、まずはストレートでどうぞ。
カリラ12年よりも酸味と甘みがあり、加水しても十分な飲みごたえがあります。
価格は少々高めですが、高級感が味わえて1万円でおつりがくるのですから嬉しいですね。
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カリラ17年アンピーティッド
原酒、バーボン樽で17年熟成して造られた、カリラ17年アンピーティッド。
アイラモルトでは珍しく、ピートを使わない製法で作られており、スモーキーさはまったくなく、爽やかでフルーティーな味わいです。
飲んでみると、フレッシュな甘みが口いっぱいに広がり、加水してもその深い味わいは変わらず、香りも味もしっかりしています。
価格は1万円を超えており、少々高めではありますが、力強い飲み心地なので納得の価格と言えますね。
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カリラ35年1979エキストラオールドパティキュラー
35年熟成された、カリラ蒸留所で造られる中でも最高品質のウイスキー。
スモーキーな香りと共に、濃厚な海の香りがするのも特徴的。
味は、スパイシーな中にチョコレートのような甘味もあり、その濃厚さが癖になりそう。
重みのあるボトルとラベルのデザイン、そして飲みごたえを感じる濃厚さは、比べるものがないくらいの存在感を感じられます。
加水するのはもったいないと思ったら、まずはストレートで。
価格は高額ですが、飲んだ時の満足感が後を引きそうですよ。
もしBARなどで見つけたらぜひ試してみてください!
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カリラ15年
1年に一度しかボトリングされない、15年熟成のウイスキー。
ピートの香りとともに、フルーティーで爽やかな甘みがあり軽い飲み心地に。
加水すると香りが増してくるようで、ウットリとするような味わい深さが。
カリラ12年と比べると、味が更にしっかりとしていて、じんわりと口に残る感じが心地よいですね。
力強い味わいを楽しめるカリラ15年は、はじめはストレートで飲むのがおすすめ。
価格は1万円を超えますが、高級感があり特別な日に飲みたいウイスキーです。
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まとめ
いかがでしたか?
カリラ12年ウイスキーは、スモーキーな香りとフルーティーな甘みで、丁度よいバランスが保たれている深みあるウイスキー。
口あたりも良く、癖になるような味わいがあります。
飲み方はお好みで、ストレートやロック、加水して飲むのがおすすめ。
カリラウイスキーにはピート香があり、その特徴を活かしながら幾つもの種類のウイスキーが造られています。
シリーズ7銘柄を簡単にまとめてみると、
- カリラ25年:味に深みがある
- カリラモッホ:スッキリとして軽い飲み心地
- カリラディスティラーズエディション:クリーミィな甘みと酸味がある
- カリラ17年アンピーティッド:軽くて飲みやすい
- カリラ35年1979エキストラオールドパティキュラー:濃厚で飲みごたえがある
- カリラ15年:爽やかな飲み心地
といった特徴があります。
どのウイスキーも個性的で癖になるような味わいがあり、カリラウイスキーの良さが生きています。
味わい深く、十分な満足感が得られるカリラウイスキーを、ぜひお試しくださいね。