突然ですが、リンクウッドという蒸留所をご存じでしょうか?
多くの蒸留所があるスコットランドの中でも、製造したシングルモルトの99%をブレンド用としている珍しい蒸留所です。
ブレンド用だからシングルモルトとしてリリースできないレベルかというともちろんそんなことはなく、どちらかというと評価の高いウイスキーを造り続けているのがリンクウッドなのです。
今回は、そのリンクウッドを紹介していきましょう。
リンクウッドの発祥と歴史
1821年、フィンドレーター伯爵の不動産業務を委託されていた名家である、ピーター・ブラウン氏がリンクウッド蒸留所を創業し、その3年後に蒸留が開始されました。これがリンクウッド蒸留所の始まりです。
当時はウォッシュスチルが1基、スピリットスチルが1基の合計2基しか蒸留釜はありませんでした。リンクウッド蒸留所があるのはスコットランドの北東部、スコッチウイスキーの生産地として有名なスペイサイド地区のエルギンという町で、周辺にある10もの蒸留所の多くは、有名なブレンデッドウイスキーのキーモルトを造っています。
エルギンはマレイ州の中心地であり、古くから羊毛産業とウイスキーで栄えた町で、今でも中心地には日本でもストールなどで有名な「ジョンストンズ オブ エルガン」を中心としたニットやカシミヤなどの工場があります。
エルギンの年間平均最高気温は真夏でも18度、真冬は7度で、年間を通して気温差が少なく、とても気候の穏やかな土地です。
リンクウッドという名称は、元々エルギンのシ―フィールド領にあった貴族の邸宅の名称をピーター・ブラウン氏が蒸留所名として名付けたものですが、かつては木々の多い自然の豊かな土地も今では新興住宅地になっています。
それでもリンクウッド蒸留所の冷却用貯水池には今でも毎年白鳥が訪れるため、ボトルや建物の屋根、扉などには白鳥があしらわれています。
1876年に蒸留所を新しい建物にリニューアルするなど創業から約100年、ブラウン氏とその子孫が経営していましたが、1933年にスコティッシュ・モルト・ディスティラーズ社(SMD)に経営が移り、1936年に親会社であるディスティラーズ・リミテッド・カンパニー(DCL)の傘下に入りました。
その後1941年に第二次世界大戦が始まり、原料である大麦が入手できなくなったため蒸留所を閉鎖します。
そして1945年、SMD社の伝説のマネージャーであるロデリック・マッケンジー氏が所長となり、復活することになります。
ロデリック・マッケンジーは頑固で有名で、まさに古い職人であったと言われています。当時周りは皆英語で会話をしていたのですが、北部のロス州出身である彼はゲール語を話し、全く合わせようともしなかったそうです。
蒸留釜のある部屋の中に作られた蜘蛛の巣の撤去さえさせなかったと言われていますが、環境の変化などのわずかな影響でも香りに影響があると考えていたがゆえの頑固さは、ウイスキー造りにはプラスになったはずです。
リンクウッド蒸留所は1971年に大改修を行ないましたが、その際に新しく蒸留釜を4基追加して作った蒸溜棟を「リンクウッドB」、元々の古い方を「リンクウッドA」と呼ぶことになりました。
この改修の時もマッケンジー氏は、追加する蒸留釜はオリジナルにある凹凸まで全く同じにするように注文するといったこだわりでした。彼のウイスキーに対するこだわりは、所有者がディアジオ社に移った今でも受け継がれているのです。
リンクウッドの製造方法と特徴
スコッチウイスキーは、どの蒸留所も基本は同じ工程で製造を行っています。
しかし蒸留所ごとにこだわりや独自の製法を採用しているため、味に差が生まれているのです。では、リンクウッドは他の蒸留所とは何がちがうのでしょうか。
原料
リンクウッド蒸留所では、原料にスコットランド産の大麦を使用しています。当初は独自のモルティング室を使用していたのですが、現在は同じくスペイサイドのディアジオ社にあるモルトスターから大麦を仕入れています。
ウイスキー造りには、大麦を水に漬けて発芽させ麦芽にするという工程があります。
モルトスターは、この部分の工程を行う業者で、麦芽になったものを蒸留所に提供する人たちのことを言います。
また、スコッチウイスキー独特の香りの元であるピートの使い分けもしており、スモーキーなピートモルトと、ピートを使わずに造ったノンピートモルトを造っています。仕込みに重要な水は、蒸留所の横を流れているミルブルズスプリングから汲み上げて使っています。
粉砕機
モルトスターから仕入れた麦芽は、糖化させやすいように細かく粉砕しますが、リンクウッド蒸溜所ではローラー式の粉砕機で麦芽を粉砕しています。
粉砕された状態の大麦のことをグリストと呼びますが、グリストは糖化槽へと運ばれ、次の工程に移行します。
糖化
