アイラ・モルト・ウイスキーとは?味や特徴とおすすめ銘柄12選!

みんなー!正露丸は好きですかー!!

糖衣錠じゃなく、あのくっさい黒い粒で飲めますかー!蓋開けて匂いを嗅ぎ続けられますかー!

と、いうわけで今回は私がおすすめするアイラウイスキーのご紹介です。

この記事では

  • アイラ・モルト・ウイスキーとは?
  • アイラ・モルト・ウイスキーの味や特徴は?
  • アイラ・モルト・ウイスキーのおすすめの飲み方と合うつまみ
  • そして私が独断でおすすめする12銘柄のご紹介!

などなどをお伝えします!

初めの正露丸の話は何やってん?と思っている初心者の方、そのうちわかるので今は気にしないでくださいねー。

アイラ・モルト・ウイスキーとは?

スコットランドの西にあるたくさんの島々を「「ヘブリディーズ諸島」と言います。

そのヘブリディーズ諸島の最南端にある島が「アイラ島」です。

東京23区くらいしかない面積の島にたくさんの蒸留所があり、ほとんどの蒸留所が海に目面して建っています。

その土地の4分の1はピートという泥炭を含む湿原で、このピートを湿原から切り出して麦芽の乾燥に使ってウイスキーを造っています。

そのため、アイラ島で造られるウイスキーはこのピートの香り(いわゆる正露丸のようなスモーキーな香り)が強く出るのが特徴です。

慣れるまでははっきり言って「臭い!」と感じる人が多いピートですが、ウイスキーには欠かせない香りのひとつでもあります。

アイラウイスキーはウイスキーマニアにとってはとても人気のあるモルトです。

アイラ島はウイスキーマニアの聖地とも言われています。

それではそのアイラウイスキーの特徴をご紹介しますよ。

アイラ・モルト・ウイスキーの味や特徴

先ほども申しましたが、アイラウイスキーは多かれ少なかれピートの香りがします。

海に面した場所で造っているために潮や海草の香りもします。

私たちはこうした記事を書く時によく「ピート香」とか「スモーキーな香り」とかというちょっとカッコいい書き方をよくしますが、ウイスキー初心者の方やピート香が苦手な方にとっては「あの臭い匂いのことでしょ?」となります。

そうです、あのくっさい正露丸の匂いのことを私たちは「ピート香」などとカッコつけて言うわけです。

まあ、初めは苦手な方も多いです。

でもでも、何回か嗜むうちに・・・

な〜ぜかハマっちゃうんですよねー。

スモーキーなお酒が苦手!という方も、ぜひBarなどで美味しいアイラモルトに挑戦してみてください。

きっとその魅力を再発見できるときが来ますよ♪

それではおすすめの飲み方のご紹介ですよー。

おすすめの飲み方

フルーティーでフローラルでエレガントなウイスキーでもアイラウイスキーならピート香はついてまわります。

まずはピート香を楽しめるようになりましょう。

加水すると少しピート香が薄れますので、ロックがおすすめです。

氷が溶けてくると共に姿を変えていくアイラウイスキー独特のおいしさを味わうのもいいと思います。

もちろんお高いウイスキーもございますのでそれは是非、ストレートか少量加水でどうぞ。

現地の方はロックもやらないそうで、ストレートかトワイスアップが主流とか。

臭くて飲めない!という人は、正露丸を噛み砕くところから始めれば、たぶんそのうち慣れます。

まあ、どうしても飲めないというのであれば、ミントジュレップにでもしてしまいますか。

ピート香が薄れてかなり飲みやすくなりますが、もったいない気がすごくします。

アイラウイスキーに合うつまみ

アイラウイスキーは海の側で造られているため、やはり海産物が合うと思います。

例えば、生の牡蠣にレモンを絞って食べる、とか塩で茹でた蟹の身とか。

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お金に余裕のある方はキャビアとかも相性抜群です。

私はナッツでいいです。

あ、イクラも合うかな、あんまり醤油にべったり浸かってないやつねー。

アイラ・モルト・ウイスキーおすすめ銘柄12選!

