トマーティンとは?香りや味わいは?おいしい飲み方とおすすめの種類を紹介!

トマーティンのウイスキーはウイスキー好きなら聞いたことがあるかも知れませんが、まだ飲んだことがないという人も多いのではないでしょうか?

 

トマーティンとはどこでどのように造られているウイスキーなのか、気になるトマーティンのウイスキーの香りや味わいなどの特徴から、おいしい飲み方とトマーティンのおすすめ6選を紹介します。

 

この記事を読んだあとには、トマーティンのウイスキーに魅了されてつい飲みたくなってしまうことでしょう。

 

ぜひ最後までお読みください。

トマーティンとはどんなウイスキーなのか?

トマーティンはスコットランドの北ハイランド地方のトマーティン村、トマーティン蒸溜所で造られているシングルモルト(ハイランドモルト)ウイスキーです。

 

トマーティンというのは村の名前から由来しているのですが、トマーティン村とはスコットランドの古語で「ネズの木の茂る丘」を意味しています。

 

トマーティン蒸溜所は1897年に設立し、一時期はスコットランド最大の蒸溜所となりましたが、1970年代からスコッチウイスキーが低迷となり、1980年代には経営が悪化してしまいます。

 

それを救ったのが日本の酒造メーカー宝酒造です。

 

1986年に宝酒造がトマーティン蒸溜所を買収し、日本の企業が初めてスコッチの蒸溜所を所有することになりました。

 

ちなみに現在は宝酒造は撤退して、食品卸企業の国分グループが引き継いでいます。

 

トマーティンは元々はブレンデッドウイスキーのキーモルト(ブレンドの核となるシングルモルト)を中心に生産していましたが、近年ではシングルモルトウイスキーの生産も盛んになり、新たなウイスキー造りの施策が進められています。

 

トマーティンのウイスキーの歴史背景がわかってきたところで、気になるウイスキーの香りや味わいはどうなのでしょうか?

トマーティンの香りや味わいは?

トマーティンのウイスキーは全体的にクセが少なくてフレッシュでフルーティーな甘い香りが強めなのが特徴といえます。

 

やわらかで繊細な味わいがベースとなっていますので、ウイスキー初心者でも飲みやすいのでおすすめです。

 

トマーティン蒸溜所は北ハイランドの標高が高い場所に位置し、近くにはネッシーで有名なネス湖があり、気候・湿度などウイスキー造りに最適な自然環境にあります。

 

その恵まれた自然環境と他にもおいしいウイスキー造りに欠かせないものは・・

 

「水」とスコッチのスモーキーの決め手となる「ピート」です。

 

トマーティン村を静かに流れる清らかな小川の水は「オルタ・ナ・フリス(自由の小川)」と呼ばれ、その小川の水を仕込み水にして造られたウイスキーはフレッシュでフルーティーな香りとなります。

 

そして、トマーティン村で産出される良質なピート(泥炭)はまろやかな口あたりとバランスの良い味わいとなるのです。

 

それではトマーティンのウイスキー、どんな飲み方がおすすめなのでしょうか?

 

次はおすすめの飲み方を紹介します。

トマーティンのおいしい飲み方

トマーティンのおいしい飲み方は、ストレートとトワイスアップがおすすめです。

 

トマーティンはクセが少なくフレッシュで甘くフルーティーな香りと、まろやかで繊細なバランスの良い味わいが特徴なので、なるべくダイレクトにそのままを楽しめる飲み方がいいです。

 

  • ストレート

まずはショットグラスでストレートで飲んでみましょう。

ストレートで飲むとトマーティンの奥深い風味を楽しむことができます。

熟成された味わいを、感慨深くゆっくり味わってみてください。

 

  • トワイスアップ

トワイスアップはトマーティンの本来の香りを十分に満喫できる飲み方です。

加水することでフルーツや蜜のような甘い華やかな香りが立ち上がります。        

ただし加水し過ぎると水っぽくなってしまうので、水の分量を少し控えめにするのがおすすめです。                     

 

次はトマーティンのウイスキーのラインナップの中からおすすめの種類を紹介します。

トマーティンのおすすめ6選

トマーティンのウイスキーこちらの6選をおすすめします。

  • トマーティン レガシー
  • トマーティン 12年
  • トマーティン カスク・ストレングス
  • トマーティン 14年 ポート・カスク
  • トマーティン 15年 モスカテルフィニッシュ
  • ク・ボカン シグネチャー

それではそれぞれの特徴を紹介していきます。

トマーティン レガシー

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トマーティンレガシーはトマーティンのノン・ヴィンテージ・シングルモルトで、レガシー(Legacy)とは「受け継がれる遺産(財産)」という意味をもちます。

