ウイスキー好きなら知らない人はいない、グレンリベット。
グレンリベットは、スコットランドにある世界最古の蒸留所「グリンリベット蒸留所」で作られているシングルモルト・スコッチです。
全てのシングルモルトはココから始まったと言われるくらい、スコッチウイスキーの原点といえるでしょう。
今回は、そんなグレンリベットの味や飲み方、シリーズ全14種類の特徴をご紹介していきます。
グレンリベット12年の味や価格とおすすめの飲み方
まずは数あるグレンリベットシリーズの中からレギュラーボトルであり最もクラシックな銘柄である「グレンリベット12年」から紹介します。
グレンリベットがどんなウイスキーかを知りたいときには、まずはこの12年を飲めばわかると思います。
蒸留所の敷地内にあるジョシーズ・ウェルの湧き水は豊富なミネラルを含んでおり、アメリカンオーク樽で12年以上熟成させクセのない甘さとなめらかさを生み出します。
そんなグレンリベット12年、実際に味わってみることにしましょう。
味は?
クリームやバニラといった甘い香りが主体的ですが同時にフルーティさも感じられ全体的に華やかな印象です。
口に含むと、クリーミーでバニラのような甘味と同時に若干のバレル香が広がり、フィニッシュは穏やかで滑らかな余韻が続きます。
このスムースな飲み心地はまさに万人受けするシングルモルト。
ウイスキー初心者でも飲みやすい逸品だと思います。
次はそんなグレンリベット12年のおすすめの飲み方をご紹介します。
飲み方は?
正直言うと、何でも合います。
ストレートで本来の味わいを楽しむのも良し、ロックで溶けてきた氷から加水されて微妙な変化を楽しむのも良し、水割りでスッキリと飲むのも良し。
グレンリベットは非常にバランスが取れてしっかりとしたウイスキーなのでどんな飲み方でも合うんですよ。
そんなグレンリベット、ぜひ試してほしいのがソーダで割ったハイボールの飲み方です!
グレンリベットはハイボールもおすすめ!
シングルモルトのなかでも万人受けするグレンリベット。
そのなめらかな口当たりはハイボールにすると非常に合うんです。
青リンゴを感じられるフルーティな香りと炭酸水の爽快感がマッチして、とても飲みやすくさわやか。
ウイスキーを飲んだことのない人でも楽しめること間違いなしのおススメの飲み方です。
価格は?
初心者からウイスキー通まで皆に愛されるこの飲みやすい味を楽しむには、とてもリーズナブルで満足度は非常に高いと思います。
グレンリベットは常に自宅にストックしておきたい種類のひとつと言えますね!
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グレンリベットの種類
これまでスタンダードな12年の銘柄について紹介してきましたが、このグレンリベットはたくさんの種類の銘柄が発売されています。
もし、12年を飲んでみて他のシリーズも試してみたい!と感じたなら参考にしてみてください。
グレンリベットファウンダーズリザーブ
このファウンダーズリザーブは、グレンリベットの創始者であるジョージスミスが蒸留所の創業当時に思い描いていた理想的な製法を現在で忠実に再現し生み出されたボトルです。
熟成に経年オーク樽とアメリカン・ファーストフィル・オーク樽を使用することで、繊細なフレーバーと複雑なフルーティさが絶妙なバランスで絡み合い、まろやかでクリーミーな甘さを引き立てています。
香りはオレンジやナシを思わせるフルーティな香りが第一印象、遅れてキャラメルやバニラの甘いフレーバーが来ます。
柑橘類のような酸味はスッキリとした飲み口を味わわせてくれることでしょう。
飲み方はハイボールがおススメ。フルーティなカクテル好きな女子ならきっと喜んでくれるはず。
値段は、スタンダードな12年とほぼ変わらない3000円台です。
12年に比べ、さらにまろやかなこのファウンダーズリザーブ。
両方買って、飲み比べてみるのも良いのかもしれませんね。
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グレンリベット15年
このグレンリベットは、15年熟成された原酒がフレンチオーク樽の中に深く浸透し、このウイスキーに独特の香ばしさを与え、12年よりリッチでクリーミーなのが特徴です。
香りは青リンゴや柑橘系のフルーティさが際立ちます。後から樽の香ばしさが感じられます。
口に含むと12年よりさらにまろやかな舌触りでアルコールの刺激はほとんどなく、さらに飲みやすく感じます。
飲み方はストレート、ロック、ハイボール何にでも合います。
ただし価格は12年の倍ほどの値段がします。
しかし、12年より劇的な変化は感じられないというのが正直なところで、強いて言うなら、まろやかさが増してアルコールのキツさが少なくなったくらい。
そのためコストパフォーマンスはいまいちかもしれません。
