アイリッシュの革命児と呼ばれるカネマラ。
一言で言うと、「緑の大地を想わせるスモーキーなウイスキー」。
他のアイリッシュウイスキーに比べるとちょっとクセの強い銘柄なんです。
一体、どんなお酒なのか気になりますよね!
そこで今回はカネマラの味や価格、これまでに販売されたシリーズの特徴をお伝えしたいと思います。
カネマラを今まで飲んだことがなく、試してみたい!という方や、カネマラの他のシリーズが気になる!といった方はぜひ参考にしてみてください。
カネマラの味と価格
カネマラは、アイルランドのダンドーグにあるクーリー蒸溜所で製造されており、世界5大ウイスキーのひとつ「アイリッシュウイスキー」に分類されます。
アイリッシュウイスキーといえば、未発芽の大麦と麦芽を原料とし、蒸留は3回行う製法が一般的ですが・・・。
このカネマラは、ピート(泥炭)を焚いて乾燥させたシングルモルトを使用しており、その後2回の蒸留によって作られているんです。
アイルランドで唯一とされるその製法はまさに「アイリッシュの革命児」とも呼べるでしょう。
そんなカネマラ、どのような味なのか気になりますよね?
実際に味わってみたので詳しくご紹介します!
味は?
まず、香りとして鼻に入ってくるのがスモーキーの煙たさ、そしてフルーツのようなフレッシュ感。
口に含むと、再びスモーキー、はちみつやバニラを思わせる甘味。
それに草木や土っぽい風味が感じられ、クーリー蒸留所があるダンドーグの緑の大地を想像させます。
フィニッシュは少しピリピリとしたスパイシーさ、ドライ感が余韻として残ります。
カネマラはピーテッド麦芽(ピート泥炭を焚いて乾燥させた麦芽)を使用しているだけあって、ピート由来の煙たさが目立ちますね!
煙たいウイスキーといえば、ラフロイグやボウモアといったアイラモルトが有名ですが、これらと比べてみると飲み口がやさしく、スムーズさがある印象です。
実際にピートレベルを表すフェノール値を比較してみると、ラフロイグは40~45ppm、ボウモアは18~25ppmを表していることに対し、カネマラは14ppmほど。
一般的にこの数値が高いほどスモーク感は強いと言われていますが、実際にカネマラはアイラモルトよりフェノール値が低いみたいです。
そのため、スモーキーな銘柄を飲んでみたいと思っているウイスキー初心者は、まずキッツいアイラモルトより、カネマラから試してみるといいかもしれませんね!
どうでしょう?そんなカネマラを飲んでみたくなりませんか?
それでは、次は気になるお値段を確認してみましょう。
価格は?
価格は、同じくスモーキーなウイスキーである、ラフロイグやボウモアといったアイラモルトスコッチのスタンダードな銘柄と同じくらいの値段です。
これらを買い揃えて、飲み比べしてみるのもいいですし、独特のピーティさがハマったのなら、カネマラ⇒ボウモア⇒ラフロイグと段々と強いスモーキーを試していくのもアリかもしれませんよ!
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次に、カネマラを美味しく飲む方法をお伝えしますね。
おすすめの飲み方
まず味わっていただきたいのが、ストレートやロックでの飲み方。
ピーティさの中に華やかなフルーツ感、ハチミツのような甘さがバニラやチョコレートに変わる味わいや、アイルランドの草原を思わせる香りを、濃い目の味で試してみてください。
いきなりストレートやロックはちょっと・・・と言う人におすすめしたいのが、ハイボールでの飲み方。
カネマラならではのフルーティな香りが炭酸のバブルにはじけてとても爽快なんです。
そして独特なピート香、草木や土っぽさがむしろ心地よく感じられ、さわやかな飲み心地に!
食事との相性もバツグンで、食中酒としてもピッタリ。
ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
カネマラの種類
これまで、スタンダードな銘柄である「カネマラ」を紹介してきました。
他にも「カネマラ12年」、「カネマラ22年」「カネマラディスティラーズエディション」とシリーズが展開されています。
それぞれどんな特徴があるのか、詳しく見ていきましょう。
カネマラ12年
12年熟成され、よりリッチになったのがこの「カネマラ12年」。
スタンダードなカネマラに比べると、樽香とピート香、モルトの香りがバランス良く感じられ、奥深い味わいになっています。
フィニッシュも、緑の大地を感じさせる草木や土の香りがいつまでも残ります。
要するに、香りや味わい、余韻全てが重みが増しパワーアップしたって感じです。
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カネマラ22年
さらに10年樽で寝かせたのがこのカネマラ22年。
長い年月をかけて熟成させたこの銘柄は樽香、ピートの香り、モルティがドシンと感じられます。
それでいて非常に纏まりのとれた味わいは、まさにカネマラの最高級クラス。
手に入れるには国内での正規品での販売はなく、並行輸入品を購入する必要があります。
お店やバーで見かけた際、一度は飲んでみる価値アリです。
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カネマラディスティラーズエディション
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このディスティラーズエディションは、シェリー樽とバーボン樽で熟成された原酒同士を組み合わせて作られた限定品です。
スタンダードなカネマラより、シェリー樽の甘美な味わいやバーボン樽のキャラメルのような香ばしいフレーバーが強調されています。
ちょっとした変わり種のカネマラを味わってみたい、なんて方は試してみてはいかがでしょうか。
ただし、こちらも正規品では販売はなく並行輸入品での購入となります。
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まとめ
アイルランドの「カネマラ」の魅力は伝わったでしょうか?
おさらいも兼ねて、もう一度簡単にまとめてみますね。
カネマラはアイリッシュでは唯一の製法
- ピート(泥炭)を焚いて乾燥させた麦芽を使用
- 二回の蒸留により抽出される原酒を使用
カネマラの味
- 香りはスモーキーの煙たさ、フルーツのようなフレッシュ感
- 味わいは、スモーキーさの中にはちみつやバニラを思わせる甘味と草木や土っぽい風味
- フィニッシュはドライかつスパイシー
- ラフロイグやボウモアよりは飲み口がやさしくスムース
カネマラの価格
- 4千円程度
- ラフロイグやボウモアのスタンダードな銘柄と同程度の価格
おすすめの飲み方
- 独特の味わいを楽しみたいならストレートやロック
- さわやかさ、爽快感を楽しみたいならハイボール
カネマラ12年
- スタンダードなカネマラよりバランスの良い味わい
- 12年熟成されることにより全体的にまろやかに、重みが増している
カネマラ22年
- 永い年月で熟成された最上級のカネマラ
- 正規品での販売はなく並行輸入品での購入となる
カネマラディスティラーズエディション
- シェリー樽とバーボン樽で熟成された原酒同士を組み合わせて作られた限定品
- 正規品での販売はなく並行輸入品での購入となる
カネマラは他のアイリッシュにはないピーティでスモーキーなウイスキーです。
ちょっとクセのある味わいを試してみたい方にはおススメですよ。