今回はアイリッシュウイスキーのおすすめ銘柄をご紹介します。
アイリッシュウイスキーって飲んだこと、あります?
初心者の方には特におすすめです。
理由は、お手頃な価格で飲みやすいものが多いからです。
今回の記事では
- アイリッシュウイスキーとは何ぞや?
- アイリッシュウイスキーの特徴とは?
- カクテルにも合うってほんと?
- いろいろなアイリッシュウイスキーのご紹介
を書いていきますよー!
それではまずは「アイリッシュウイスキー」って何よ?というところから始めます!
アイリッシュウイスキーとは?
アイリッシュウイスキーとはアイルランド島で造られたウイスキーのことです。
アイリッシュウイスキーと呼ぶには法律で決められた定義を満たしている必要があります。
- 穀類を原料とすること
- 麦芽に含まれている酵素により糖化し、酵母の働きによって発酵させること
- 蒸留時のアルコール度数は94.8度以下であること
- 木製の樽に詰めること
- アイルランド共和国、または北部アイルランドで3年以上熟成すること
これが定義です。
アイルランド島の北部はは英国領ですが、アイルランド島で造られていればアイルランド共和)国でなくとも「アイリッシュウイスキー」と名乗ってよい、ということですね。
かつては5大ウイスキーの中でもいちばん栄えていたアイリッシュですが、アイルランド独立戦争やアメリカの禁酒法の制定の影響、スコッチの流行でずいぶん衰退してしまいました。
ですが、そのアイリッシュがまた現在、復興し始めています。
閉鎖されていた蒸留所も再開するところが増えているのです。
これは飲んでみなければいけませんねー。
アイリッシュウイスキーってどんなウイスキーなの?って興味が出てきたでしょう?
アイリッシュウイスキーの特徴
アイリッシュウイスキーは基本はノンピートで造られます。
そう、あの正露丸の匂いがないのですよー!飲みやすそうでしょう?
変り種でピートを焚いている銘柄もあるんですが、例外扱いですね。
単式蒸留機で2度も3度も蒸留されるために雑味が少なく、クリアなものになります。
ただ、スコッチやジャパニーズウイスキーを普段から楽しんでいる人には薄くて物足りなく感じるかもです。
初心者の方にはアイリッシュから入るのもおすすめですね。
そんなアイリッシュウイスキーはカクテルベースにもぴったりなのです。
カクテルにもおすすめ
クセがなく、クリアなウイスキーなのでカクテルベースとしても活躍します。
「アイリッシュ・ブラックソーン」なんてカクテルもありますね、これは基本、アイリッシュウイスキーを使って作るレシピになっています。
「シャムロック」というカクテルもありますよ、シャムロックとはアイルランドの国花ツメクサ(クローバー)の意味で、これもアイリッシュウイスキーで作らないと意味がないですね。
他の素材のじゃまをしないアイリッシュウイスキーはいろんなウイスキーベースのカクテルに使えますよ。
それではいろんなアイリッシュウイスキーをご紹介していきましょう。
アイリッシュウイスキーおすすめ銘柄10選!
さて、先ほど一時は衰退したアイリッシュウイスキーが再び復興してきているという話をしましたが、おいしい銘柄はちゃんと揃っているのが、さすがアイリッシュです。
比較的、お手頃な価格で手に入るものも多いので試してみてくださいね。
ブッシュミルズ
ブッシュミルズ蒸留所はアイリッシュウイスキー衰退時代にも稼動していた蒸留所です。
写真はシングルモルトのブッシュミルズ10年とブラックブッシュですが、ブッシュミルズのレギュラーボトルはやっぱりブッシュミルズ10年になると思います。
ブッシュミルズ10年は、こだわりの3回蒸留で造られています。
みつの入ったリンゴの甘い香りと若い麦芽の味わいが特徴です。
シングルモルトは他にも12年から21年くらいの長い熟成年数のものがありますが、熟成が長ければ長いほど芳醇になっていきます。
ブラックブッシュはブレンデッドウイスキーでこちらの方が初心者の方にはおすすめです。
シェリー樽とバーボン樽で熟成させたモルト原酒を80%以上使ってグレーン原酒とブレンドさせているため、甘みが強く、熟成感もあり、フルーティーで飲みやすいです。
どちらもアルコール度数は40度、700mlで10年は1500円前後、ブラックブッシュは2000円前後くらいです。
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次は世界的に有名なアイリッシュウイスキーのご紹介です。
ジェムソン
ジェムソンは世界でいちばん売れているアイリッシュウイスキーと言っていいでしょう。
アルコール度数は40度、700mlで1500円前後というお求め安さです。
初めてのアイリッシュウイスキーがジェムソンだったという人も多いのでは、と思います。
クセがなく、カクテルベースに使われることも多いです。
おすすめの飲み方はジンジャーエール割りですねー。
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次は復活組の蒸留所のウイスキー。
タラモア・デュー
しばらく休んでいたタラモア蒸留所ですが、2014年に復活し、それまでミドルトン蒸留所が引き継いできたタラモア・デューも新しく生まれ変わります。
アルコール度数40度、700mlで1500円前後、ほんとお求めやすい!
オレンジのような果実みとバニラの香りのソフトな味わい。
初心者の方にはおすすめの銘柄ですよー。
でも蒸留所が変わると味も違うのかな、どっちも飲んでみたいですね。
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次は閉鎖された蒸留所を次々と復活させている大活躍のクーリー蒸留所のウイスキー。
カネマラ
アイリッシュの例外、正露丸です。
そう、このカネマラはピートを焚いて造られています。
アルコール度数40度、700mlで3000円前後くらいです。
スモーキーな味わいで少しチョコレートのようなアーモンドのような香ばしさも感じられますよ。
後味も、もちろんスパイシー!