さあ、私が独断で決めた初心者の方を中心に考えたおすすめの銘柄を紹介していきますよー。

初心者の方でもいきなりピートにハマる方もいらっしゃるので(私の知り合いにもいます)もう順不同で書いていっちゃうんで付いてきてなー!

ブルイックラディ・ザ・クラシックラディ

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こちらはピート香があまり強くないタイプのモルトになっています。

水色のボトルも可愛いでしょう?

こんなに可愛いのにアルコール度数50度あります。

700mlで5000円前後ですかねー。

フローラルな香りと共に大麦の甘さも感じられますよ。

花やバニラっぽい香り、味ははちみつやラムレーズンのような甘さがあって、口当たりも軽く飲みやすいのですが、アルコール度が高いから注意してくださいね。

軽いけれどロックやストレートだとそれなりにしっかり感があります。

次は驚くなかれ、世界一スモーキーなウイスキーだー!

オクトモア09.1スコティッシュバーレイ

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今度は真っ黒でずいぶんカッコいいボトルでしょ。

でもこのオクトモアは先ほどご紹介したブルイックラディが造っているんですよー。

ブルイックラディは珍しい蒸留所でタイプの違うウイスキーを3種類造っていて、このオクトモアは世界一スモーキーなウイスキーなんです。

アルコール度数は59.1度、700mlで15000円前後くらい。

軽やかでエレガントでフルーティでフローラルさが持ち味の蒸留所が、フェノール値(スモーキーさの値のこと、PPMで表されます)が高いモルト原料を使ったらどうなるのか、という好奇心で造られた製品です。

2008年に発売されたオクトモア1.1のフェノール値は131PPM、アイラ島の有名ブランドのウイスキーがだいたい40~60PPMということから考えたらすごいですよね。

だから毎回発売されるごとにフェノール値は変わっているのです、そういうことにはこだわらない主義なんだそうです。

今回ご紹介している09.1は15年の革新を続けた最新版です。

スモーキーさとオーク、樽由来の甘さ、バニラとカラメルの香り、ベルベットのようななめらかさ、舌の上に広がるのは攻撃的ではないナッツやファッジやヌガーのような味、バラのフローラルさ、長いピートのフィニッシュは糖蜜のような甘みも含んでいます。

一度、世界一のスモーキーさも味わってみて!

次はまだ新しい蒸留所をご紹介しまーす。

キルフォーマンマキヤーベイ

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2005年に設立したばかりのまだ若い蒸留所で、最初のボトルを出したのは2009年のこと。

まだまだこれからの蒸留所なのです。

このウイスキーはアルコール度数46%、700mlで5000円前後くらいです。

香りは強めのピート香、ミックスナッツ、バニラ、香ばしい麦の香り。

味はバニラ、トロピカルフルーツのようで、ピート香を伴う長い余韻が楽しめます。

将来、熟年年数が経ったウイスキーが出るのが楽しみな蒸留所ですよ。

小さな蒸留所なので本数があまり造れなくて希少なのでお値段はちょっとお高めかな?

さて、お次はアイラでもっとも飲みやすいのでは?と言われる蒸留所のウイスキーですよー。

ブナハーブン12年

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ブナハーブン蒸留所はピートをほとんど焚かないため、あまりピート香が強くなく、初心者の方には飲みやすいと思われるウイスキーを造っています。

アルコール度数47%、700ml、5000円前後かと思われます。

ヨーロピアンオークのシェリー樽を使用しているせいか12年にしては濃いアンバーカラー。

香りはナッツやドライフルーツのような芳醇な香りで若干のピート香もあり軽い口当たりでかすかな海っぽさも感じる、上品でリッチな印象。

飲み方はロックがおすすめです。

次はブナハーブンのもっとリッチなタイプをご紹介!