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グレンリベット18年
アメリカン・オークとヨーロピアン・オーク、ファースト・フィルとセカンド・フィルそれぞれの樽を組み合わせて18年熟成させたこのグレンリベットは香ばしさ、フルーティさに加え、絶妙な複雑さを生み出します。
12年、15年よりさらに甘く華やかに感じるフレーバーはまるで青リンゴ、洋ナシの果樹園のよう。
口当たりは変わらず滑らかで飲みやすいです。柑橘系の風味とナッツ、オーク樽の香ばしい香りが混ざり合ったうえにはちみつのような甘味がやってきます。
こちらもどんな飲み方でも味わいのバランスを失わないのが特徴。
お好みの割り方で楽しむのが良いでしょう。
もし、15年を買うのならもう少しフンパツしてこちらの方を購入することを個人的にお勧めします。
ちょっと贅沢な晩酌にはピッタリのウイスキーだと言えます。
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グレンリベット21年
アメリカン・オーク樽とシェリー樽の厳選された組み合わせで熟成されたのがこのグレンリベット21年。
なんと、樽はひとつひとつ香りを嗅いで手作業で選ばれているというのだから驚きです。
手間暇と時間がかかってつくられたこのウイスキーは、ドライフルーツのフルーティさとシェリーのような香りが感じられ、味わいはとてもなめらかで甘美。
シナモンやジンジャーの香ばしさを感じた後はビターな余韻が続きます。
価格は21年という長い期間熟成させただけあって、その希少性から飛び抜けて高価になります。
スタンダードな12年のおよそ7倍程度で売られています。
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グレンリベット25年
25年も熟成されたウイスキーから厳選したシェリーの空き樽で仕上げたのがこのグレンリベット25年。
香りはダークチョコレートやレーズン、口に含むとシルキーな甘さやシナモンが感じられ、とてつもなくリッチでバランスの取れたフィニッシュはまさに究極のグレンリベットといっていいでしょう。
価格は市販されているシリーズの中でも最高額。
簡単には手が出せない値段ですが、一度は飲んでみたい逸品ですね!
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グレンリベットナデューラオロロソ
ナデューラシリーズ第一弾のこの「グレンリベットナデューラオロロソ」は、熟成樽にスペイン・ヘレス地方のオロロソ・シェリーというボディがしっかりとしたワイン樽のファーストフィルのみを使っています。
加水をせず樽出しそのままの度数でボトリングし、冷却濾過をしない方法(ノン・チルフィルタード)によって作られたこの銘柄はウイスキー本来のなめらかな口当たりとフレーバーを生かしたナチュラルな仕上がりになっています。
香りはドライフルーツやブドウなどのフルーティさとナッツやシナモンを思わせるスパイスさが混じり合った印象。
口に含むととても滑らかでクリーミーな舌触りとチョコの香ばしさ、マーマレードのフルーティーさと同時に、渋みやスパイシーさが感じられます。
飲み方としてはハイボールで炭酸の爽やかさとスパイシーさを存分に味わうのがおすすめですね。
価格は、スタンダードな12年の倍以上の値段で売られています。
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グレンリベットナデューラファーストフィルセレクション
ナデューラシリーズから第二弾が発売されたこの「グレンリベット ナデューラ ファーストフィル セレクション」は、熟成樽にファーストフィルのアメリカンホワイトオーク樽を使用することにより、西洋梨のフルーティ、クリーミーなバニラのような風味が与えられます。
こちらもノン・チルフィルタード製法を採用しており、滑らかな口当たりと本来のフレーバーが特徴。
香りは芳醇な梨の香りとクリーミーなバニラ香が感じられます。
とても飲みやすい銘柄なので、ストレートかロックがおすすめです。
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グレンリベットナデューラピーティッド
ナデューラシリーズの第三弾、「グレンリベットナデューラピーティッド」は樽熟成の過程において、ピートで燻されたアイラ樽を使用。
そのため、ピート独特のスモーキーさが感じられるグレンリベットとなっています。
リンゴや柑橘系のフルーティのピーティの香りが複雑に絡み合い、口に含むと香り同様にフルーティさを感じた後にピートのスモーキーなフレーバーが口内に広がります。
ちょっとクセのあるグレンリベットですが、アイラモルトを好んで飲む人にはぜひお薦めしたい逸品ですね!