糖化槽へ運ばれたグリストは、糖化槽の中で加熱された水が加えられ、ここで混ぜられます。ここで行われるのは大麦の酵素で澱粉を糖に分解する工程ですが、温度が高い方が糖分とデンプンを溶出させやすいため、酵素が働きやすい65度程度の温度にした水を加え、撹拌機を回します。
糖が溶け出た液は麦汁(ウォート)と呼ばれますが、次に約70℃のお湯と混ぜることで、ここでできるだけ糖分を回収します。
さらに3回目は約80℃のお湯と混ぜますが、この3回目で回収した麦汁はかなり糖分が少なくなっているので次回の糖化の1回目に使用されています。
発酵
糖化槽でできた麦汁は発酵槽に運ばれ、ここで酵母が添加されて発酵が始まります。
この発酵の過程で、酵母が糖分をアルコールと二酸化炭素に分解するのですが、同時に香りの元であるエステルなど様々な成分を生成します。
リンクウッド蒸溜所は木製の発酵槽を使っていますが、30000リットルの発酵槽が6基と、倍の60000リットルの発酵槽が5基稼働しています。
発酵が終わった時点では、麦芽はアルコール度数約8%のウォッシュと呼ばれる液体に変化しています。
蒸溜
蒸溜する回数もウイスキーの性格を決める要素ですが、リンクウッド蒸溜所では蒸溜を2回行っています。1回目の蒸留を初溜、2回目の蒸留を再溜と言いますが、初溜用の蒸留窯(ウォッシュスチル)を3基、再溜用の蒸留窯(スピリットスチル)を3基使用しています。
一般的にはウォッシュスチルの方がスピリットスチルより大きいのですが、リンクウッド蒸溜所では逆になっています。
スピリットスチルが大きいことで銅との接触面積が大きくなりますので、より精製された原酒にすることができるというメリットがあります。
発酵が終わったウォッシュはウォッシュスチルで蒸溜され、アルコール度数約21%の無色透明な液体になります。
この液体をローワインと呼びますが、次にローワインをスピリットスチルに移して2回目の蒸留を行います。この2回目の蒸留では、まず蒸留開始時点の液体が取り除かれ、さらに終了間近の部分の液体も取り除かれることになります。
蒸留過程のハートと呼ばれる中間部分だけを残すため、ミドルカットと呼ばれている方法ですが、面白いことに日本酒の醸造でも絞りの中間部分は「中取り」と呼ばれ、特に美味しい部分とされていますので、蒸留と醸造の違いはあれど共通している部分と言っていいでしょう。
ミドルカットが終わった時点の蒸溜液はアルコール度数が約70%という強いものですが、この状態をニューメイク、もしくはニューポットと呼びます。
樽詰めと熟成
蒸留されたニューメイクは樽詰めされ、そのまま熟成庫へ運ばれていきます。
リンクウッド蒸溜所では、長年関係のあるアメリカの蒸溜所のアメリカンオーク樽と、スペインのワイン醸造所からのスペイン産シェリー樽を厳選し、組み合わせて使用しています。
熟成庫には一般的にダンネージ式、ラック式、パレット式の3つがありますが、リンクウッド蒸溜所にはダンネージ式の熟成庫とラック式の熟成庫の2つがあります。
ダンネージ式熟成庫はスコットランドで最も古くから使用されている伝統的な熟成庫で、土の床と石の壁で作った一階建ての建物の中に直接樽を置く方式です。
樽を直接積み重ねるため、最高でも3段までしか積むことができませんが、よくテレビや雑誌で見かけるのはこの方式です。
年間の温度変化が小さいスコットランドでは倉庫の中の温度がほぼ一定に保て、ゆっくりと長期熟成させることができますので、地面に直接樽を置くこの方法が長く伝わっているのです。
ラック式熟成庫はアメリカなどの国で多く採用されている方式で、一般的に7階建ての建物の各フロアにそれぞれ、3段程度の樽を積んでいます。
アメリカはスコットランドと違い年間の気温差が大きいため、例えば倉庫の一番下の階と最上階では温度差が生まれてしまいます。
そのため、熟成を均一にしたければ樽の位置をローテーションさせたり、あえて移動させずに熟成をコントロールするということが可能になります。
パレット式熟成庫はその名の通り、樽をパレットの上に立てて積む熟成庫のことです。他の2つの方式と比べ樽を密接に置くことが可能なため、少ないスペースに多くの樽が置けますし、転がらないためフォークリフトでパレットごと一度に樽を運べるなど、コスト的なメリットの多い方式です。
但し、密接に置かれる分空気の流れが悪くなり、熟成に影響が出たり、樽を立てていることで中身が漏れるなどのデメリットもあります。
リンクウッドの代表的な銘柄
リンクウッド蒸留所で造られたモルトウイスキーの大半は、ホワイトホースやジョニーウォーカーといった有名なブレンデッドウイスキーから結構マイナーなウイスキーのキーモルト、つまり主要になる原酒として使われています。
華やかで飲みやすいため仕上げ用のモルトとしても評価が高く、ブレンデッドウイスキーに使われる割合は年間製造量約250万リットルのうち、99%と言われています。