ブナハーブン25年

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ブナハーブン25年はアルコール度数46.3度、700mlで3万円前後くらいです。

なかなか手が出るお値段ではありませんが、12年よりもっと柔らかな口当たりでうっとりしてしまいます。

和三盆のような上品な甘さ、でも海風を感じるような力強さは最高のバランスです。

ストレートで時間をかけて優雅に味わいたいウイスキーです。

次は私が初めてアイラウイスキーを飲んだ蒸留所のものをご紹介します。

ラフロイグ18年

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残念ながら現在は終売しており、高値になっています。

アルコール度数48度、750mlで2万円~くらいでしょうか。

バーボン樽で熟成させた原酒だけをヴァッテッド(混ぜる)していて、冷却ろ過をせず48度加水で瓶詰めされています。

そのため、よりリッチな味わいと複雑みを備えたおいしいウイスキーに仕上がっています。

潮の香りや適度なピート香、フルーティーさやバニラの香りもして華やかです。

味はホワイトオーク由来のチョコレートのような甘みとかすかなスモーキーさが広がり、後はリッチでなめらかな余韻が長く続きます。

次はアイラの定番をご紹介します。

ボウモア12年

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アイラの女王とも称されるボウモア、初心者はまずボウモアから、とも言われます。

アルコール度数40度、700mlで3500円前後で手に入るようです。

香りははちみつのような甘さの中にほのかな磯の香り、スモーキーさもあります。

味はフルーティさやダークチョコのような味、後味はピーティーです。

繊細で余韻が長く、加水してもおいしく、安定感のあるおいしさです。

ハイボールにも合いますよ。

カリラ12年

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軽めなスモーキーさとフレッシュな香りが混ざってラフロイグやアードベックのような重厚感のあるタイプが苦手な人に合うと思います。

アルコール度数43度、700mlで4000円前後で手に入るようです。

甘く、フルーティでスムースなボディ、バランスがとても良く、かすかな柑橘系フルーツの香りとほんの少しスモーキーさも感じられます。

初めは甘く、後にフレグラントで甘いスモーキーさと長い余韻が続きます。

飲みやすいので初心者の方に特におすすめです。

次はアイラの巨人と称される銘酒をご紹介します。

ラガヴーリン16年

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ホワイトホースの原酒としても有名なアイラウイスキーです。

味と香りは強烈、スモーキーでヘビーなピート香とシェリー樽熟成の特有のフルーティな甘い香りという個性的な味で多くの人を魅了しています。

アイラウイスキーの中でも世界最高峰との呼び名の高い銘酒です。

ピートの後にくる甘く芳醇な香りをお楽しみください。

飲み終わった後のグラスの残り香までが印象深いウイスキーです。

だんだんとおすすめ度があがってきますよ。次はこれです!

ボウモア18年

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濃厚なアンバー色、香りはシェリー樽原酒ならではのレーズンの香り、グラスから立ち上る香りにうっとりしてしまう。

アルコール度数は43度、700mlで8000円くらいから。

口に含むとピーティーさが来るけれども刺激は少なく、かなりまろやかです。

レーズン、紅茶、ライム、青リンゴのような香りが次々と追いかけてくる感じです。

アルコールから来る辛みは少なく、ほのかな酸味とカカオのビター感を感じます。

後味はすっきり、ロックにするとピート香がかなり和らぎフルーティさが目立つようになり、味わいもビターさよりも甘さが目立つようになります。

次は、一度閉鎖された蒸留所がまた復活するというおめでたいお話を。

ポートエレン23年

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ポートエレン蒸留所は1983年に閉鎖、それからもいろいろな会社からポートエレンの銘柄で残った原酒を使って売られており、人気は衰えていません。

写真はダグラスレイン社から売り出された「ポートエレン23年」です。

アルコール度数56.7度、700mlで10万円は下りませんが、それは今は蒸留所がなくなったせいで、もう製造が行われていないからです。

しかし、朗報が!

