軽井沢といえば!自然が豊かでショッピングも楽しめて、高級な避暑地というイメージをもたれるかもしれませんね。実は軽井沢は日本初のシングルモルトウイスキーが生まれた場所なのはご存知ですか。
かつて軽井沢でウイスキーが造られていたことをご存じの方は、意外と少ないのではないでしょうか?蒸溜所の閉鎖により、軽井沢でのウイスキー製造は一旦途絶えてしまったものの、2022年より復活するという朗報が入ってきました。
新たに再始動される軽井沢蒸溜所の軽井沢ウイスキー。ぜひ最後までお読みください!
軽井沢蒸溜所とは?
軽井沢蒸溜所が設立される前の1952年、大黒葡萄酒(後にオーシャンと社名変更)は塩尻でウイスキーの生産をしていました。その後ウイスキーの生産を本格化するために、ワインの製造を行っていた軽井沢農場にウイスキー蒸溜所の建設をはじめ、1956年に軽井沢の地でウイスキーの生産が開始されました。
「大黒葡萄酒軽井沢蒸溜所」から始まり、メルシャン・キリングループと度重なる吸収合併を経て、キリングループ傘下の際に「メルシャン軽井沢ウイスキー蒸溜所」は2012年に閉鎖となり軽井沢でのウイスキーの製造は途絶えることになります。
蒸溜所の閉鎖後も人気は衰えず
2012年に蒸溜所が閉鎖されましたが「メルシャン軽井沢ウイスキー蒸溜所」で製造された原酒はすべて売りに出されました。残されたウイスキーは、オークションなどで高額な取引がされるなど、軽井沢ウイスキーの希少性と味わいが再評価されているのです。
特にオークションにおいて「軽井沢」の人気は非常に高く、香港のオークションでは軽井沢の10本セットが約778万円で落札されたり『WHISKY magazine』によるオークション指標によると「ザ・マッカラン」を抜いて世界トップの評価を得るなど、軽井沢ウイスキーの人気は世界的に高く、入手するのが困難なジャパニーズウイスキーのひとつとなっています。
製造されていた軽井沢ウイスキーのラインナップ
それでは、以前製造されていた軽井沢ウイスキーのラインナップを3選ご紹介します。
メルシャン軽井沢12年 100%モルトウイスキー
日本初のシングルモルトウイスキー。軽井沢モルトを主体に長熟したモルトだけをヴァッテイング。12年以上にわたる歳月が生み出した華やかな香りとベルベッティーな味わいの100%モルトウイスキーです。
[itemlink post_id="4151"]メルシャン ウイスキー シップボトル8年
ブレンデッドウイスキー。モルトは軽井沢蒸溜所、グレーンは神奈川県川崎の蒸溜所で製造されたものをブレンド。シップボトル、船の形をしたボトルはオブジェとしても最適です。軽井沢ウイスキーの中では最も値段が安く購入しやすいです。
[itemlink post_id="4152"]メルシャン軽井沢15年 シェリー樽 モルトマスターズ
軽井沢蒸留所の15年以上シェリー樽で貯蔵されたモルトを主体に、モルトマスターが原酒をセレクトして特別にヴァッティングしたものです。
再始動される軽井沢蒸溜所の期待
蒸溜所の閉鎖後も人気が衰えず高い人気を誇る軽井沢ウイスキー。復活を待ち望む声に応えて「軽井沢の地で軽井沢ウイスキーを造る」をスローガンに2022年、軽井沢ウイスキー蒸溜所で新・軽井沢ウイスキーの製造が開始されます。
信州で360年も続く戸塚酒造の16代目蔵元である戸塚繁氏が中心となり、メルシャン軽井沢蒸溜所のときの最後のモルトマスターであった内堀修省氏を顧問に、そして当時ウイスキー・ディスティラーであった中里美行氏を工場長に、軽井沢ウイスキー株式会社の再始動です。
かつてウイスキーラバーを魅了してきた軽井沢ウイスキーの技術が、再び軽井沢の地で花開かせていくことに期待が高まります。
新・軽井沢ウイスキーの公式HPはこちら
まとめ
近年の世界的なウイスキー人気の高まりで原酒不足となり、終売となっていく銘柄が増えていくなか、ウイスキーの復活は嬉しいことですね。軽井沢ウイスキーを知っている人も、まだ知らなかったという人も、これから製造される軽井沢ウイスキーをぜひ楽しみにしていてください。新たに始動される軽井沢ウイスキーに期待を込めて!
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