ブレンデッドウイスキーにしか使えないのであればおいしくないとのではという疑問を持つかもしれませんが、1933年にSMDが買収した際の買収額は当時で約6億円で、破格の買収額と言われたものです。
それほどリンクウッドのモルトウイスキーは、評価が高かったのです。
また、シングルモルトとしてリリースされる場合、リンクウッドからのオフィシャルなリリースではなく、ボトラーズからのリリースが多いことでも知られています。
この通り、シングルモルトとして市場に出回るのはごくわずかではありますが、希少なモルトウイスキーとして人気がありますので、その一部を紹介します。
リンクウッド8年 2011 オーシャンズ
リンクウッド8年 2011 オーシャンズは、ファーストフィルのバーボンバレルで8年熟成されたシングルカスク、かつカスクストレングスボトリングのウイスキーです。
バーボン樽特有のバニラやフルーツのような香りや、柑橘系の持つ爽やかさと共にウッディさも感じることができます。
まろやかで甘さと柑橘系、スパイシーさも併せ持っていおり、飲みごたえのある1本です。
リンクウッド8年 2011 バーボンバレル+ライバレル
リンクウッド8年 2011 バーボンバレル+ライバレルは、8年熟成させたファーストフィルのバーボンバレル樽の原酒と、珍しいライバレル樽の原酒を2:1で配合してボトリングしたウイスキーです。
バーボン樽の持つバニラの風味に柑橘系の爽やかさが加わったところへ、ライバレル樽由来のジンジャー感がプラスされているため、スパイシーさも味わうことができます。
ケイデンヘッド リンクウッド11年 2006
ケイデンヘッド社は、1842年にアバディーンで創業したスコットランドで最も古いインディペンデントボトラーです。
インディペンデントボトラーというのは、蒸留所から購入したウイスキーを独自にボトリングして販売する業者のことで、同社は約100年間創業者の元で経営されていましたが、1972年にスプリングバンク蒸留所を持つJ&Aミッチェル社に経営が引き継がれました。
長い歴史を持つボトラーで、信頼と品質の高さには定評があります。
シングルカスクのカスクストレングスボトリングで、リンゴとバニラの香り、桃や蜂蜜のような味にスパイスのような辛みが感じられる1本です。
リンクウッド12年(UD社:花と動物シリーズ)
[itemlink post_id="4268"]ユナイテッド・ディスティラリーズ社は多くの蒸留所を所有し、ジョニーウォーカーなどを販売している会社です。
UD社がスタンダード品のシングルモルトをボトリングしているシリーズがこの「花と動物シリーズ」で、リンクウッドのオフィシャルがないため、オフィシャル扱いとされているウイスキーです。
少し若めのリンゴのようなフルーティーさと、独特のスモーキーさを持った1本です。
リンクウッド12年 キャッスルラベル
[itemlink post_id="4270"]1980年代後半にリリースされたイギリス国内流通品で、数少ないリンクウッドのオフィシャルなシングルモルトです。
リリースから30年以上経過しているため、オールドボトルとして位置づけられており、入手困難な上に高価なボトルでもあります。
シェリー樽由来の蜂蜜のような甘みと、スパイス感を味わうことができます。
リンクウッド12年 ホワイトラベル
[itemlink post_id="4271"]1970年代中盤に流通していたオールドボトルで、強い甘みとスモーキーさ、フルーティーさを持った1本です。
余韻も長く、現行の12年では味わえない重厚感を感じさせるボトルです。
リンクウッド12年 ブラックラベル
ホワイトラベルより以前に、1960年代から1970年代に流通していたオールドボトルです。
シェリー樽で熟成したカスクストレングスで、フルーティーさの奥に強いピートを感じます。
リンクウッド15年 ゴードン&マクファイル
ゴードン&マクファイルが販売するボトルで、スムーズな口当たりと共に、香ばしさや甘み、スパイシーさも感じられるバランスの良い1本です。
リンクウッド37年
1978年ヴィンテージで、オフィシャルから37年という最長熟成でリリースされた貴重な1本です。
フルーティーであり、甘みもあり、ほどよいオークの香りとドライな香りを余韻として味わうことができます。
リンクウッド 2009 12年 ヒドゥンスピリッツ
シェリー樽で熟成され、2021年に200周年を記念して日本向けに特別にボトリングされた1本です。
穏やかで上品な甘さを持ち、ゆったりとくつろいで飲むことができます。
スコッチモルトウイスキーソサエティ(SMWS) 39.130
エジンバラの古い港町リースで1983年に設立された世界初のウイスキークラブによる、バーボン樽で26年熟成された1本です。
爽やかなでありながら、熟成を感じられる風味を持っています。
リンクウッドの楽しみ方
