カナディアンクラブ12年の味と価格や種類!シリーズ7銘柄を比べてみた!

世界五大ウイスキーのひとつでもある「カナディアンウイスキー」。

クセがなく飲みやすいことから、実はカクテルベースとしてもよく使われているのですが、日本での知名度はまだまだ高くありません…。

ですがカナディアンウイスキーこそ、ぜひウイスキー初心者の方にも飲んで頂きたい!

 

そんな想いから、今回は最も有名な銘柄の一つである《カナディアンクラブ12年》を中心に、

  • 味やその製法
  • 現在の価格
  • おすすめの飲み方

を、シリーズ〈7銘柄〉とも比較しながら、詳しくご紹介していきたいと思います。

カナディアンクラブ12年の味と価格!

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カナディアンクラブ12年は一言で、The 飲みやすいウイスキー!といった印象です。

 

カナダの厳しい冬をオーク樽の中で12回も耐え抜いたこのウイスキー。

荒々しさが取れ、滑らかで角のない口当たりながらも、いくつもの冬を越してきた芯の強さを感じ取ることができます。

 

…この表現だと、本当に飲みやすいの?と思ってしまうかもしれませんね。。

ではなぜ「The 飲みやすいウイスキー」という表現を使ったのか?

その理由をご説明していきましょう!

味は?

カナディアンウイスキーは、そのほとんどが次の2種類のウイスキーをブレンドさせて作る「ブレンデッドウイスキー」に分類されます。

 

・フレーバリングウイスキー

名前の通りフレーバー(風味)を与える役割を持つウイスキーです。
スコッチやジャパニーズとは違い「ライ麦」を主に使用しており、これがカナディアンウイスキーにスパイシーさをもたらしています。

 

・ベースウイスキー

カナディアンウイスキーの土台となる部分で、トウモロコシを主原料に作られます。
マイルドでクセがなく、こちらがカナディアンウイスキーの「飲みやすさ」を引き出しています。

これら2つのウイスキーをブレンドし、3年以上樽で熟成させることでやっと「カナディアンウイスキー」を名乗ることができるようになるのです…!

 

そして熟成期間が長ければ長いほど2つのウイスキーが馴染み、味わいはどんどんまろやかになっていきます。

そのため、シリーズで飲み比べをしても面白いウイスキーと言えるでしょう。

 

…では実際、カナディアンウイスキーはどんな味わいなのでしょうか?

 

今回の主役《カナディアンクラブ12年》は、まさにカナディアンウイスキーの優等生です。

その味わいを、次のようにまとめてみました!

 

〈アロマ:香り〉

しっかりとした穀物の香りの中に感じる、ほのかな蜜の甘さ。

〈フレーバー:味〉

バニラを思わせる甘みと共に、香ばしいナッツやキャラメル、そして絶妙なスパイシーさ。

〈フィニッシュ:余韻〉

すっきりとした長い余韻の中に、微かにバタースコッチのような甘み。

 

…いかがでしょうか?

 

飲みにくそうだな…と感じる要素、ほとんどゼロに等しいですよね。

 

まろやかで、間違いなく美味しい。

それが、カナディアンクラブ12年です。

価格は?

サントリー公式サイトで確認したところ、カナディアンクラブ12年の定価は700mlで¥2,000でした。

 

¥2,000ですよ?

 

定価でこの値段なので、インターネットやお近くのお店等ではもう少し安く買えるかと思います。

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12年熟成のウイスキーを比較的お手頃な価格で楽しむことができる。

これは、カナディアンウイスキーの特徴でもあります!すばらしい!

 

でも、こんなに手頃ってことは人気がないんじゃ…。

バーで頼んだら、「え、あれ飲むの?」って思われないかな…。

 

わかります、わかりますよ。

安かろう悪かろう、なものって世の中にはたくさん出回ってますからね…。

 

そんな気になるカナディアンクラブ12年の評価を、お伝えしていきたいと思います。

評価

結論から先にお伝えしますと… 抜群に高評価でした!

 

やはりクセがなく、マイルドな口当たりとすっきりとした甘さが高評価のポイントのようです。

熟成に12年かけているにも関わらず、手頃な値段で楽しむことができるところも人気のポイントですね。

 

ただ普段クセが強めのアイラモルトなどを好む方には、少し物足りなく感じるようです。

こればかりは好みによるのですが、すっきり飲みやすいウイスキーが好き!という方には、ハマること間違いなしです。

 

ここまで見てきて、なんだかカナディアンクラブ12年を飲んで見たくなってきた…。

 

そう思い始めたら、次に気になるのは「飲み方」ですよね。

それでは次に、カナディアンクラブ12年のおすすめの飲み方をご紹介していきます!