ハイボールにするとよりフルーティ、炭酸とスモーキーも爽快でおすすめですよ。
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グレンリベットシングルカスク2018
2018年5月7日に数量限定で発売されたこのシングルカスクは、セカンドフィルのシェリー樽で14年以上熟成し、特別な1樽を選び出した希少価値の高いウイスキーです。
カスクストレングス(加水調整せず、樽からそのまま瓶詰めする製法)とノン・チルフィルタードで本来の香り・旨味を生かした豊かな味わいになっています。
このシングルカスク、日本のモルトファンにむけて作られたというのだから嬉しいですよね。
繊細でクリーミーなバニラとオレンジママレード、シナモンスパイスなどの香ばしい香りが複雑に感じられ絶品です。
ちなみにアルコール度数は61.6度とかなり高め。
値段は3万5千円となっていますが、数量限定なので今後さらに価格が高騰することが予想されます。
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グレンリベットシングルカスクアルダンフ
こちらも日本限定で発売されたシングルカスク。
19世紀当時のウイスキーの密輸ルート「アルダンフ」というランドマークの名前が由来です。
2016年4月11日に発売され、値段は同様に3万5千円ですが、数量限定販売のため現在入手が困難です。
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グレンリベットシングルカスクチャペラー
こちらも2017年に販売された日本限定の「グレンリベットシングルカスク」。
「チャペラー」という名前は当時の密造業者が行き来した長い道のりの中継地点にあった農作地からきているらしいですよ。
値段は同様に3万5千円。こちらも数量限定販売のため現在入手が困難です。
グレンリベットコード
2018年6月18日に解禁された「グレンリベットコード」は、ミステリアス・ウイスキーという業務用限定品であるため、市販されていません。
2013年に解禁された第一弾の「グレンリベット アルファ」、2016年の第二弾「グレンリベット サイファー」に続き第三弾となるこの「グレンリベット コード」、香りや味は一切非公開なんです。
味わうにはバーで飲むしかありません。ぜひ自分の口で飲んで確かめてみてください・・・。
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グレンリベットウィンチェスターコレクション1966
50年もの月日をかけて熟成させたこの「ウィンチェスターコレクション1966」は世界で100本しかない最上級のウイスキー。
半世紀の歳月をかけて蒸留所で隔離され、宝石のように守られてきたと言います。
価格はなんと700万円!!
値段もまさに最上級のウイスキーと言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
駆け足でしたが、グレンリベットについてご紹介してきました。
もう一度、簡単にこれまでお伝えしたことをまとめてみますね。
グレンリベット12年は数あるグレンリベットシリーズの中でもレギュラーボトル。
フルーティでスムースな飲み心地はまさに万人受けするシングルモルトと言えるでしょう。
飲み方はストレート・ロック・水割り・ハイボール何にでも合います。
グレンリベットファウンダーズリザーブは熟成に経年オーク樽とアメリカン・オーク樽を使用されています。
繊細なフレーバーと複雑なフルーティさが絶妙な、まろやかでクリーミーな甘さが特徴です。
グレンリベット15年は、15年熟成された原酒がフレンチオーク樽の中に深く浸透しており、ウイスキーに独特の香ばしさを与え、12年よりまろやかでクリーミーなのが特徴です。
グレンリベット18年はアメリカン・オークとヨーロピアン・オークを、ファースト・フィルとセカンド・フィルにそれぞれの樽を組み合わせて18年熟成させ、香ばしさ、フルーティさに加え、絶妙な複雑さがあります。
12年、15年よりさらに甘く華やかに感じるフレーバーはまるで青リンゴ、洋ナシの果樹園のようです。
アメリカン・オーク樽とシェリー樽の厳選された組み合わせで熟成されたのがグレンリベット21年です。
ドライフルーツのフルーティさとシェリーのような香りが感じられ、味わいはとてもなめらかで甘美なのが特徴。
値段はグレンリベット12年のおよそ7倍です。
このグレンリベット25年は、25年間熟成されたウイスキー厳選したシェリーの空き樽で仕上げられています。
香りや味わいはとてつもなくリッチでまさに究極のグレンリベット。
値段も市販されているもので最高額となります。
ナデューラシリーズ第一弾であるグレンリベットナデューラオロロソは、熟成樽にスペイン・ヘレス地方のオロロソ・シェリーというボディがしっかりとしたワイン樽のファーストフィルのみを使っています。
口に含むととても滑らかでクリーミーな舌触りとチョコの香ばしさ、マーマレードのフルーティーさと同時に、渋みやスパイシーさが感じられます。
グレンリベット ナデューラ ファーストフィル セレクションは、熟成樽にファーストフィルのアメリカンホワイトオーク樽を使用されたナデューラシリーズ第二弾となります。
香りは芳醇な梨の香りとクリーミーなバニラ香。味わいも西洋梨のフルーティ、クリーミーなバニラのような風味が感じられます。
ナデューラシリーズ第三弾のグレンリベットナデューラピーティッドはピートで燻されたアイラ樽を使用しており、ピート独特のスモーキーさが感じられるグレンリベットとなっています。
ちょっとクセのあるグレンリベットですが、アイラモルトを好んで飲む人にはぜひお薦めしたい逸品です。
グレンリベットシングルカスクシリーズは日本で限定発売されたグレンリベットです。
毎年発売されていますが、数量が限られているので買い遅れると入手困難になることも。
種類は、2016年モデルはチャペラー、2017年モデルはアルダンフ、2018年モデルは2018(そのまんま笑)です。
グレンリベットコードは香りや味は一切非公開で、市販されていないミステリアス・ウイスキー。
そのため、味わうにはバーで飲むしかないようです。
グレンリベットウィンチェスターコレクション 1966は50年もの月日をかけて熟成させた、世界で100本しかない最上級のウイスキー。
価格はなんと700万円もするから驚きです!
グレンリベットはその飲みやすさゆえに初心者向けと思われがちですが、あらゆる種類のウイスキーを飲んだ後に再びグレンリベットを飲んでみると、また新たな発見があるものです。
なので初心者からウイスキー通な方にも幅広く愛されているシングルモルトといえるのでしょうね。