リンクウッドはスペイサイドのシングルモルトウイスキーの中でも特に癖がなく、華やかさとフルーティーさを感じられる上品なウイスキーとして知られています。
99%がブレンドに使用されるため希少価値が高いとされていますが、ボトラーズからのリリースも増えてきてはいます。
設備拡張前のオールドボトルではスモーキーで重みが感じられましたが、設備拡張以降はラベルの白鳥をイメージさせるようなライトなウイスキーに生まれ変わりました。
ライトで飲みやすくなったため、ストレートで味わいたいというファンもいれば、ハイボールのように炭酸で割ることで香りをより引き立たせて飲みたいというファンもいます。
清涼感でさらに飲みやすくなり、フレッシュな味わいを楽しむことができるという意味では、初心者にも優しいウイスキーと言えます。
そして、やはり香りを楽しむという意味では、トワイスアップがお勧めです。
トワイスは2倍という意味で、アップはストレートアップの略ですので、氷なしで飲む2倍の量のウイスキーという意味です。
トワイスアップは、グラスに注いだウイスキーに同量の常温の水を混ぜ合わせて飲む方法で、元々40度ほどあるアルコール度数が半分の20度ほどになることで、最も香りが引き立ちます。
そのため、ウイスキーの香りを特に楽しみたいときにお勧めな飲み方です。
ブレンダーがテイスティングの際にトワイスアップにしているのはこうした理由からですので、トワイスアップを楽しむときは温度や度数を下げてしまう氷を使用せずに、常温の水を使うようにしましょう。
もちろん飲みやすいのでストレートで飲んでもいいのですが、トワイスアップにしても味が崩れず、長い余韻も味わうことができます。
しかも度数が半分になることで共に舌への刺激も抑えられますので、ストレートを飲み慣れていない初心者にも向いています。
できれば香りを楽しめるように、胴体が大きく口が狭いグラスが用意できるといいのですが、なければグラスのすぐ上まで顔を近づけてゆっくりと香りを鼻から吸い込んでみてください。
さて、リンクウッドはボトラーズからのリリースが多いと説明してきましたが、これはよく言えばバリエーションが多くて楽しめるということですが、裏を返せば「これがリンクウッド」と絞りづらいということです。
しかもシングルカスクやカスクストレングスなど、ボトラーズがどうにでもボトリングできるため、飲む側としてはその時その時の単品ごとの評価しかできないということになります。
そのため、総評としては飲みやすい、香りがいいといった意見が多く見られるものの、味に個性が感じられない、軽すぎて物足りないといった意見があることも事実です。
元々が飲みやすいウイスキーであり、ブレンド用として造られているのですから仕方のないことですが、ボトラーズからリリースされてしまっている以上、悪い評価には目をつぶるということにはなりません。
当たり前のことですが、ウイスキーはあくまで嗜好品ですので、飲む側の好き嫌いがあって当然です。
タバコや他のアルコールでも、自分の好きな銘柄や、自分の舌に合った味というものがありますので、極端に言うと飲んだ人が一人残らずおいしくないと言わない限りは、例え支持者が1%であったとしても採算を度外視さえできれば問題ないのです。
このところウイスキーの販売価格が高騰していますし、リンクウッドも決して安いウイスキーとは言えませんので、購入すべきかどうかという判断の指標としては飲んだ人の意見は参考になります。
しかし低い評価も高い評価も他人の意見なのですからあくまで参考として、最後には自分で飲んでみて自分に合うか合わないかで評価するべきです。
誰が何を言おうと、飲むのは自分なのですから。
さいごに
つい数日前ですが、リンクウッド12年の花と動物シリーズが、10000円ほどで店頭販売されているのを見ました。
世界的にウイスキーの需要が高まり、生産が追いつかない中で価格が高騰してしまうのは仕方のないこととは言え、シングルモルトの12年ものが10000円出さないと飲めないという現状は悲しいとさえ感じてしまいます。
味を確認したいのならバーへ行くように勧めていますが、店頭で10000円するウイスキーは、バーで飲んでも決して安いとは言えません。
ではどうしたらいいかと言うと、気心の知れた友人何人かで共同購入して、試飲会を開くのが賢い方法です。
700mlのウイスキーなら30mlのショットで23杯は飲める計算ですので、4、5人も集まれば一人当たりの負担も軽減でき、それなりに満足もできるはずです。
一人2000円でいいのなら、もう少し奮発してもう1本別のシングルモルトを追加するという提案も充分に現実的です。
もっと手軽に、多くのウイスキーを味わいたいものです。
今夜もよい1杯を。
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