シングルモルトなので写真はノンビンテージですが、12年とか上級ボトルもあります。
上級ボトルの方がバニラ香なんかも感じられておいしいですよ!
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次もアイリッシュらしくないシングルモルトです。
レッドブレスト
スコッチやジャパニーズに慣れ親しんでいる方にも評判のいいレッドブレスト。
アルコール度数は高めの46度、700mlで5500円前後くらいでお求めになれるようです。
シングルポットスチルで3回蒸留した後、12年熟成させているので、オレンジやあんずのような酸味や甘みが強く、濃厚な味わいに仕上がっていて、余韻も長く楽しめますよ。
15年、21年と長熟になればなるほどアルコール臭がなくなり、フルーツの香りやチョコレートのような香りが強くなります。
ちょっと高いけど、おいしいこと間違いなし!
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次もすっごくおいしいシングルモルトですよー!
ティーリング
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蒸留所を復興するのが趣味なのかと思われるほど、閉鎖した蒸留所を次々と復興させていったクーリー蒸留所創設者のジャック・ティーリング氏が、クーリーを離れてこだわりのハンドクラフトウイスキーを造っています。
シェリー樽とカベルネソーヴィニヨン樽で熟成させたこのシングルモルトはフルーティーさとスパイシーさがマッチしていて香りも良く、余韻がとても長いです。
アルコール度数46度、700mlで5000円くらいです。
ラムの樽で造ったウイスキーなどもあるそうで、いろいろな挑戦しているらしいので、珍しいボトルを見つけたら飲んでみるのもいいと思います。
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次はクーリー蒸留所が復活させたブレンデッドウイスキーです。
キルベガン
アイルランド最古の蒸留所、ブルスト蒸留所の代表銘柄だったボトルをクーリー蒸留所が復活させたブレンデッドウイスキー。
アルコール度数40度、700mlで3000円くらいです。
柑橘系のフルーティーな香りとはちみつのような甘さがありますが、ライトな味わいで飲みやすく、いくらでも飲めてしまいそうです。
今は、キルベガン蒸留所はサントリーが所有しているそうです。
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次はブッシュミルズのモルト原酒を使ったシングルモルト。
アイリッシュマン
アイリッシュマンはブッシュミルズの原酒をバーボン樽とシェリー樽で12年熟成させたシングルモルト。
アルコール度数40度、700mlで4500円くらいです。
少しスモーキな香りがして、ドライフルーツやバニラの香り、麦芽香も強いです。
余韻がとても長く楽しめるボトルです。
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次は希少価値のあるシングルモルトです。
グレンダロウ
グレンダロウは小さなクラフトディスティラリーで造られたウイスキーですが、評価の高いウイスキーです。
写真はシングルモルトの7年、アルコール度数46度、700mlで8000円ほどのようです。
バーボン樽特有の甘いバニラ香がとても濃厚でクセもなく、ものすごくマイルドな味です。
シングルモルトなのでもう少し長熟のものもありますが、お値段が気になりますね。
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次はグレーンウイスキーのご紹介です。
ハイド
写真はハイドNo.3シングルグレーン6年ですが、他にも年代の違うボトルがありますので、グレーンが好きな方はチェックしてみてください。
このボトルはアルコール度数46度、700mlで4000円くらいのようです。
ハイドは国際的なコンテストで多数の賞を受賞しているブランドです。
アイルランドの初代大統領のダグラス・ハイドの名前のついたグレーンウイスキーになります。
バーボン、シェリー、ラム、ブルゴーニュなど多数の樽で熟成され、軽やかな甘い香りを醸し出しています。
クセがないのでとても飲みやすくなっています。
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これでおすすめ銘柄のご紹介は終わりですが、アイリッシュウイスキーの多様さが伝わりましたでしょうか。
基本は飲みやすく、ライトなのですが、一度閉鎖されてから復興した蒸留所や新しくできたクラフトディスティラリーでは、新しい試みもされています。
これから注目を集めるのはアイリッシュウイスキーかもしれませんよ。
それでは、そろそろまとめに入りましょう。
まとめ
私はスコッチやジャパニーズウイスキーを主に飲んでいるので、正直なところ、アイリッシュウイスキーのような薄くて個性のないウイスキーは進んで飲みたくないと思っていました。
でも、今回の記事を書くに当たっていろいろ調べていくうちに、これからはアイリッシュも目が離せなくなるかもなーと感じました。
復興した蒸留所の新しい試みが楽しみになってきたからです。
バーボンもクラフトバーボンを造るブランドが増えてきて楽しみだったのですが、アイリッシュもクラフトディスティラリーができて、個性的なボトルを作り始めています。
これからどうなっていくのか注目しておきましょう。
それでは今回の復習です。
- アイリッシュウイスキーとはアイルランド島で造られたウイスキーのことである。
- アイリッシュウイスキーの特徴は基本はノンピートで雑味が少なく、ライトな味わいなので飲みやすい。
- アイリッシュウイスキーはクセがなく、他の素材の持ち味を邪魔しないのでカクテルベースとして適している。
- アイリッシュの蒸留所は一時は閉鎖していたところも復興し始めている。
こんなところでしょうか。
本当にこれからのアイリッシュからは目が離せませんね、私もさっそくレッドブレストに目をつけています。
買っちゃおうかなー!
それでは皆様、ごきげんよう!!