おすすめの飲み方

もしみなさんがハイボールなどでウイスキーに少し親しみをもっていたら、カナディアンクラブ12年で「ロック」や「ストレート」デビューをしてみてはいかがでしょうか?

ここまで解説をしてきたように、このウイスキーの魅力はその飲みやすさにあります。

そのためロックやストレートで味わうと、そのリッチなオーク樽の香りとほんのり甘い味わいが見事にマッチして、「飲みにくい」というウイスキーのイメージを良い意味で壊してくれるでしょう。

ハイボールもおすすめ

さらにカナディアンクラブ12年の良いところは、「ハイボール」もおすすめというところです。

一般的に、ハイボールには爽やかですっきりとした味わいのウイスキーが向いていると言われています。

 

…見事にぴったりだとは思いませんか?

 

そうなんです!

ハイボールにしてもその味わいが損なわれることはなく、むしろ炭酸の効果で華やかな香りをより感じることができると思います。

 

ロックやストレートだけでなく、ハイボールにもぴったり、そして高コスパ。

これは一度飲んでみる価値あり!ではないでしょうか。

カナディアンクラブの種類

カナディアンクラブは熟成年数や方法、原料の違いによって、たくさんの種類のウイスキーが存在しています!

誰しもが一度は見たことあるだろうデザインのボトルから、非常に珍しいものまで。

それぞれの違いはいったい何なのでしょうか?

 

ここからはカナディアンクラブの種類を徹底解剖していきたいと思います!

カナディアンクラブ

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おそらくこのボトルは、みなさん一度は見たことがあるのではないでしょうか?

どこにバーでも、必ずラインナップに入っている1本かと思います。

 

味わいはカナディアンクラブ特有のバニラのような甘みが感じられますが、個性は少し弱いかな…といった印象です。

ですのでこれを飲むときは、薄めずにロックやストレートが良いでしょう!

ウイスキー入門編としてはかなりおすすめです。

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カナディアンクラブブラックラベル

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ただの白いカナディアンクラブの色違い?と思われそうですが、こちらのブラックラベルの方が味わいは奥深く、余韻を長く感じられるのが特徴です。

白と黒の両方を置いているバーであれば、飲み比べをしてみるのもおすすめですよ!

より、ブラックラベルの奥深い甘みを感じとることができると思います。

 

そしてぜひ試して頂きたいのが、ジンジャーエール割り。

ジンジャーエールの味にかき消されることなく、うまく共存した美味しさを楽しめることでしょう!

価格は白いラベルのものや12年に比べると少しお高めなので、バーで飲んでみて、気に入ったら購入…というのが良いかもしれませんね。

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カナディアンクラブ12年スモールバッチ

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スモールバッチって、なに?

普通の12年と、何が違うの?

 

という疑問を持たれがちなこちらですが、スモールバッチ=少数精鋭の、選び抜かれた樽から瓶詰めされたウイスキーとでも言いましょうか。

 

ウイスキーは瓶詰め前に、たくさんの樽からブレンドされ味を馴染ませられています。

これは、すべてのボトルの品質を一定にするために必要な工程です。

一方スモールバッチでは、数ある樽の中から特に優れた樽を厳選し、10樽以下でのブレンドが行われます。

まさにカナディアンクラブ12年の優等生と言えるでしょう。

 

通常の12年を飲むなら、このスモールバッチもぜひ一緒に飲み比べて頂きたい!

よりスムースでバランスのとれた味わいを感じることができると思います。

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カナディアンクラブ20年

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見てください、このメープルシロップのような美しい琥珀色を!

オーク樽の中で20年をかけて熟成されるうちに、その色合いはどんどん深くなっていくのです。

 

そして味わいは、より角がとれ雑味がなくクリーミー。

りんごやナッツ、スパイスを彷彿とさせる香りと味わいで、20年ながら軽やかささえ感じます。

これはぜひ、ロックかストレートで味わって頂きたい!

 

自分へのちょっとしたご褒美として、いかがでしょうか?

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カナディアンクラブ30年

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こちらはもしかしたら「幻のウイスキー」とも言えるかもしれません。

 

なぜならこちら、わずか3,000本の限定製造品なのです…!

