今回は、ローランド・モルト・ウイスキーについてお勉強です!
スコッチの中では多分最もマイナーなところではないでしょうか?
しかし!最近ローランドがアツいらしいんですよ。
何がアツいのかは・・・見てのお楽しみ!
というわけで今回は、
- ローランド・モルト・ウイスキーとは?
- グレーンウイスキー発祥の地?
- ローランド・モルト・ウイスキーの味や特徴
- ローランド・モルト・ウイスキーおすすめ銘柄5選!
の内容でお送りしていきます♪
ローランド・モルト・ウイスキーとは?
スコットランドのローランド地方で造られるシングルモルトウイスキーのことです。
昔はウイスキー造りが盛んだったローランド地方ですが、現在は昔からある蒸溜所はほとんど姿を消してしまいました。
しかし、最近になって新しい蒸溜所が設立されたり、閉鎖されていた蒸溜所の再稼動の噂も聞こえてきています。
今、スコッチの蒸溜所がどんどん増えているローランド!アツいですね!!
また、ローランド地方はグレーンウイスキーが多く造られている地方でもあり、その理由のひとつはローランド・モルト・ウイスキーが衰退したことが関係しているのです。
何故、ローランド地方でグレーンウイスキーが造られるようになったのか、その謎に迫ってみましょう。
グレーンウイスキーの発祥の地?
1707年にスコットランドはイングランドと合併、それに伴いスコットランドの酒税が爆上がりするというウイスキー生産者にとっては死活問題となる事態が起きました。
高い酒税から逃れるため密造酒が横行し、山岳地帯のハイランド地方では密造酒を山中に隠したりしてウイスキーの密造を続けていたそうです。
ところが、平地でしかも都市部でもあったローランド地方では密造はバレる危険性も高く、ウイスキー生産者は生産コストを下げるために大麦を原料とするモルトウイスキーではなく、安い穀物のトウモロコシなどを原料としたグレーンウイスキーの生産に切り替えることにしたのです。
これがグレーンウイスキーの始まりと言われています。
原料が安くつく上に連続式蒸留機で早くたくさんのウイスキーが生産できるので、都合が良かったのですね。
しかし、風味に乏しく味も劣るグレーンウイスキーは人気がなく、閉鎖する蒸溜所が後を絶ちませんでした。
今でこそブレンデッドウイスキーに欠かせないグレーンウイスキーですが、当時はまだブレンデッドウイスキーという分野が確立されていなかったからです。
現在はグレーンウイスキーを造る蒸溜所も活躍の場を得ていますし、ローランド・モルト・ウイスキーも復興の兆しを見せています。
それでは、ローランド・モルト・ウイスキーの味や特徴をご紹介していきましょう!
ローランド・モルト・ウイスキーの味や特徴
ローランド・モルト・ウイスキーの伝統的な造り方は3回蒸溜です。
現在はすべての蒸溜所で3回蒸溜が行われてはいませんが、一部の蒸溜所がこの伝統的な方法でウイスキー造りをしています。
蒸溜回数が多いことで原料の持つ特性は薄れ、クリアでライトな酒質のウイスキーが出来上がります。
ローランド・モルト・ウイスキーの味の特徴としては他のスコッチウイスキーと比べて「薄い」「軽い」という印象を持たれることが多いようです。
それでは、ローランド・モルト・ウイスキーのおすすめ銘柄のご紹介に移りましょう。
ローランド・モルト・ウイスキーおすすめ銘柄5選!
数少ないローランド・モルト・ウイスキーの中から出来るだけ手に入れやすい銘柄を集めてみました。
新しい蒸溜所も多く、私もまだ試していない銘柄もあるので「おすすめ」かどうかはわからないものも含まれますが、オフィシャル限定でご紹介していきますね!
オーヘントッシャン
伝統的な3回蒸溜で造られるウイスキーです。
写真はオーヘントッシャン12年、スタンダードなボトルです。
クリアでライト、クセがなく飲みやすいです。
アルコール度数40度、700mlで3,000円台で手に入ります。
ピートの軽い麦芽を使用しているので、よりクリアさが際立ちますね。
バニラや柑橘系のフルーツが感じられ、余韻が印象的です。
お気に召したらオーヘントッシャンスリーウッドもおすすめ!