 

バーボン樽で熟成させた原酒とアメリカンオークの新樽で熟成させた原酒をブレンド。

 

オーク樽由来のバニラとシナモンのような甘く力強い香りと、フレッシュな柑橘の瑞々しさが軽やかで繊細な味わいです。

 

トマーティンの中では最も入手しやすく飲みやすいので、ウイスキー初心者やトマーティンが初めての方におすすめです。

 

アルコール度数43%・700ml  4,000円ほどで購入できます。

トマーティン 12年

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バーボン樽、リフィル・ホグスヘッド樽、シェリー樽の3種類の樽で熟成させた原酒をブレンドし、さらに約8ヶ月間シェリー樽で仕上げの熟成。

 

程良いピートの香り、シェリー樽由来のレーズンやプラムのフルーティーさと麦芽の甘みとまろやかな熟成感を感じられるバランスの良い味わいです。

 

トマーティン12年はレガシーが出るまではスタンダード的なボトルでしたので、トマーティン入門としてもおすすめです。

 

アルコール度数43%・700ml  6,000円ほどで購入できます。

トマーティン カスク・ストレングス

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ファーストフィルのバーボン樽とファーストフィルのオロロソシェリー樽で熟成された原酒をブレンドし、あえて加水処理をほとんどせずにボトリングしています。

※ファーストフィルとはウイスキーの熟成用に初めて使う古樽のことです。

 

トマーティン原酒のリッチで甘味のある特徴があり、甘く煮詰めたシロップの香りにオレンジやレモンなどの柑橘系、洋梨やクルミ、ジンジャーのスパイシーな香りも感じられます。

 

しっかりした強めの風味のウイスキーを好む方におすすめです。

 

アルコール度数57.5%・700ml  10,000円ほどで購入できます。

トマーティン 14年 ポート・カスク

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13年間リフィルバーボン樽で熟成させた後に、さらに1年間ポートワイン樽で熟成をさせています。

 

ポートの深みある甘い芳香と豊かな果実感あふれる味わいが、トマーティンモルトのやわらかな酒質と絶妙に融合し、ピーチやマンゴーのような風味が感じられます。

 

レガシーや12年を飲んでからこちらの14年を飲んでみるといいかもしれません。

 

アルコール度数46%・700ml  10,000円ほどで購入できます。

トマーティン 15年 モスカテルフィニッシュ

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リフィル・ホグスヘッド樽で15年以上熟成された原酒を使用したプレミアムなボトルです。

 

とろりとしたシロップのような甘い口あたりと、完熟したメロンのような芳醇な香り、シトラスの爽やかな甘みが特徴です。

 

余韻にはバニラの甘みやクッキーのような香ばしさ、カカオのビター感が楽しめます。

 

14年ポート・カスクが気に入った方には、こちらの15年モスカテルフィニッシュもおすすめします。

 

アルコール度数46%・700ml  18,000円ほどで購入できます。

ク・ボカン シグネチャー

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トマーティンでは元来ノンピーテッドの麦芽を使用していましたが、ピーテッドの麦芽を初めて使用してリリースしたのがク・ボカン。

 

「ク・ボカン」とはトマーティン蒸溜所があるハイランド地方・インバネスで語り継がれている伝説上の魔犬のことで、魔犬が走り去って消えた場所から極上のピートが採掘されたという言い伝えがあります。

 

その伝説の魔犬に畏敬の念を表して、ミディアム・ピート(15ppm)をきかせた熟成期間8年以上の様々な樽の原酒をブレンド。

 

ほんのりとしたスモーキーフレーバーに、オレンジ・グレープフルーツの柑橘系とクローブ・アニス・ペッパーなどのスパイスのニュアンスがあるエキゾチックな味わいです。

 

ピートがきいたトマーティンを求める方におすすめです。

 

アルコール度数46%・700ml  8,000円ほどで購入できます。

まとめ

トマーティンはスコットランドの北ハイランド地方のトマーティン村、トマーティン蒸溜所で造られているシングルモルト(ハイランドモルト)ウイスキーです。

 

トマーティンのウイスキーは全体的にクセが少なくてフレッシュでフルーティーな甘い香りが強めです。

 

やわらかで繊細な味わいがベースとなっていますので、ウイスキー初心者でも飲みやすいでしょう。

 

トマーティンのおいしい飲み方は、ストレートとトワイスアップがおすすめです。

 

トマーティンのウイスキーをまだ飲んだことがない方は、まずはクセがなく飲みやすいレガシーか12年を試してみてはいかがでしょうか?

 

トマーティンのウイスキーがあなたの定番のウイスキーとなりますように。

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