 

カナディアンクラブを製造する会社の150周年を記念し、作られたウイスキーです。

 

色合いはより一層深みを増し、ベルヴェットのような舌触りが特徴とのこと。

オークの香りもよりはっきりと感じられ、20年よりさらに深い味わい…のようです。

もしバーで置いてあるのを見つけた際には、ぜひ味わってみたいものです。

 

カナディアンクラブシェリーカスク

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ほかのカナディアンクラブとの大きな違いは、オーク樽ではなく「シェリー樽」で熟成させていることです。

でも樽が違うとどういう違いがあるの?

 

…味わいが全然違います!

 

オークは、ウイスキーの熟成に一般的に使われている木材です。

この樽で熟成されたウイスキーは黄金色になり、バニラやナッツを思わせる香りをまといます。

 

一方でシェリーは、マッカランの熟成に使用されているのが有名な木材です。

こちらで熟成されるとウイスキーは赤みを帯び、より甘さが引き立つという特徴があります。

 

そしてカナディアンクラブシェリーカスクにも、例外なくその特徴が現れています。

甘みがあり非常にスムースな味わいに、フルーティーさを感じる香り。

ウイスキー特有のスモーキーさが苦手な方には、とてもおすすめです。

 

同じシェリー樽熟成のスコッチウイスキー、マッカランと飲み比べをしてみても、面白いと思いますよ。

 

現在は終売?

実はこのカナディアンクラブシェリーカスク、現在は終売になってしまっています。

そのため手に入れるのは困難で、これを楽しめるバーも減りつつあります…。

 

筆者が働いていたショットバーでも、空になった後しばらく入って来ませんでした。

もしも立ち寄ったバーで置いてあるのを見つけたら、ぜひ飲んでおくことをおすすめします!

まとめ

それでは、カナディアンクラブのおさらいをしていきましょう!

 

《製法》

  • ライ麦主体のフレーバリングウイスキーと、トウモロコシ主体のベースウイスキーをブレンドさせて作る「ブレンデッドウイスキー」
  • 樽で3年以上の熟成が必須条件

 

《味》

  • 穀物の香りとほのかな甘さを感じる香り
  • バニラを思わせる甘みと、香ばしさの中にある絶妙なスパイシーさ
  • かすかに甘みを感じつつすっきりと長い余韻

 

《現在の価格》

  • 定価¥2,000
  • 12年熟成のウイスキーの中では手頃に楽しめる

 

《評価》

  • マイルドですっきりとした甘さと手頃な価格で高評価
  • クセの強いウイスキーが好きな方は物足りなく感じるよう

 

《飲み方》

  • ロックやストレートでもその飲みやすさを感じることができる
  • すっきりとした味わいから、ハイボールとも好相性なオールラウンダー

 

ここからはシリーズ7銘柄のおさらいです

 

《カナディアンクラブ》

  • 誰もが一度は見たことがある白いラベルのカナディアンクラブ
  • バニラのような甘み。個性は弱めのためロックやストレートで

 

《カナディアンクラブ ブラックラベル》

  • 白いカナディアンクラブと見た目は似ているが、より奥深い味わい
  • ジンジャーエール割りもおすすめ

 

《カナディアンクラブ12年スモールバッチ 》

  • スモールバッチ=選び抜かれた樽から瓶詰めされたウイスキー
  • 通常の12年と飲み比べると、よりそのスムースさを感じられるでしょう

 

《カナディアンクラブ20年》

  • りんごやナッツ、スパイスを彷彿とさせる香りと味わい
  • 軽やかな味わいを楽しむため、ロックやストレートがおすすめ

 

《カナディアンクラブ30年》

  • 限定で3,000本のみ製造されたため、現在はめったに出会えません
  • ベルヴェットのような舌触りと、リッチなオーク樽の香りが特徴

 

《カナディアンクラブ シェリーカスク》

  • オーク樽ではなく「シェリー樽」で熟成させている
  • より甘さが引き立ち、フルーティーな味わい
  • 現在終売のため、もし出会えたら飲んでおきましょう!

 

いかがでしたでしょうか?

この記事で、少しでもカナディアンクラブに興味を持っていただけたら嬉しいです。

 

…というのも、カナディアンクラブは筆者のお気に入りウイスキーのひとつでもあるからです!

個人的にはシェリーカスクがお気に入りだったので、終売は本当に悲しいです…。

 

それはともかく(笑)

今回ご紹介したカナディアンクラブ12年をはじめ、カナディアンウイスキーはウイスキー初心者から玄人まで、幅広く楽しんでいただけるウイスキーだと思います。

 

特に、ウイスキー特有のスモーキーさに抵抗を持っている方!

ぜひこのカナディアンクラブ12年で、ウイスキー通への扉を開いてみてはいかがでしょうか?

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