2017年に世界的に有名な酒類産業のディアジオ社がポートエレン蒸留所を再稼動すると発表しました。

2020年までに生産が再開されるとの発表でしたので、今は「幻のウイスキー」と呼ばれているポートエレンのウイスキーが飲めるようになるのも時間の問題でしょう。

私は一度ポートエレンを飲みましたが、とてもおいしかったので、再稼動が待ち遠しくてなりません。

香りはシェリーとヨードのあるピート、ドライフルーツ、コーヒー、キャラメリゼされたナッツが合わさったような複雑な香り。

なめらかな口当たりからのまったりとした甘み、リッチなボディ感で長く続く余韻、いつまでも浸っていたくなる素敵な後味でした。

今は高値で手が出ませんが、再稼動すると手の出るお値段のものも、できてくるはずですので、みなさん、それまで待ちましょうね。

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カリラ25年

実は、私のいちばんのおすすめはこれ、カリラ25年なのです。

シャンパンのようなきれいなゴールド、フルーティで紅茶のような香り、ピートがひかえめなので初心者の方にもおすすめできます。

アルコール度数は43度、700mlで2万円前後、この年数でこのお値段はお値打ちだと思います。

しかし、その完成度は本物で、香りはとてもフルーティ、豊かなフルーツの甘さにピートが隠れてしまうほど。

でも味わいはアイラらしさがあり、全体的にビターテイストで落ち着いた味わい。

程よい果実感がとても上品で、特に香りが素晴らしいウイスキーに仕上がっています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?初心者の方に優しいものを多くご紹介したつもりですが、中には私の友人のように最初からアイラウイスキーを好む人もいます。

オクトモアなどでびっくりしてしまった人も一度は飲んでみるといいと思いますよ。

私は行きつけのバーに行った初日にメニューに「○○バーテンダーのおすすめ」と書かれたラフロイグトリプルウッドで泣きそうになったことがあります。

「何これ?病院の味がする!!」と思いながら、ええカッコしいの私はそれをアホみたいに時間をかけてロックで飲み干しました。

飲み終わった後のホッとしたことったらなかった、すぐに口直しのマッカランを頼んだのですが、周りの常連さんやバーテンダーはすでに私がかなり無理をしてラフロイグを飲んでいたことに気付いていて、ニヤニヤと笑いながら「頑張ったねー」と言われました。

その時、隣に座っていた18才も年下の若いお兄ちゃんとは今でもいい飲み友達です。

そんな出会いもありますので、まだひとりバー未経験の方は行ってみるといいかもしれませんよ。

いろいろ書いてきましたが、そろそろまとめに入ります。

  • アイラウイスキーとはスコットランドのヘブリディーズ諸島最南端のアイラ島で造られたウイスキーのことである。
  • アイラウイスキーの特徴は正露丸のような匂いのするピート香が強いこと。
  • アイラ島はウイスキーマニアにとっては聖地、アイラウイスキーを飲めずしてウイスキーマニアを名乗るべからず。
  • おつまみでおすすめなのは海産物、牡蠣なんか特におすすめ!
  • ピート香は強いのもあれば弱いものもあるのでいきなり買うよりは、バーでアイラが飲みたいけど初めてだから飲みやすいものを、とオーダーしてショットで飲んでみて好みを調べてから買うのがおすすめ。(たぶんボウモアあたりが出てくる)
  • これから稼動する蒸留所もあるのでチェックを怠らないこと、若い蒸留所もそのうちいいのを出してくることが見込めるのでチェックすること。

ウイスキー初心者のみなさん、けっしてアイラはこわくな~い!!

まず、飲んでみて!で、私みたいに笑われてみて!私は今はアイラ飲めるよ!

人はね、臭いものが好きなのよー!納豆とかくさやとか。

アイラウイスキーも同じだよ!だから初めはダメだったとしてもあきらめないでね!

私も今夜はカリラ飲みまーす!12年だけどね。

それではまた!ごきげんよう!!

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