値段はかなり上がりますが、シェリー感があって美味しいですよ。
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次も安定供給のローランド・モルト・ウイスキーです!
グレンキンチー
グレンキンチーはジョニーウォーカーのキーモルトとしてもお馴染みですね。
写真はグレンキンチー12年です。
ドライでライトなタイプのウイスキーで、アルコール感も強めに感じます。
青リンゴのような甘酸っぱさとスパイシー感があります。
アルコール度数43度、700mlで3,000円台とお手頃価格も嬉しいですね。
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次は歴史は古いけど閉鎖と再稼動を繰り返してきた蒸瑠所からのシングルモルトのご紹介!
ブラドノック
ブラドノック蒸溜所は1817年に設立された古い蒸溜所です。
何度も何度も閉鎖、再稼動を繰り返し、最近では2000年に再稼動されたものの10年ほどで操業停止、破産の上、2017年にまたもや復活を果たした執念の蒸瑠所。
今回ご紹介のブラドノック10年は2018年にリリースされたボトルです。
干草のような香りとちょっぴりスパイシーな味わい、麦芽の甘みや柑橘系のフルーツも感じるけれどドライな印象が強いです。
アルコール度数46.7度と高めなせいか、アルコール感も強いです・・・が、飲みにくくはないですね。
700mlで6,000円前後とお安くはありません。
ブラドノックは15年や27年の長熟ボトルも発売されていますので、好奇心とお金がある方はトライしてみてくださいね!
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次は新しくできた蒸溜所からのシングルモルトのご紹介です!
キングスバーンズ
ボトラーのウィームス社が2014年に設立したキングスバーンズ蒸溜所からオフィシャルボトルが発売されています。
初のシングルモルトはキングスバーンズ・ドリーム・トゥ・ドラム!
私は残念ながらまだ飲んでいません。
アルコール度数46度、700mlで5,000円台で手に入るようですね。
オフィシャルのテイスティングや飲んだ人のコメントを総合すると、ローランドらしくライトで繊細で華やか、そしてバナナやパイナップルのようなフルーティーさと麦芽の甘みがいい感じ!らしいです。
これからが楽しみですね。
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次も新しい蒸溜所から限定もののシングルモルトのご紹介ですよ!
ダフトミル
2005年に操業開始されたカスバート兄弟が経営するダフトミル蒸溜所からは農閑期に年2回だけ発売されるシングルモルトのご紹介です。
夏と冬に発売されるこのボトルは少数限定発売のため入手困難ですが、日本にも300本ほどは入ってきている模様。
写真は2019年に発売された「ダフトミル2008サマーバッチリリース」です。
バーボン樽熟成のこのボトルはアルコール度数46度、700mlで1万円は下らない高値がついているようですね。
私ももちろん飲んだことがないのですが、香りはバニラ、アップルパイ、アプリコットジャム、レモンピール、麦芽など。
味はバニラカスタード、カルダモン、麦芽、アーモンドなど、ということですよ。
なんかめっちゃ美味しそうじゃないですかー!
飲んでみたいなぁ!次のリリース狙ってみようかな!!
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さて、おすすめ?銘柄のご紹介はここまでにして、まとめに入りましょう!
まとめ
あまり馴染みのない蒸溜所の名前も出てきて書くのが楽しかった今回の記事ですが、みなさまはいかがだったでしょうか?
私は正直、今まではローランド・モルト・ウイスキーにはあまり興味をそそられていなかったのですが(薄いというイメージが強かったです)新しい蒸溜所など未知の世界が広がってきていることを知ったので、これから注目していこうと思っています。
みなさまもよろしければ是非ご一緒に!
それではまとめますよー。
- ローランド・モルト・ウイスキーとはスコットランドのローランド地方で造られるウイスキーのことである
- ローランド地方はグレーンウイスキーの発祥の地としても有名で、現在もグレーンウイスキーが造られている
- ローランド・モルト・ウイスキーはクリアでライトな酒質が特徴だが、新しい蒸溜所も増えてきているため今後の傾向が楽しみである
以上です。
ローランド・モルト・ウイスキーのこれからが楽しみですね!
それでは今回はこれまで。
みなさま、ごきげんよう!!